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2024年10月5日土曜日

【思い出】携帯電話番号が10桁から11桁になった当時の話~どんな番号が追加された?規則性は?~

記事公開日:2024年10月05日(土)


前回、携帯電話番号に「090」「080」「070」に加え、新たに「060」が2024年12月中に追加されることになったことを こちら で記事にした。

現在の携帯電話番号は090(あるいは080や070、今後は060も)-1234-5678というように11桁。

元々は11桁ではなかったことをご存知だろうか?

かつては10桁で、1999年1月1日午前2時から日本全国一斉に11桁化が実施され、現在の番号形態となった。

ちなみにその当時は携帯電話向けの番号は090のみで、080の割り当てはまだ無く、070はPHS専用番号だったそう。

私の親が1996~1997年頃から携帯電話を保有しており、その頃の思い出話を聞かせてくれたのでご紹介しよう。

携帯電話保有のきっかけは、飲み屋で知り合った携帯電話会社社員からの勧誘だったそう。

「今後は家庭でも仕事でも携帯電話が必需品になる時代が必ず来る。端末を安く提供させてもらうので、この機会に契約しないか?」と持ちかけられた。

その時はプライベートでも仕事でも必要性を感じなかったが、人柄が非常に良い人で飲みの席でもよく奢ってくれる人だったので、お礼も兼ねて契約してみることにしたそうだ。

結果的にその人の言葉に間違いはなく、その後間もなく携帯電話の必要性を感じたという。

ちなみに親はその頃に契約した携帯電話番号も、契約会社も変わらず今も使い続けている。

その頃の携帯電話番号と言っても契約当時は10桁。

11桁になった時の事で覚えているのが(親としては桁数は覚えていないが、携帯番号が変わると案内されたことは覚えているという)、携帯電話ショップに行かないといけなかったことだそうだ。

当時の携帯電話はインターネットどころか、メールもなく電話機能のみの時代。

液晶画面は電話の発着信時の番号表示と簡単な機能設定くらいしか使うことがなかったためか、小型電卓の液晶のような小さく横長サイズのモノクロ液晶だったそう。

10桁の電話番号が前提で製造されているため、11桁化に伴い正常に発着信ができるように携帯電話ショップで対応してもらわないといけなかったとか。

今で言うファームウェアの更新(システムのアップデート)のようなものだと思われる。

当時は家庭も携帯電話でもインターネット回線はまだ普及していない時代(NTTドコモのiモードが世界初の携帯電話向けのインターネットサービスで、サービス開始は1999年2月22日だった)だったし、端末側にも自動でファームウェアを更新するような機能がない時代だったので、基本的に携帯電話ショップの対応が必須の時代だった。

すぐにショップに駆け込んで11桁対応化の設定をしてもらったそうだが、液晶画面は最大10桁の電話番号が表示される前提で作られていたため、11桁は表示できなかったそうだ。

ちなみに固定電話の番号も最大で10桁だ。

店員からは「端末の液晶の仕様上、11桁の番号を全桁表示させることはできないが、正常に11桁化対応はできているのでこのまま使って」と言われたそう。

この機会に10桁から11桁化された際、1桁どういう感じで番号が追加されたのか調べてみた。

10桁の時代、携帯電話は010・020・030・040・080・090で始まる番号、PHSは050・060で始まる番号だったそう。

11桁化の際に携帯電話は090、PHSは070で始まる形式に統一化され、共に4番目の数字が追加されたそうだ。

携帯電話の場合は090-◯234-5678、PHSの場合は070-◯234-5678のとなり、この◯の部分に入る数字が11桁化の際に追加された数字で、規則性があったそうだ。

10桁の時に010で始まる番号だったユーザーは先程の◯の部分に「1」が入り、020のユーザーは「2」、030のユーザーは「3」、040のユーザーは「4」、050のユーザーは「5」、060のユーザーは「6」、080のユーザーは「8」、090のユーザーは「9」となったそうだ。

携帯電話・PHSそれぞれ1例ずつ書くと、10桁時代に010-234-5678だった携帯電話ユーザーは090-1234-5678に、050-123-4567だったPHSユーザーは070-5123-4567へ11桁化された。

【ニュース・報道】携帯電話番号に「060」が追加へ(2024年12月中を予定)

記事公開日:2024年10月04日(金)
最終更新日:2024年10月05日(土)


2024年10月2日(水)、「ケータイWatch」というサイトにて『携帯電話用に「060」番号開放へ、24年12月中に』という記事が出た。

携帯電話番号は090・080・070で始まるが、これに060が新たに追加されるというものだ。

携帯電話は1人1番号から、1人複数番号保有が当たり前の時代になり、今後も保有数は増加すると見られる。

契約ユーザー数が増えると、当然割り当て出来る電話番号の在庫は減っていく。

在庫切れにならないよう、将来を見据えて事前に対策をするというもの。

2020年9月に発足した菅義偉内閣の影響が特に大きかったように思う。

日本の携帯電話料金は世界と比較して高いとのことでメスが入った。

菅義偉氏は首相になる前、内閣官房長官だった時代の頃からこの件を問題視しており、「(日本の携帯電話料金は)今より4割下げる余地がある」と発言していた。

大手携帯電話各社は料金形態の練り直しを求められ、格安携帯電話各社も大手に対抗して月々の維持費を更に低価格化したり、従来の料金のままでデータ通信量を増量するなどして実質値下げをした。

KDDIの「povo2.0」のように基本使用料0円で、180日間に一度でも何らかの課金をすれば携帯電話番号を維持できるサービスも登場した。

これにより携帯電話番号を複数契約しても維持費が安くなったため、仕事用・プライベート用など使い分けで保有しやすくなった。

また大規模通信障害発生時の対策として、複数の携帯電話会社と契約するユーザーも増えている。

1台の携帯電話端末に複数枚のSIMカードを挿入できる機能があるため(非搭載の端末もあるため購入前に要確認)、2つの携帯電話番号を1台の端末で使い分け・管理できるようになったことも複数番号保有ユーザー増加の要因として大きい。

2024年7月15日月曜日

【レポート】2023年6月30日までにドコモ光+OCNを申し込まれた方の注意点

記事公開日:2023年06月24日(土)
最終更新日:2024年07月15日(月)


【おことわり】
当ブログ記事は公開日時点の情報であり、今後NTTドコモ(以下ドコモ)の方針が変更となる場合がある。必ず公式サイトで情報を確認することをお願いしたい。


2023年5月25日、「ドコモ光」を提供するドコモと、インターネットサービスプロバイダ(以下ISP)「OCN」を運営するNTTレゾナント(以下レゾナント)が、そろって「同年7月1日付けで、レゾナントをドコモへ吸収合併する」と報道発表。

2020年秋以降から続くNTT内の事業再編の一環だ(NTT内事業再編について詳しくは こちら と こちら の記事参照)。

これらは予定通り完了したが、ISPのOCNがドコモ運営となり色々変更が生じた。

当記事ではドコモ光+OCNに絞って書きたいと思う。

【2023年6月30日までに申し込んだユーザー】

ドコモ光の料金プランは「OCN for ドコモ光(タイプB)」(以下タイプB)となる。
*ドコモ光内のISP変更でOCNを申し込んだ場合も含む。
*6月30日の時点で開通していなくても、申し込みが済んでいればこちらに含まれる。

【2023年7月1日以降にOCNを申し込んだユーザー】
ドコモ光の料金プランは「OCNインターネット(タイプA)」(以下タイプA)となる。

「タイプA」と「タイプB」の違いは価格で、タイプAの方がタイプBより月々200円(税抜)安い。

ということは、7月1日からドコモ光+OCNの契約者は200円安くなるということだ!これは嬉しい値下げ!

しかし現実はそうも行かないようで面倒な話が・・・。

以下はとあるX(旧Twitter)ユーザーがドコモサポートへ向けた質問である。

『現在ドコモ光で「OCN(タイプB)」を使ってますが、7月1日以降の月額料金はタイプBのままなのでしょうか?。タイプBのままである場合、「OCNインターネット(タイプA)」に切り替えるには手数料が生じるのでしょうか?。またメールアドレスは継続できるのでしょうか?』

それに対し、ドコモサポートの公式アカウントは以下の通り回答。

『ドコモ公式サポートです。お手続きをしない場合は7月1日以降もOCN(タイプB)の料金でOCN(タイプB)を継続利用できます。また、OCN インターネットへの変更には手数料:3,300円(税込)がかかります。加えて、メールアドレスは継続可能です。継続希望の際は、お手続き時にその旨をお申し出ください。』


また、ドコモの電話窓口「ドコモインフォメーションセンター」へ問い合わせた人も同じ案内を受けたようだ。

『色々151でドコモに確認した上で。現在OCNforドコモ光を利用してる自分がOCNインターネットに変更するには3300円の事務手数料、縛りの解約金はなしと聞く。タイプBに比べて月200円くらい安くなるから1年ちょい使うとペイできる計算。将来の10G変更を踏まえたら先行投資はまぁありか。』

151とは、ドコモインフォメーションセンターの電話番号のことで、ドコモの携帯電話回線からかける場合にのみ有効な番号。

固定電話やドコモ以外の携帯電話回線からかける場合は、0120-800-000となる。


タイプB契約者は7月1日以降もタイプBのまま。

つまり、7月1日以降にOCNを申し込んだタイプAの契約者より毎月200円高い状態が続くことになる。

しかもタイプAへは自動的に移行はされず、自分から手続きを申し出る必要がある上、3000円(税抜き)の手数料が発生するというのだ。

仮に素直に手数料3000円を支払ってタイプAに変更した場合、200円✕15ヶ月でやっと回収できる計算だ。

どちらも同じISP(OCN)なのに、契約時期の違いでこんな差と手間が・・・。

今回のOCN関連の変更点はドコモグループの事業再編によるもので、すべてドコモ都合によるものだ。

自動移行して値下げするくらいの配慮があってもいいのでは?

この内容では6月30日までにOCNを申し込んだ、あるいは開通済みのユーザーにとっては理不尽だ。

現時点でドコモ光+OCNとの契約を考えているユーザーは、200円安くなるので7月1日以降に手続きした方が良いですよ!と言わざるを得ない。

ちなみに3000円の手数料は、ドコモ光内でISP変更を行った時にかかる金額と同じ。

どうやらドコモは、「OCN(タイプB)」 → 「OCNインターネット(タイプA)」への変更は他社ISPへ変更する場合と同じ扱いとするようだ。

過去にドコモ光内のISPで価格変更を実施したところがある。

So-netだ(残念ながら2019年6月末にドコモ光ISP事業からは撤退し、plalaへ顧客ごと譲渡)。

ドコモ光開始当初は料金プランタイプBのISPとして参加していたが、途中でタイプAへ移り200円値下げした。

この時は自動的にプランAへ変更する処置が取られ、ユーザーに手数料を請求することもなかった(当時の筆者がドコモ光+So-netだったため特に覚えている)。

しかし今回のOCNの場合は自動的に移行されない上、変更する場合は通常のISP変更と同じ扱いで手数料も取られる。

So-netはドコモ運営のISPではないが、OCNはドコモ運営のISPだ。

ドコモ運営ではないISPがユーザーへ配慮した対応を取ったのに、ドコモ運営のISPはまったく配慮しないのは何故だろうか?

残念ながら、現状では一方的だと言わざるを得ない。

7月1日から自動移行されて200円値下げになると思い込んでいるユーザーがいた場合、問題になるのではないかと懸念している。

今後改められると良いのだが・・・。

ただOCN for ドコモ光(タイプB)には、1点だけOCNインターネット(タイプA)よりも良い点がある。

OCN for ドコモ光はOCNモバイルONE(格安SIM)の契約がある場合にセット割(1回線につき200円の割引で最大5回線分1,000円まで割引)が適用されるが、OCNインターネットの場合はセット割対象とはならない(OCNインターネットはOCNモバイルONEの受付終了後に提供開始された接続プランなのでこの点は仕方ない)。

なのでOCNモバイルONEの契約があるユーザーは、OCN for ドコモ光(タイプB)のままの方がお得である。

仮にOCNモバイルONEの契約が1回線だったとしても、200円の割引でOCNインターネット(タイプA)と実質同額である。

契約が2回線以上の場合は、OCNインターネット(タイプA)よりもお得となる。

他にドコモはOCN以外に「plala」「ドコモnet」という自社運営のISPを持っているが、7月1日以降は「OCNインターネット」へ一本化させる方針。

これら2つのISPは6月30日付けで新規受付を終了し(6月30日の時点で申し込み済みのユーザーを含む)、7月1日以降は契約済みのユーザーへのみ継続して提供される(plalaはフレッツ光+plalaのユーザーとSo-netのユーザーのみドコモ光+plalaの契約が可能となる)。

ただplalaもドコモnetもタイプAのため、こちらについては料金に関する問題は特に出ないだろう。

【詳細レポート】NTT再編でどうなった?インターネットサービスプロバイダー「OCN」「plala(ぷらら)」「ドコモnet」「mopera U」

記事公開日:2023年07月03日(月)
最終更新日:2024年07月15日(月)


【おことわり】
当ブログ記事の内容はすべて記事最終更新日時点の情報であり、今後企業の方針で変更となる場合がある。必ず公式サイトでの情報確認もお願いしたい。また「現在」「現時点」という表記に関しても記事最終更新日を基準としている。


2020年以降、NTTドコモ(以下ドコモ)を中心としたNTTグループ内の事業再編が実施され、ドコモ運営のインターネットサービスプロバイダー(以下ISP)が複数になったことを以前記事にし、今後どうなるかの予想も書いた。

その時の記事とNTTグループ内事業再編などの詳細は過去記事 こちら

2023年7月1日で事業再編が一段落したので、当記事では各ISP「OCN」「plala(ぷらら)」「ドコモnet」「mopera U」がどうなったかを書きたいと思う。

先に結論を書くと、ドコモは今後ドコモ光回線を中心に「OCN」ブランドを全面的に売り出していくようだ。


【ドコモnet】
2015年3月1日:ドコモ光の提供開始と同時にドコモ光専用ISPとして誕生しサービス提供を開始。

2023年6月30日:新規受付とドコモ光内の他ISPからの変更受付を完全に終了。

2023年7月1日:契約中のユーザー(6月30日時点で申込み済みのユーザーを含む)へのみ引き続きサービス提供を行っており、引っ越し等の各種手続きは引き続き可能。

提供開始から僅か8年4ヶ月、当初から一貫してドコモ光専用ISPだったため、今後は新規ユーザーが増えることは一切なくなった。


【plala】
2019年7月1日:plalaの運営会社NTTぷらら(以下ぷらら)がドコモの完全子会社に。

2022年6月30日:「ぷらら光」(光回線とISP「plala」をセットで提供)の新規受付終了。

2022年7月1日:ぷららがドコモに吸収合併。plalaはドコモ直営ISPに。

2023年6月1日:ダイヤルアップ接続コースの「ぷらコミ3」「ぷらコミ5」「ぷらコミ10」「ぷらコミ20」「ぷらコミ30」「レギュラープラン(スペシャルセット)」「レギュラープラン(インターネットセット)」「レギュラープラン(ぷららライト)」の新規受付終了。同年11月30日までに、メールアドレス・オプションサービス専用プランの「ぷらコミ0」に切り替えた場合は引き続きplalaとの契約が継続となり、手続きをしない場合は同日をもってplala自動解約。

2023年6月30日:ドコモ光向けコースの新規受付終了。ただしNTT東日本・西日本(以下NTT東西)のフレッツ光などで、plalaや「So-net」とのISP契約があるユーザーがドコモ光へ乗り換える場合に限り、2024年2月29日まで申し込みを受け付けた(So-netは2019年6月30日をもってドコモ光向けISP事業から撤退。plalaに事業譲渡をした関係から、So-netユーザーがドコモ光へ乗り換える場合は「plala Sコース」というISPになる)。

2023年10月31日:NTT東西の窓口を通した「ぷらら光メイト withフレッツ」(フレッツ光回線とISP「plala」が紐付けされ合算請求となるコース)の新規受付終了。ただしフレッツ光クロス回線の場合のみ、2024年3月31日まで新規受付を継続した。

2023年11月30日:「ぷらら光メイト withフレッツ」、ぷらら光セット(ISP「plala」のみ契約のコース)、フレッツ・ADSLセット、フレッツ・ISDNセットなど、NTT東西のフレッツの各回線に対応したコースの新規受付終了(このうち「ぷらら光メイト withフレッツ」と「ぷらら光セット」については、フレッツ光クロス回線の場合のみ、2024年3月31日まで新規受付を継続した)。ダイヤルアップ接続機能の廃止。ダイヤルアップ接続コースである「ぷらコミ3」「ぷらコミ5」「ぷらコミ10」「ぷらコミ20」「ぷらコミ30」「レギュラープラン(スペシャルセット)」「レギュラープラン(インターネットセット)」「レギュラープラン(ぷららライト)」の提供を完全に終了し、メールアドレスやオプションサービス専用の「ぷらコミ0」に切り替えたユーザーは引き続きplalaの会員に、切り替えなかったユーザーはplala自動解約。

2024年2月29日:ドコモ光向けコースへのコース変更と、「plala Sコース」への申し込み・コース変更の受付終了。

2024年3月31日:フレッツ光クロス回線向けの「ぷらら光メイト withフレッツ(クロス)」と「ぷらら光セット(クロス)」の新規受付終了。これにより、plalaの全インターネット接続コースの新規受付が完全に終了。

上記ダイヤルアップ接続コースを除く各コースは、新規受付終了日までに申し込み・契約済みのユーザーへは今後もサービスが提供され、各種手続きも可能。

こうした状況により、今後plalaへ新規申し込みできるユーザーはメールアドレスのみを提供する「ぷらコミ0」のユーザーに限られることから、plalaのユーザー数の増加を止めてISPの規模を縮小させ、ドコモ運営のISPと新規契約する場合はOCN一択にし、ユーザーの流れや主軸をOCNへ向くようにしていくことが伺える。

そうすることで段階的ではあるが、OCNブランドへ統一して1つのISP運営に注力できるようになるだろう。

なおフレッツ光クロス回線のみしばらく新規受付を継続していたのは、OCNが他のISPより10Gbpsコースの提供が遅かったからと推測する。

しかしながらOCNも2023年7月1日からドコモ光向け、2024年3月1日にはahamo光向け、同年4月1日からはフレッツ光向けにも10Gbpsの提供を開始し、一定の環境が整ったことから新規受付終了に踏み切ったのだろう。


【OCN】
今後も新規受付を継続し、ドコモ運営のメインISPとしてサービス展開されるが、全く動きがなかったわけではない。

2022年1月1日:OCNの運営会社NTTコミュニケーションズ(以下NTTコム)がドコモの完全子会社に。

2022年7月1日:NTTコムの個人向け事業がNTTレゾナント(以下レゾナント)へ移管。レゾナントがドコモの完全子会社に。法人事業は引き続きNTTコムが運営。

2023年6月30日:「OCN光」(光回線とISP「OCN」をセットで提供)と「OCN for ドコモ光」(ドコモ光回線向けの接続コース)の新規受付終了。

2023年7月1日:OCNインターネット(ドコモ光回線対応ISP)の新規受付開始。1Gbpsに加え、OCN初となる10Gbpsコースを提供開始。ahamo光1Gbps(ドコモのahamo回線の契約者のみ契約可。この時点では10Gbpsは未提供)の提供開始。レゾナントがドコモに吸収合併。OCNの個人向けサービスはドコモ直営となり営業本部OCN部に編入。

2024年3月1日:ahamo光10Gbpsの提供開始。

2024年4月1日:OCN光withフレッツ クロス(フレッツ光クロス)にも10Gbpsの提供開始。

2024年7月1日:ドコモの組織変更で営業本部はスマートライフカンパニーと統合の上、コンシューマサービスカンパニーに。同時にOCN部の名称は消滅した。

上記の終了する各サービスもドコモnet・plalaと同様、申し込み・契約済みのユーザーと契約中のユーザーへのサービス提供は今後も継続し、各種手続きも可能。

また前述のplalaとは違い、NTT東西のフレッツ光向けの接続コース「OCN光 with フレッツ」(フレッツ光回線とISP「OCN」が紐付けされ合算請求となるコース)・『OCN光「フレッツ」』(ISP「OCN」のみ契約のコース)は従来通り新規受付を継続。

OCNはドコモ主力のISPとして展開され、今後も新規受付を継続すると思われる。

ただここで疑問が湧く。

ドコモ光向けISPは今後OCNメインで行く一方で、何故ドコモ光向けの接続コースであるOCN for ドコモ光の新規受付を打ち切り、OCNインターネットをわざわざ新設したのか?

これについては、決してドコモ光+OCNの組み合わせを終了させたわけではない。

2023年6月30日までに申し込みを済ませたユーザーはOCN for ドコモ光だが、同年7月1日以降に申し込みのユーザーは「ドコモ光+OCNインターネット(以下、OCNインターネット)」となり、料金も200円(税抜き)安くなる。

では内容をリニューアルして、コース名変更+値下げをするということか?

調べてみると非常にややこしく、OCN for ドコモ光とOCNインターネットは別商品の扱いとなるようだ。

同じドコモ光とISP「OCN」の組み合わせでありながら、2023年7月1日以降も別々に残る上に自動移行とはならない。

しかもOCN for ドコモ光 → OCNインターネットへの切り替えにはドコモショップ(店頭窓口)かドコモインフォメーションセンター(電話窓口)での申し込みが必要で、通常のドコモ光内のISP変更時と同様の事務手数料3,000円(税抜き)が発生するというのだ。

これはドコモ公式の回答で判明しており、先日の記事にて詳しく書いているのでご参考に こちら

なので内容リニューアルではなく、「OCN for ドコモ光は2023年6月30日で廃番、翌7月1日以降はOCNインターネットが後継商品になるので、新しい方が良いという契約者は自己負担で移ってね!」という感じだ。

もしもコース名称の変更や負担金無しの自動移行なら、内容確認のための問い合わせは多少あったとしても、月額料金が200円下がるわけだから、特に問題にするユーザーはいないだろう。

だが現状は2023年6月30日までに申し込みのユーザーは、それ以降のユーザーより月々200円高い状態が続き、自動移行しない上に変更手続きに手数料3,000円までかかる。

月々200円の価格差は1年で2,400円、2年では4,800円にもなり、20ヶ月毎にドコモ光マンションタイプA(2年定期継続の場合)の1ヶ月相当分4,000円(税抜き)を超える。

素直に手数料3,000円を支払ってOCNインターネットへ変更したとしても、プラスに転じるのが16ヶ月後からである。

全てはドコモ内の事業再編によるもので、完全に同社やNTTグループ内の都合で起こったことだ。

これは問題にするユーザーが出てくるのではないだろうか?

本件に該当しない私でも一方的過ぎると感じる。

ドコモ側がOCN for ドコモ光 → OCNインターネットへ自動移行の対応を取るべきではないだろうか?

自動移行の対応がシステム的に無理なのであれば、各自申し込み手続きが必要な代わりに手数料無料で切り替えできるようにするか(ケータイの新料金プランが出た時のように、旧プラン → 新プランを手数料無料で)、OCN for ドコモ光のままでも値引き対応で請求時に200円割り引き処理をするか、あるいはdポイント(ドコモのポイントサービス)で200円相当を付与するか、柔軟に対応すべきではないだろうか?


【mopera U(モペラ ユー)】
元々モバイル通信専用のイメージが強いISPであるため、今後も他のドコモ運営のISPとは区別するのだろう。

2024年3月31日:「Uライトプラン」(ドコモFOMA回線専用プランでメールアドレスの提供はなし)、「Uスーパーライトプラン」(ドコモFOMA回線定額データプラン128Kbps[バリュー]含む)専用プラン)、「ビジネスmoperaインターネット」(インターネットの利用をVPN接続による接続のみ許可したり、不適切サイトへのアクセスをカテゴリ制限やアクセス先を指定して遮断できるサービス)、「ビジネスmoperaテレメトリ」(遠隔地にある計測器のデータをドコモFOMA回線を使って設置企業へ通知するサービスで通信速度は最大16Kbps)の新規受付終了。

2026年3月31日:「Uライトプラン」「Uスーパーライトプラン」「ビジネスmoperaインターネット」「ビジネスmoperaテレメトリ」のサービス終了。

「Uライトプラン」「Uスーパーライトプラン」「ビジネスmoperaテレメトリ」に関しては、ドコモのFOMA回線(3G回線)のサービス自体が2026年3月31日で終了のため、それに伴うものと思われる。

「ビジネスmoperaインターネット」に関しては、ドコモの法人事業を担当するNTTコミュニケーションズ内に同等のサービスがあることから、集約するためと思われる。

その他の「Uスタンダードプラン」(ドコモXi・FOMA回線対応プランでメールアドレスを1個提供)や「シンプルプラン」(ドコモXi回線専用のプランでメールアドレスの提供はなし)、『U「Bフレッツ/フレッツ光ネクスト」コース』などについては新規受付終了のアナウンスはされていないため、ドコモnetのような全面的に新規受付を終了する処置は取らないようだ。

余談だが、ドコモ運営という視点ではmopera Uが最も古い。

mopera Uは2005年5月24日にサービスを開始した。

前身のmopera時代も含めると、1998年10月から一貫してドコモ運営である。

歴史的にはOCN(ISP提供開始は1996年12月で、当時は分割前のNTTが運営)やplala(会社設立は1995年12月18日、ISP提供開始は1996年10月)の方が古いが、これらがドコモ運営になったのはplalaは2022年7月1日、OCNは2023年7月1日のことである。



【今後も新規受付を継続するサービス】
2023年7月1日以降も変わらず新規受付を継続する接続コースもある。

前述したが、OCNはNTT東西のフレッツ光回線向けの接続コースは今後も新規受付が継続される。

皮肉なことにドコモ光やOCN光、ぷらら光など光コラボレーション回線(以下光コラボ回線)のユーザーが影響を受け、光コラボ回線に乗り換えずにNTT東西のフレッツ光回線を継続利用しているユーザーはほとんど影響を受けていない。

光コラボ回線とは何か?については過去記事で解説している こちら

他に一部の契約者にしか提供していない有料オプションサービスについても書いておく。

ぷらら光とドコモ光+plala契約者(plala Sコースの契約者は不可)にのみ提供している「PLALA GGGG光オプション」(インターネット混雑時も低遅延の環境を提供するサービス)は2023年7月1日以降も特に条件の変更はなく新規受付を継続している。

ただし、ぷらら光とドコモ光+plala自体は既に新規受付を終了しているため、今後はこれらの契約者がオプションサービスの追加でPLALA GGGG光オプションを契約するケースしかなく、どれほどの増減があるかは未知数だ。

ドコモ内の事業再編とISPの整備は2024年前半で一段落すると思われるが、OCNのフレッツ光回線向けの接続コースや有料オプションサービスなど、メスが入らなかった部分は今後何らかの変更があるかもしれない。

特にフレッツ光回線向け接続コースは、事業再編以前から変更が加えられていない。

近年の光コラボ回線へ移行するユーザーが年々増えている現状(現在はフレッツ光回線よりも光コラボ回線の方がユーザー数が多い)を見ると、今後何らかの変更があってもおかしくはないだろう。

plalaが一切のインターネット接続コースの新規受付を終了させたのは、今後新規契約はOCNブランドへ統一するための段階手段だと思っている。


【新規受付終了サービスの今後】
完全に新規受付を終了したOCN光・ぷらら光・OCN for ドコモ光・ドコモnetなどのサービスは、今後ユーザー数が増えることがないため、解約や他光回線への乗り換え等で減少に転じることは間違いない。

減少が進むと、例えば「OCNインターネット」へ統合される日が将来的には来るかもしれない(その将来が近いか遠いかは分からない)。

ただもう一度書いておくが、ドコモは現時点では新規受付終了のいずれのサービスに関しても継続して利用できると案内している。

ちなみにOCN光・OCN for ドコモ光・ドコモnetよりも1年前の2022年6月30日に新規受付を終了したぷらら光は、年数が経過しているが現在も継続提供されているので、この点を見るとすぐには動きはないと言えるのではないだろうか?

何か動きがある場合は、必ずドコモから何らかの形でアナウンスされるはずだ。

こまめに各サービスの公式サイトを確認されることをオススメする。

2024年7月14日日曜日

NTTドコモの電話窓口の保留メロディーが変わった?

記事公開日:2024年7月14日(日)


今回は少々マニアックな話。

NTTドコモ(以下、ドコモ)をご利用の方ならご存知のあの音楽。

動画:https://youtu.be/pia70zRXAJM?si=0m-SDpASNIkychbT




ドコモの電話窓口「ドコモインフォメーションセンター(以下、インフォメーションセンター)」で使われている保留時のメロディーで、電話をしたことがある人なら一度は耳にしたであろうメロディーである。

何年採用されているのだろうか?というくらい古いように思う。

2024年4月頃、ドコモ光(ドコモが提供するインターネット回線)の申込みやサービス内容の確認でインフォメーションセンターを利用した。

混み合っていたため、オペレーターの順番が回ってくるまで待たされることになったのだが、先程の動画のいつもの保留メロディーが鳴らず、違うメロディーが流れたのだ。

あれ?変わった?あのメロディーはもうないのか・・・。

でも、どこかで聴いたことがあるメロディーだった。

このメロディーに関して動画は見つからなかったが、どこのメロディーかすぐに思い出した。

インターネットサービスプロバイダー(以下、ISP)OCNの電話窓口「カスタマーズフロント」で採用されている保留メロディーと同じだったのだ。

何でOCNが?

これもすぐに思い出したのだが、OCNといえば過去の記事(こちら)で書いたとおり、2023年7月1日にドコモ直営となった。

それが関係しているのだろうか?

ドコモ光以外のインフォメーションセンターの保留メロディーまで変わったかどうかは未確認のため、ご存知の方がいらっしゃったらコメント欄で教えていただきたい。

結局この電話でドコモ光を申込んだのだが、契約書類が後日届いてから色々と見えてきた。

「ドコモ光 契約申込書」に問い合わせ先が記載されていたのだが、「受付店舗 関西)ドコモ光受付センタ(O)直(T)(大阪) 0120506506」となっていた。

また同契約書の他のページに記載の問い合わせ先には「株式会社NTTドコモ 関西)ドコモ光受付センタ(O)直(T)(大阪) ドコモ光申込み受付時の担当者の氏名 ご注文内容についてのお問い合わせ 0120506506」」とあった。

「0120506506」の電話番号にも見覚えがあった。

OCNの電話窓口の番号だったのだ。

OCNの電話窓口が、ドコモ光の受付店舗としての役割も果たしていたのだ。

ちなみに0120-506-506へダイヤルすると、「こちらはカスタマーズフロントでございます。」というガイダンスが流れ、OCNの各種サービスや手続きの案内になる。

ここからは推測の域に過ぎないが・・・。

先述のとおり、2023年7月1日にOCNはドコモ直営(営業本部OCN部)となった。

2023年6月23日付けの報道発表資料「組織の新設など」によると、OCN部の業務内容は「レゾナントの事業統合によるサービス、ソリューションなどに関すること。」とのこと。

レゾナントとは、2023年6月30日まで存在したNTTレゾナント社のことで、主にOCNの個人向けサービスを運営していた企業で、同年7月1日にNTTドコモに吸収合併され消滅した。

OCNはISPでありインターネット回線を扱うブランドでもあるので、ドコモ直営になったのを機にドコモ光の受付窓口の機能を集約させたのではないだろうか?

このことは2024年7月1日に実施されたドコモ組織変更からも見えてくる。

OCNが属していた営業本部は、スマートライフカンパニーと統合されてコンシューマサービスカンパニーになった。

それと同時にOCN部の名称は消滅した。

OCNはどこの部署が担当することになったのか疑問だったが、その後の報道発表資料に記載された「人事」(2024年6月17日付け)から見えてきた。

営業本部OCN部担当部長をされていた方が、コンシューマサービスカンパニー光ブロードバンド事業推進部長になった。

これを見る限りでは、コンシューマサービスカンパニー光ブロードバンド事業推進部が営業本部OCN部の後継部署ではないだろうか?

コンシューマサービスカンパニー光ブロードバンド事業推進部の業務内容は、「ドコモ光および光回線付随サービス・機器などに係わるモバイルと連携した光ブロードバンド事業の推進に関すること。」(報道発表資料2024年5月10日付け「組織の新設など」)と記載されている。

2024年6月30日までは「営業本部光ブロードバンド事業推進部」という名称で、業務内容は「光・FWAなどの固定通信及び付随サービス・機器などに関わる、モバイルと連携したホーム・ブロードバンド事業の推進に関すること。」(報道発表資料2022年5月12日付け「組織の新設など」)だった。

さらに過去に遡ると「光ブロードバンド事業推進部」は、2015年7月1日の組織変更で誕生した部署のようだ。

2015年5月15日付けの報道発表資料「組織の新設等」を見ると、業務内容は「ドコモ光および光回線付随サービス・機器等に係わるモバイルと連携した光ブロードバンド事業の推進に関すること。」とあり、2024年7月1日の組織変更後と全く変っていないことがわかる。

2024年7月1日からは、これに「営業本部OCN部」の業務が加わり、新しい「光ブロードバンド事業推進部」が発足したという感じだろうか?

これらの情報をつなげると、ISP OCNを取り扱っていた「営業本部OCN部」は、ドコモ光等を取り扱っていた「営業本部光ブロードバンド事業推進部」と統合されて「コンシューマサービスカンパニー光ブロードバンド事業推進部」になったということが言えるのではないだろうか?

以上の経緯から、ドコモ光の担当部署はOCNと深く関わりを持つようになったのだろう。

2024年6月30日日曜日

【レポート記事】インターネットプロバイダーSo-netのフレッツ光コースが値上げ?

記事公開日:2024年6月11日(火)
最終更新日:2024年6月30日(日)


今回はインターネット回線の値上げ?のお話。

読者の方から「So-netのフレッツ光コースの月額料金が上がっているのではないか」という情報が寄せられた。

正式なサービス名は「So-net光 with フレッツ S」。

本題に入る前に「with フレッツ」について説明しておく。

「with フレッツ」とは、NTT東日本・西日本(以下NTT東西)のインターネット回線「フレッツ」と、インターネットサービスプロバイダー(以下ISP)と同時に申し込みができ、請求もひとまとめにできるサービスで(既にフレッツ回線が開通済みの場合は、ISPのみ申込み手続きをする形となる)、So-net以外にもOCN・BIGLOBE(ビッグローブ)・nifty(ニフティー)など・・・複数のISPが提供している。

ただし「with フレッツ」はフレッツ回線1契約につき、1つのISPとしか契約できない。

既にいずれかのISPと「with フレッツ」の契約がある場合は、そのISPとの「with フレッツ」契約を解約し、新たなISPと「with フレッツ」の契約をし直すか、ISP単体で契約をするしかない。

契約はNTT東西とISPと別々に結ばれることになるが、申し込み手続きは同時に進めることができ、請求は合算となる。

これらに当てはめると、「So-net光 with フレッツ S」はNTT東西のフレッツ光回線とISP So-netを同時に申し込みでき、利用料金は合算請求となるサービスということだ。

NTT東西の窓口から申し込む必要があり、ISP So-net側では申し込めない(以前はSo-net側からも申し込めた)。

冒頭で書いたとおり、その「So-net光 with フレッツ S」の月額料金が上がっているのでは?という情報提供があった。

調べてみたところ、確かに月額料金が上がっているように見えた。

いや、正確にはNTT東西側の公式サイトの案内とISP So-net側の公式サイトの案内で「So-net光 with フレッツ S」の月額料金が異なっていた。

NTT東西のフレッツ光回線の部分の月額料金は変わらないのだが、ISP So-netの部分の月額料金の額が異なっていたのだ。

*以下、NTT東西とSo-netの公式サイトは税込表記となっているが、当記事では税抜き表記とさせていただく。

【So-net側が提示の「So-net光 with フレッツ S」のISP So-net部分の月額料金(税抜)】
マンション(集合住宅):月額¥900
ファミリー(戸建て住宅):月額¥1,200

【NTT東西側が提示の「So-net光 with フレッツ S」のISP So-net部分の月額料金(税抜)】
マンション(集合住宅):月額¥1,500
ファミリー(戸建て住宅):月額¥1,800

NTT東西の提示価格がSo-netの提示価格がよりも¥600高いのだ。

何故、価格が違うのだろうか?

最初、NTT西日本(以下NTT西)のフレッツ光公式サイトで価格を確認した。

確かに価格が上がっていることを確認し、次にSo-netの公式サイトで価格を確認。

するとNTT西の提示価格より¥600安かった。

NTT西側が他のISPの価格と間違えたか、入力ミスをしているのか?と思った。

念の為、NTT東日本(以下NTT東)のフレッツ光公式サイトでも価格を調べたところ、NTT東もNTT西と同様の価格が案内され、So-net側提示の価格+¥600となっていた。

NTT東西が揃ってミスをするとは思えず、So-net側から誤った価格が伝達されたとも思い難い。

実はこっそり価格改定されていて、So-net側が反映できていなかっただけ?とも思った。

よくよく見てみると、NTT東のサイトの案内に「So-net注意事項」という注釈リンクがあった。

このリンクをクリックすると、『「So-net 光 with フレッツ S」はIPoE通信オプションの「v6プラス」とIPoE通信に必要な専用ルータ「v6プラス対応ルータ」とのセットでのご提供となります。「So-net 光 with フレッツ S(ファミリー):1,320円/月」「v6プラス:0円/月」「v6プラス対応ルータ:660円/月」が月額ご利用料金に含まれます。「So-net 光 with フレッツ S(マンション):990円/月」「v6プラス:0円/月」「v6プラス対応ルータ:660円/月」が月額ご利用料金に含まれます。「v6プラス」、「v6プラス対応ルータ」不要のお客さまはお申し込みいただけません。』(←原文のまま)と記載があった。

¥600の差額は「v6プラス対応ルータ」の月額料金だったのだ。

ISP So-netの月額料金は変わらないが、「v6プラス対応ルータ」の月額料金が加算して表示されていたため値上げしたように見えたというわけ。

ただ「So-net光 with フレッツ S」を契約する場合は必ず「v6プラス対応ルータ」を含めて契約しないといけないとのことなので、自動的にオプションサービスが付いてきて実質的に月額+¥600となる。

ちなみに2024年3月頃まではルータ契約必須の条件は付いていなかったそうだ。

特に対応ルータを既に保有している人にとっては、ルータが不要でも契約必須のため、月々¥600の値上げと受け止めても良いのではないだろうか?

これでは既にルータを保有している、あるいは自分でルータを用意するのでレンタル不要という方にとって、So-netは割高感がある。

¥600 ✕ 12ヶ月で1年間¥7,200の負担。

2年間で¥14,400にもなる。

正直、これだけの金額を支払うのであれば、自分でルータを購入したほうが安く付くし、高い性能のものが買える。

ルータは安いものだと大体¥5,000前後から入手できる。

頻繁に買い替える人でも3~5年程度は使うので、尚更自分でルータを準備した方が良いだろう。

自ら購入を考えている人は こちら(v6プラス対応ルーター) 。

実はルータレンタルを回避する方法がある。

「So-net光 with フレッツ S」の契約を諦め、ISP So-net側が提供している「So-net光アクセス」というコースを選択すれば良い。

「So-net光アクセス」はISP単体契約のコースだ。

「with フレッツ」ではないためNTT東西のフレッツ回線とISP So-netと別々に月額料金の支払いが必要にはなるが、加入必須なオプションサービスが一切付いてないため、自らオプションサービスに加入しない限りはISP So-netの月額料金(インターネット接続料金)のみを支払うだけで良い。

申込みはNTT東西ではなく、So-netのサイトから申込む形となる。

【So-net光アクセスの月額料金(税抜)】
マンション(集合住宅):月額¥900
ファミリー(戸建て住宅):月額¥1,200

このように契約コースを見直せば、So-netは割高ではないことがわかる。

2024年5月30日木曜日

【インターネットのトラブル】プロバイダぷららが自動解約になった?問い合わせ方法を記載!

記事公開日:2023年12月17日(日)
最終更新日:2024年05月30日(木)


【当記事について】
実際にインターネットサービスプロバイダぷららが自動解約になった方から様々な情報提供があり、運営会社の窓口に問い合わせることで対応してもらえたそうだ。


電話・問い合わせフォームなどで問い合わせが可能で、手順について当記事の下の方の赤字太字のところ (こちらをクリック) に追記しているので、必要な方はご覧いただきたい。

SNSでもトラブル解消の報告が複数件見られ、ぷらら運営からの回答メールが載せられていた。

当初は交渉しても応じてもらえなかった報告があったことから、恐らくその後の多くの問い合わせで方針を変えたのだろう。




今回は、インターネットサービスプロバイダ(以下ISP)「plala(ぷらら)」の契約に関するトラブルの話。

2023年12月上旬頃から、X(旧ツイッター)にて「ぷららのメールが突然使えなくなった!」「ぷららの会員ページにログインできない!」「ぷららが何故か解約扱いになっている!」といった報告の投稿が相次いだ。

筆者は当事者ではないが、これには心当たりがある。

ぷららの運営会社であるNTTドコモ(以下ドコモ)は、2023年5月11日付けでホームページ上に『「ぷらら」における「ダイヤルアップ接続機能」廃止と機能廃止に伴う一部接続プランの提供終了およびサービス変更のご案内』という表題でお知らせを掲載した。

ぷららのトップページの「お知らせ」の項目にも表示されたが、リンク先はドコモホームページ内(「ドコモからのお知らせ」のページ)だった。

内容を簡単に書くと次の通り。


(1)ISPぷららのダイヤルアップ接続機能が2023年11月30日をもって廃止になる。

(2)(1)に伴い一部の接続プランの新規受付を2023年6月1日で終了し、同年11月30日をもってプランの提供も終了となる。

(3)(2)の一部接続プランとは「ぷらコミ3」「ぷらコミ5」「ぷらコミ10」「ぷらコミ20」「ぷらコミ30」、「レギュラープラン(スペシャルセット)」「レギュラープラン(インターネットセット)」「「レギュラープラン(ぷららライト)」の8つのプランで、主にダイヤルアップ接続向けのプラン。

(4)(3)の8つの各接続プランのユーザーは、2023年11月30日までに他の接続プランへ変更手続きをするか、「ぷらコミ0」(月額200円)というメールアドレスとオプションサービスのみを継続利用できるプランに変更手続きをしない場合は自動解約となり、ぷららの会員資格が失効する。

(5)ぷららの会員資格が失効してしまうと、メールアドレスも消滅し、オプションサービス等の契約もなくなってしまう。



以上のことから、トラブル報告をしているぷららユーザーは、この8つの接続プランのいずれかに契約していた人たちで、ダイヤルアップ接続向けのプランを契約していたと思われる。

ただ実際にはダイヤルアップ接続は利用しておらず(メールの送受信以外は通信速度的に使い物にならないため)、ぷららのメールアドレスやオプションサービスを継続利用するために契約を維持してきた人たちと推測する。

そして2023年11月30日までに何も手続きをしなかったため、ドコモの通知通りそのまま自動解約になり、ぷららの会員資格が失効したのだろう。

この部分だけ取り上げると、手続きをせず放置していたのが悪いのでは?という声が聞こえてきそうだが、当該ユーザーたちにもきちんとした主張がある。


【当該ユーザーたちの主張】
*「自動解約」という契約上の重要事項をメールでしか通達しなかったのはあんまりだ。

*メールのみの通知だと普段あまりメールを見ない人は気付かない。

*重要な通知はメールだけでなく、電話や書面送付など他の手段でもきちんと通知すべきだ。

*最近、企業名を名乗る迷惑メールが増えているので、他の接続プランに変更か退会の手続きをしてくれと言われても、怪しいメールかもしれないので怖くてできなかった。

*ぷららの公式メールなのか、なりすましなのか判断がつかなかった。

*他の迷惑メールに紛れ込んでいて、ぷららからのメールに気付かなかった。

*ぷららの電話窓口に問い合わせたが、AIの音声応答の壁があり、オペレーターへ繋いでくれなかった(オペレーターへ繋ぐような案件ではないと判断されてしまう)。

*ぷららホームページ内の「お問い合わせ」のページに『「メールアドレスが使えなくなった」お問い合わせが多く入っており、サポートセンターのお電話が繋がりにくい状態が発生しております。またメールでのお問い合わせにつきましても、遅延が発生しており、ご迷惑をおかけしております。』との表示があり、実際になかなかぷららに連絡がつかなかった。



どれも同情できる内容だ。

書面での通知を出していないのが事実であれば、かなり不親切だし抗議が相次いでも仕方ないと思う。

経費削減のため送付しなかったのだろうか?

一方、ぷららやひかりTVで個人情報の流出があった時はハガキでの通知があった(筆者が該当者だったためこれは事実)。

今回のぷらら自動解約では、メールアドレスの消滅で困っているユーザーが特に多いようだ。

長年メインのメールアドレスとして利用を続けてきた人、2段階認証等の通知に利用していた人、インターネット上の各種サービスの登録用のメールアドレスとして使っていた人など・・・。

ぷららの窓口に問い合わせ、会員資格とメールアドレスの復活の交渉をした人もいるようだが、既に自動解約もぷららの会員資格失効も成立してしまっているということで、取り合ってもらえなかったそうだ。

ところがその後、他の当該ユーザーから、「交渉したところメールアドレスの復活に応じてもらえた」との情報提供があった。

「ぷらコミ0」プランでの契約となり、復旧には数日要すると言われたとのこと。

ぷららから着た実際のメール回答文面を見せてくださった方もおり、「契約復旧をご希望の場合はぷらコミ0(税込み220円)にてサービス復旧を承ることが可能です」とのことだった。

問い合わせページの直接リンクの貼り付けは控えるが、以下の手順で電話または問い合わせフォームからの問い合わせが可能である。



【plalaへの問い合わせ方法】
以下の手順は当記事の最終更新日時点の情報であり、今後事業者の都合でメニューやページ構成の変更がある場合もあることを断っておく。

1.plalaの公式サイト(https://www.plala.or.jp/)を開く。

2.パソコンからアクセスの場合は最上部の「サポート」をクリック。4つの項目が表示されるので、一番上にある「サポートトップ」をクリック。スマートフォンからアクセスの場合は右上の横3本線のメニューボタンをクリックし、その中の「サポートトップ」をクリック。

3.サポートページ内の「目的別サポート情報」の枠の一番下にある「よくあるご質問・各種お問い合わせなど」のボタンをクリック(「困ったときは・・・」のすぐ上)。

4.「お問い合わせ」ページ内の下部の方にある「上記をご確認いただいても解決しなかった場合はこちら」をクリック(「よくあるご質問一覧」「詳しい人に聞いてみよう Q&Aコミュニティ OKWAVE Plus」のすぐ下)。

5.「お問い合わせ窓口」が表示され、お問い合わせ専用の入力フォームと電話番号が表示されるので、お好みの方を選んで問い合わせすれば完了。



【電話窓口がおすすめの人】
*オペレーターと直接話したい場合。
*回答を急ぐ場合。

【問い合わせフォームがおすすめの人】
*電話窓口の受付時間内に電話できない場合。
*仕事や用事で電話の待ち時間が厳しい場合。
*時間を気にせず問い合わせしたい場合(仕事や用事の空き時間がまちまちな場合)。
*文面での回答を求めたい場合(回答を記録に残したい場合)。



当事者たちの早期解決をお祈りする。

多くの当事者が声を上げたことで、対応の見直しなど再検討をしたのだと思われる。

送受信メールの復元をとまでは言わないが、せめてメールアドレスの復活には応じてあげてほしいと思っていた。

これは朗報だし一歩進んだと言える。

ちなみにぷららのメールアドレスとオプションサービスのみが利用できる「ぷらコミ0」は、何故か今までぷららを使っていなかった人も新規申込みができるようになっている。

以前、ISPぷららとOCNの運営がドコモに変わり(こちらで記事にした)、その運営をぷららからOCNへシフトさせるのではないか?ということを具体例を挙げて書いたが(こちらの記事)、その割には「ぷらコミ0」の新規受付は謎の動きである。

ぷららは今回のダイヤルアップ接続プラン以外に、光回線向け接続プランも相次いで新規受付を終了させ、2024年3月31日には全ての接続プランの新規受付を終了させてISP規模の縮小を思わせる動きを見せていたからだ。

メールアドレスとオプションプランのみ提供のプランは、OCNなど他のISPでもできることであり、色々とサービスを打ち切ったぷららが新規受付する必要があるのだろうか?

「ぷらコミ0」は、ぷららのメールサービスをずっと使ってきたユーザー、それこそ今回自動解約させられたユーザーのような人たち向けに提供する(受け皿的な)専用プランという方が理解できる。

全くぷららを使ったことがない人が、メールアドレスやオプションサービスだけのために新規契約をするのだろうか?需要があるか?

ぷらら(ドコモ)のやりたいこと(方針)が見えてこない。

他サービスへの移行・統合でぷららのブランドをいずれは畳むつもりでいるのか、ISPの規模を縮小させながらも今後も特定ユーザー向けにブランドを継続させるのか、ドコモはユーザーへはっきり方針を示すべきだと思う。

2024年1月27日土曜日

NTTドコモのインターネット光回線サービス「ahamo光」とは?

記事公開日:2023年12月08日(金)
最終更新日:2024年01月27日(土)


NTTドコモ(以下ドコモ)が提供するインターネット光回線「ahamo光」について解説する。

当記事中に表示の金額は、すべて税抜き表記とする。


【申込条件】
ドコモの携帯電話「ahamo」回線の契約があり、かつ18歳以上の個人名義のユーザーであること。18歳未満と法人名義は契約不可。


【通信速度・通信規格】
最大通信速度:
1Gbps(*1)・10Gbps(*2)
通信規格:OCNバーチャルコネクト(IPoE方式IPv4 over IPv6通信)

*1:光ファイバーケーブル敷設不可の物件では最大通信速度が100Mbpsとなる場合あり。
*2:1Gbpsに比べて提供エリアが限られる。光ファイバーケーブル敷設不可の物件では提供不可。


【サービス提供エリア】
1Gbps:NTT東日本・西日本(以下、NTT東西)のフレッツ光ネクストの提供エリアと同様。
10Gbps:NTT東西のフレッツ光クロスの提供エリアと同様。


【ahamo光のポイント】
1.インターネットサービスプロバイダー(以下ISP)がセットになっており、光回線もISPもすべてドコモからの提供となる。メールアドレスの提供等、一般的なISP契約に付いてくるサービスは一切ない。

2.PPPoE方式(通信機器に接続アカウントと接続パスワードなどの設定が必要なタイプ)の接続には対応しておらず、IPoE方式(対応の通信機器を用意すれば接続設定が不要なタイプ)の接続での提供となる。

3.IPoE方式でかつ「OCNバーチャルコネクト」(IPoE方式IPv4 over IPv6通信)という通信規格に対応した通信機器(Wi-Fiルーター等)が必須となる。さらに10Gbpsの場合は10Gbps通信に対応している必要がある。

4.ドコモ光電話(固定電話)・ドコモ光テレビオプション等のオプションサービスも提供している。


【月額料金】
1.マンション1Gbps(2年定期契約プラン):¥3,300
2.戸建て住宅1Gbps(2年定期契約プラン):¥4,500
3.マンション1Gbps(定期契約なしプラン):¥4,300(2年定期契約プランより+¥1,000)
4.戸建て住宅1Gbps(定期契約なしプラン):¥6,000(2年定期契約プランより+¥1,500)
5.マンション・戸建て住宅10Gbps(2年定期契約プラン):¥5,100
6.マンション・戸建て住宅10Gbps(定期契約なしプラン):¥6,600(2年定期契約プランより+¥1,500)

*ISPの料金も含まれる。
*2年定期契約プランには解約金の設定があるが、2年間の継続利用を約束に定期契約なしプランの料金より割り引くプランで、2年毎に自動更新となる。自動更新を希望しない場合は定期契約なしプランへ変更するか、他社光回線への変更、解約のいずれかを選択する必要がある。
*10Gbpsについては、マンション・戸建て住宅共に同額である。


【解約金】
1.マンション1Gbps:¥3,300
2.戸建て住宅1Gbps:¥4,500
3.マンション・戸建て住宅10Gbps:¥5,100

*2年定期契約プランの場合のみ解約金が設定されている。
*契約満了月・その翌月・その翌々月(以下、契約満了期間)に解約、定期契約なしプランへの変更、他社光回線への変更を行った場合は解約金が免除されるが、それ以外の時期に手続きをすると解約金が請求される。
*2年定期契約プランの自動更新を希望しない場合の手続きについても、契約満了期間中の場合は解約金が免除されるが、期間外に手続きをした場合には解約金が請求される。
*ahamo光とセットを組んでいる携帯電話ahamo回線を解約の場合はahamo光も自動解約となり、その時期がahamo光の契約満了期間以外だった場合は解約金が発生する。


【解約金を支払ってもお得な場合】
マンション・戸建て住宅とも、4ヶ月以上継続利用する場合は2年定期契約プランの方がお得である。

マンション1Gbpsの場合:解約金は¥3,300。定期契約なしプランより月々¥1,000お得。3ヶ月目で解約すると、お得額¥3,000と解約金¥3,300で、-¥300の損失となるが、4ヶ月目だとお得額¥4,000と解約金¥3,300で、¥700のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,000ずつプラスになっていく。

戸建て住宅1Gbpsの場合:解約金は¥4,500。定期契約なしプランより月々¥1,500安い。3ヶ月目で解約するとお得額¥4,500と解約金¥4,500で、ちょうど¥0になり定期契約なしプランに並ぶ。4ヶ月目だとお得額¥6,000と解約金¥4,500で、¥1,500のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,500ずつプラスになっていく。

マンション・戸建て住宅10Gbpsの場合:解約金は¥5,100。定期契約なしプランより月々¥1,500安い。3ヶ月目で解約するとお得額¥4,500と解約金¥4,500で、ちょうど¥0になり定期契約なしプランに並ぶ。4ヶ月目だとお得額¥6,000と解約金¥5,100で、¥900のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,500ずつプラスになっていく。

以上のことから、余程の短期間の利用でない限りは2年定期契約プランがお得である。

例えばahamo光の回線品質が不安で、とりあえず1・2ヶ月程度利用してみたいという人は、契約なしプランで契約してみて納得がいけば2年定期契約プランに契約変更し、納得がいかなければ解約や他光回線への乗り換えという選択もありではないだろうか。


【OCNバーチャルコネクト対応の通信機器について】
1Gbpsの場合はドコモからレンタルするか、市販の対応通信機器(Wi-Fiルーターなど)を購入するか選択できるが、必ずOCNバーチャルコネクトに対応したものでなければならない。10Gbpsの場合は現時点で案内がない。

レンタルの場合、NTT東日本エリアは月額¥300でドコモからの提供で、NTT西日本エリアは月額¥550でNTT西日本からの提供となる。

2年以上利用するのであれば、レンタルよりも購入した方が安くつくだろう。

また、通信機器の仕様を細部までこだわる場合、機能性の高い機器を要求する場合も、レンタルだと仕様まで選べないため購入の方が良い。

レンタルのメリットは、契約期間中は無期限で対応してもらえること、自然故障等の一切過失のない場合は無償で交換してもらえることである。

ドコモ光電話(固定電話)の契約がある場合は、ドコモから提供される光電話対応ルーターがOCNバーチャルコネクトに対応している上、料金もドコモ光電話の基本料金に含まれているため、通信機器の仕様にこだわらない限りは新たな機器の準備は不要である。

ただし無線LAN機能は別オプションとなり、NTT東日本エリアは月額¥300、NTT西日本は月額¥100で使えるようになる。

OCNバーチャルコネクト対応の通信機器を自分で準備する場合は、OCNバーチャルコネクト提供元のNTTコミュニケーションズのサイトで対応機器のリストが公開されているのでご参考に こちら(PDFファイル)

IPoE方式IPv4 over IPv6通信にもOCNバーチャルコネクト(ドコモ系でドコモの法人部門やISP「OCN」を運営する株式会社NTTコミュニケーションズ)の他にtransix(IIJ系でインターネットエクスチェンジサービスを運営するインターネットマルチフィード株式会社)、v6プラス(KDDI系でインターネットエクスチェンジサービスを運営する株式会社JPIX。旧名称は日本ネットワークイネイブラー株式会社で通称JPNE)、IPv6オプション(KDDI系でISP「BIGLOBE」を運営するビッグローブ株式会社)、v6コネクト(ISP「ASAHIネット」を運営する株式会社朝日ネット)、クロスパス(丸紅系で旧UCOMのアルテリア・ネットワークス株式会社)など様々なブランドがあるため、単に「IPoE通信対応!」とパッケージに書かれているだけで通信機器を選んではいけない。

新しいルーターほど多くのIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応しているが、販売時期が古いルーターはOCNバーチャルコネクトや一部のIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応していないケースもあるため注意が必要。

IPoE方式IPv4 over IPv6通信でも初期の方にデビューしたtransixやv6プラスは大半のルーターが対応している印象。

OCNバーチャルコネクト・v6コネクト・クロスパスは後発組と思っていただきたい。

契約している光回線のIPoE方式がどの種類か、どのルーターがどのIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応しているか必ず事前に確認をしてからルーターをお選びいただきたい。


【OCNバーチャルコネクトでの通信について】
OCNバーチャルコネクトのようなIPoE方式IPv4 over IPv6通信は、PPPoE方式のような通信機器に接続アカウントと接続パスワードなどの設定が一切不要なのが特徴である。

正しく配線すれば、電源を入れるだけで自動的に回線を判別してインターネット接続(以下ネット接続)に必要な設定がされる仕組み。


【OCNバーチャルコネクトを含むIPoE方式IPv4 over IPv6通信の注意点】
前項目で述べた仕組みから初心者には嬉しい仕様だが、OCNバーチャルコネクトなどIPoE方式IPv4 over IPv6通信に非対応の通信機器の場合は、いくら設定をしても配線をやり直しても一切ネット接続ができないので注意!

またahamo光契約前に他の光回線事業者でIPoE方式IPv4 over IPv6通信を利用していた場合、前の事業者との回線が切断されない限りahamo光(OCNバーチャルコネクト)は開通できない状態が続く。

この状態が続くと、ネット接続ができない日が数日単位で発生する可能性がある。

以前の事業者との解約完了日に前の事業者のIPoE方式IPv4 over IPv6通信が切断されるとは限らないため、ahamo光契約前に前事業者に切断予定日等のスケジュールを確認しておいた方が良いだろう。

これはIPoE方式IPv4 over IPv6通信はネット1回線あたり1契約しか使えない仕様であること、かつPPPoE方式のようなユーザー側が通信機器の設定をして使う仕組みではないためである。

ユーザー側で操作することは不可能で、前の事業者のIPoE方式IPv4 over IPv6通信をユーザー側で切断したりすることはできない。

通信機器の初期化や再起動、設定の見直しでできることでもないので注意。

PPPoE方式は接続設定が必要で初心者には手間だが、以前の通信事業者との契約やネット接続設定が通信機器に残っていても、新しい通信事業者の設定に変更してしまえばすぐに使えるようになり、ネットが使えない日が一切発生しないメリットがある。

またPPPoE方式とは違い、IPoE方式IPv4 over IPv6通信はIPアドレスを複数ユーザーでシェアするため、利用可能なポート番号、ポート数に制限がある。

一部の通信ゲームなど、特定ポートを使用するサービスやソフトウェア、複数のユーザでIPアドレスを共有すると利用できないサービスは利用できない場合がある。

一般的なネット利用には何ら支障はなく、ネットゲームも大半が問題なく利用できる(心配な場合は契約前に要チェック)。

一方、サーバー運営を行っていたり、ネット回線を使った特殊な機器を導入しているユーザーは契約前に要チェックである。


【ドコモ光からahamo光へ乗り換える場合の注意点】
1.ドコモ光 → ahamo光へ変更の場合、ドコモ間の光回線の変更だが事務手数料3,000円が発生する。プロバイダ変更手数料という扱い。

2.ドコモ光(2年定期契約) → ahamo光(定期契約なし)へ乗り換える場合を除き、ドコモ光の解約金の発生はない。

3.ahamo光のISPは「ahamo光」一択となるため、ドコモ光で契約中のISPのまま乗り換えることはできず、ahamo光の開通をもってドコモ光のISP契約は解約となる。解約をもってドコモ光のISPから提供されているメールアドレスも消滅する。メールアドレスのみを残すプランを有料で提供しているISPもあるため、乗り換え前に確認されることをオススメする。

4.ドコモ光の一部ISPからahamo光へ乗り換える場合、契約中のドコモ光ISP ⇔ ahamo光ISP間の情報連携の都合で、契約中のドコモ光ISP → ドコモ光「OCNインターネット(タイプA)」プランへ一旦変更・経由する必要があり(ahamo光申込後に自動的に実施される)、ahamo光の利用開始まで3週間程度要する。この処置によって発生する料金は、契約中のドコモ光プランの日割り料金(月初め~OCNインターネットへの変更日前日まで) + ドコモ光「OCNインターネット(タイプA)」プランの日割り料金(契約中のドコモ光プランからOCNインターネットへの変更日~ahamo光への変更日前日) + ahamo光の日割り料金(OCNインターネットからahamo光へ切り替え完了日~月末) + ドコモ光→ahamo光への事務手数料3,000円となる。なお、ドコモ光にて「ドコモnet」「plala」「plala(Sコース)」「OCN(2023年6月30日以前に契約のユーザー)」「OCNインターネット(2023年7月1日以降に契約のユーザー)」「andline」「BIGLOBE」「エディオンネット」「TNC」の各ISPを利用している場合はISP間の連携が取れているため、このような経由処置は不要。


【ahamo光の注意事項】
1.2年定期契約は2年間の継続利用が必要で、以後2年毎に自動更新される。契約更新月とその翌月・翌々月に解約や他光回線への乗り換えをした場合は解約金はかからないが、契約更新月以外にそういった手続きをした場合は月額料金に加えて解約金が発生する。

2.携帯電話ahamo回線の解約や他のahamo以外のドコモ携帯電話回線への変更、ドコモ以外の他社携帯電話回線への乗り換えなど、携帯電話回線ahamoの契約がなくなった場合はahamo光も自動解約となる。ahamo光2年定期契約の場合、この自動解約の時期によっては解約金が発生する。

3.ahamo光と携帯電話ahamo回線の利用開始月が異なる場合は、契約期間のカウントが別々になるので注意。例えば携帯電話ahamo回線を2年利用していても、ahamo光2年定期契約の契約期間が2年未満の状態で解約や他社光回線へ乗り換えをした場合は解約金が発生する。

4.ドコモ光電話(固定電話)の契約がある場合でahamo光を解約(自動解約も含む)する場合、解約前に従来のアナログ電話回線(加入電話)へ変更しておかないと電話番号が消滅し、同じ電話番号を継続利用できなくなる。

5.PPPoE方式の提供・利用は不可。IPアドレスをシェアするIPoE方式IPv4 over IPv6通信のため、利用可能なポート番号、ポート数に制限がある。一部の通信ゲームなど、特定ポートを使用するサービスやソフトウェア、複数のユーザでIPアドレスを共有すると利用できないサービスは利用できない。

6.メールアドレス等、一般的なISPが標準提供しているサービスは提供していない。

7.ドコモ光のような携帯電話回線とのセット割はない。

2023年11月4日土曜日

【雑記】NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は社名を変更しては?

記事公開日:2023年11月04日(土)


NTTコミュニケーションズ(以下、NTTコム)といえば、インターネットサービスプロバイダー(以下ISP)の「OCN」を運営している会社!という印象が強いと思う。

他には、フリーダイヤルやナビダイヤルの運営などもしているが、個人ユーザーが直接契約して結びつくのはISP「OCN」くらいだろう。

しかし今は違う。

2022年7月1日からISP「OCN」の運営は法人向けサービスのみとなり、個人向けサービスはNTTレゾナントへ移管、さらに2023年7月1日にはNTTドコモ(以下ドコモ)へ再移管された。

OCNの利用料金の請求のみNTTコムが引き続き担当しているが、OCNの契約やトラブル時のサポートはドコモが窓口となるため、個人ユーザーとNTTコムの関わりはほぼ無くなった。

事の動きは2020年9月29日に遡る。

同日、NTT本部はドコモの株式上場を廃止し、完全子会社化することを発表。

この際のプレゼンテーション資料「NTTドコモの完全子会社化について」にて、「NTTドコモを完全子会社化した上で、NTTコミュニケーションズやNTTコムウェアのNTTドコモへの移管など、グループ会社との連携強化について検討していく考え(原文まま)」とし、ドコモを中心に事業再編を行う方針が明らかにされた。

また2020年12月25日には、「NTTドコモ完全子会社化後の連携強化に関する検討の方向性」(2023年5月26日現在、総務省ホームページにて閲覧可能)を公表。

その中で、2021年夏頃にNTTコムとコムウェアをドコモの子会社にし、2022年春から夏頃にドコモとNTTコムの機能の整理を行うとしていた。

ドコモは2020年12月25日付けで株式上場廃止となり、同月29日付けでNTT本部の完全子会社化となった。

2021年に入り、一部週刊誌がNTTと総務省の接待問題を報じた。

これが影響したかは不明だが、2021年夏になってもNTTコムとコムウェアのドコモ子会社化が発表されることはなく・・・。

2021年10月25日、ドコモが「新ドコモグループ中期戦略」(以下、中期戦略)を公表し、2022年1月1日付けで、NTTコムとコムウェアを完全子会社化することを正式に発表(当初予定より半年遅れ)。

中期戦略では両社子会社化以降のスケジュールも示された。

2022年第2四半期(7月~9月まで)に既にドコモの完全子会社であるNTTぷらら(以下ぷらら。2019年7月1日にドコモの完全子会社に。)をドコモ本体に吸収合併させ、ドコモ・システムズ(ドコモの基幹システムの開発などを担当)はコムウェアに統合、さらにNTTコムの個人向け事業(ISP事業OCNやMVNO事業OCNモバイルONEなど)をNTTレゾナントへ移管した上でドコモの完全子会社に、NTTコムには法人向け事業のみを残しネットワークをドコモ本体へ提供、ドコモの法人向け事業をNTTコムへ移管することが発表された。

2022年1月1日付けで、予定通りNTTコムはドコモの完全子会社となりドコモグループになった(12月31日まではNTT本部の完全子会社だった)。

また同時に「ドコモビジネス」というサブブランド名(愛称というべきか?)も付くようになった。

NTTグループ内で色々行ったり来たりで混乱してしまうが、要はNTTコムはドコモ出資の完全子会社で法人事業専門の企業となったのだ。

そこで思うのが、わかりやすいようにいっそのこと社名をサブブランド名の「ドコモビジネス」にしてしまったらどうか?

株式会社ドコモビジネス

これだとドコモが出資する法人向け事業を展開する企業ということがすぐにわかる!

2023年6月11日日曜日

【レポート】NTTドコモの事業再編で今後どうなる?NTT系のインターネットサービスプロバイダー「OCN」「plala」「ドコモnet」

記事公開日:2023年05月26日(金)
最終更新日:2023年06月11日(日)


【おことわり】
本ページは今後、NTTドコモ関連の事業再編やインターネットサービスプロバイダー「OCN」「plala」「ドコモnet」に何らかの動きがあった場合、記事の追記や修正をすることがある。


当記事はドコモ事業再編の流れや今後のISPの動向予想がメイン。

2023年7月1日で事業再編とISPの整備が一段落したため、『【レポート】NTTドコモの事業再編でどうなった?NTT系のインターネットサービスプロバイダー「OCN」「plala(ぷらら)」「ドコモnet」』と題し、 こちら その後NTT系のISPがどうなったかを新たに記事にした。

2020年9月29日、NTT本部(以下NTT)がNTTドコモ(以下ドコモ)の株式上場を廃止し完全子会社化を発表。

同日NTTが公表した「NTTドコモの完全子会社化について」のプレゼンテーション資料に、「NTTドコモを完全子会社化した上で、NTTコミュニケーションズやNTTコムウェアのNTTドコモへの移管など、グループ会社との連携強化について検討していく考え(原文まま)」と記載があった。

ドコモを中心としたNTTグループの事業再編を行うというのである。

そこで疑問を持ったのは、NTTグループ内にある複数のインターネットサービスプロバイダー(以下ISP)の行方はどうなるの?ということである。

NTTグループ内には、「OCN」「plala(ぷらら)」「ドコモnet」や、それらに比べると少しマイナーな「mopera U(モペラ ユー)」など複数のISPがある(他にはNTT MEが運営する「wakwak(ワクワク)」、NTTPCコミュニケーションズが運営する法人専用の「InfoSphere(インフォスフィア)」がある)。

このドコモ完全子会社化方針の発表時点(2020年9月時点)では、「ドコモnet」「mopera U」はドコモ、「OCN」はNTTコミュニケーションズ(以下NTTコム)、「plala」はNTTぷらら(以下ぷらら)が運営していた。

もし上述の資料の通りに「NTTコムがドコモへ移管」されたとすると、元々ドコモ直営の「ドコモnet」「mopera U」に加え、「OCN」の運営会社もドコモになるため、同じ企業内に3つのISPが存在することになるのではないか?

ただし「mopera U」は、「ドコモnet」が開設された2015年3月(ドコモ光開始と同時に提供開始)よりもずっと前の2005年6月1日(mopera Uの前身のmopera時代を含める場合は1998年)からあるISPで、光回線などの固定回線よりもモバイルデータ通信向けのISPのイメージが強いため、「OCN」「plala」「ドコモnet」とは少々異なる面を持つ。

一応「mopera U」にも、フレッツ光・フレッツADSL回線に対応した固定回線向けのプランはあるのだが、ドコモ光が開始された時に専用ISPとしては活用されなかった。

新たに「ドコモnet」を開設させた点を見ると、現状の「mopera U」の設備やシステムでは対応できないか、ドコモ光向けISPとは差別化して運営していくと判断されたのだろう。

この状況から、推測に過ぎないが「mopera U」は光回線以外のモバイルデータ通信を中心としたISPとして残すか、いずれは固定回線は「OCN」などのISPと統合させ、モバイルデータ通信はドコモのスマートフォンなどに提供されている専用ISP「SPモード」に統合の上、畳むかのどちらかだろうと感じた。

なので「mopera U」は除外し、「OCN」「plala」「ドコモnet」の3つのISPで考えたいと思う。

同じ企業内に複数のISPが存在しても問題はないが、運営側の視点で見ると、同じ企業内に同じ役割を持つ複数のサービスが並行運用し続けるのは効率が悪すぎる。

ドコモ共通のISPとしてブランドを1つにし、設備もシステムもいずれは統一した方が体制がスリムになりコストも削減できるだろう。

どちらかといえば、ユーザー側の方が問題に感じるかもしれない。

ドコモ完全子会社化以降に予定の事業再編により、「OCN」「ドコモnet」双方のユーザーにとっては運営会社が同じドコモになることで、ブランド名もサーバー等の運用システムもどちらかに統合され、接続設定の変更(インターネット接続ID等の変更)が必要になったりしないかとか、契約プランや料金はどうなるのかとか・・・色々不安になるだろう。

特に「OCN」の場合はほぼISPのみの提供の「ドコモnet」とは違い、オプションサービスが多い。

オプションサービスが継続して提供されるかどうかの心配もあるだろう。

システム更改のタイミングがあるため、両ISPのシステムをいきなり統合というのは無理だが、いずれは統合されるのでは?と考えるのは自然なことだ。

一部の個人の方のSNSやブログで『「ドコモnet」は「OCN」の設備を間借りしているISP(2次ISP)なので共通の設備だ』という記述を見かけるが、「ドコモnet」の公式ページにはそれらしい記載はない。

ただ、「OCN」と「ドコモnet」の回線工事や故障の情報を比較すると、内容が完全に一致していることから、両ISPが関連があることは何となく感じることができる。

当ブログでは、公式に記載・発表されていない情報は仮定とする。

もし「OCN」と「ドコモnet」が同じ設備・システムならば、統一のブランド名に変えることくらいは容易だろう(やるかやらないかはドコモ次第)。

ドコモが提供するInternet接続サービスという意味では「ドコモnet」がわかりやすいブランド名だと思うが、知名度や会員数(730万人以上で日本最大のISP)は「OCNOpen Computer Networkの略)」の方が圧倒的に上で、運用歴も「ドコモnet」より20年近く長い(OCNは1996年12月、ドコモnetは2015年3月開始)。

いずれにせよ、ブランド名が消滅することになれば、消滅する側のユーザーにとっては複雑な話である。

接続IDやメールアドレスのドメインは「OCN」と「ドコモnet」は全く異なるが、同じ設備やシステムで運用しているのが事実なら、そこは支障なく運用できるのだろう。

それならば、双方のブランド名を今後も維持して運用できる。

ちなみにIPoE方式のIPv6接続やIPoE(IPv4 over IPv6)接続に関しては、「OCN」「plala」「ドコモnet」共に「OCNバーチャルコネクト」という共通の規格を利用しており、ドコモ光の各ISPの概要ページで確認することができる。

IPoE方式のIPv6接続やIPoE(IPv4 over IPv6)接続に限れば、NTT系の主要ISPは既に共通化が完了しているのだ。

「OCN」「plala」「ドコモnet」は当初、インターネットマルチフィード社(以下IMF社。ISP「IIJ」やNTTグループ各社が出資する企業)の「transix」というサービスを使ってIPoE方式のIPv6接続やIPoE(IPv4 over IPv6)接続を提供していた。

だが、「OCN」を運営するNTTコムが「transix」に相当する「OCNバーチャルコネクト」を開始し、「OCN」ユーザー向けに標準提供するようになった。

NTTグループ各社も出資しているとはいえ、他社であるIMF社の設備から完全に自社グループ内(NTTコム)の設備・運用に切り替えたのだ。

その後、「plala」「ドコモnet」も足並みを揃えるように「transix」から「OCNバーチャルコネクト」に切り替えた経緯がある(現在、「OCN」「plala」「ドコモnet」ユーザーでIMF社の設備を利用しているのは、「OCNバーチャルコネクト」提供前から「transix」を利用しているユーザーと、「plala」で「PLALA GGGG光オプション」を利用しているユーザーに限られている)。

さて、NTTグループの事業再編の話に戻す。

ドコモは2020年12月25日に上場廃止となり、同年12月29日に予定通りNTTの完全子会社となった。

NTTは同年12月25日、「NTTドコモ完全子会社化後の連携強化に関する検討の方向性」を公表し、NTTコムやNTTコムウェア(以下、コムウェア)をドコモの子会社にし、それぞれの会社の機能を整理することを発表。

なおこの資料は報道発表資料ではなく、総務省への説明のために作成されたもので、同省のホームページで閲覧可能である(2023年5月26日現在)。

その資料の中で、第1段階として2021年夏頃にNTTコムとコムウェアをドコモの子会社にし、第2段階として2021年春から夏頃にドコモとNTTコムの機能の整理を行うとした。

これにより、「OCN」がドコモによる運営となる可能性がさらに高まった。

しかし2021年3月10日、週刊文春の電子版がNTTと総務省の接待問題を報じた。

その件との関連は不明だが、資料に記載されていた「2021年夏頃」になっても動きはなく・・・。

週刊誌報道から7ヶ月以上が経過した2021年10月25日、ドコモが「新ドコモグループ中期戦略」(以下、ドコモ中期戦略)を公表し、2022年1月1日付けでまずはNTTコムを完全子会社化、コムウェアを子会社化(株式保有率:ドコモ66.6%、NTT33.4%)することを発表。

予定の日付け通り、両社は子会社化されドコモグループになった。

さらにドコモ中期戦略では、それ以降のスケジュールも示された。

2022年第2四半期(7月から9月まで)に既に完全子会社であるぷらら(2019年7月1日にひかりTVなどの映像配信部門の強化を目的にドコモの完全子会社化)をドコモ本部に吸収合併させ、ドコモ・システムズ(ドコモの基幹システムの開発など)はコムウェアに統合、さらにNTTコムの個人向け事業(ISP事業「OCN」やMVNO事業「OCNモバイルONE」など)をNTTレゾナント(以下レゾナント。検索サイトgoo、インターネットショッピングgooストア・NTT-X Storeなどを運営)へ移管した上でドコモの完全子会社に、NTTコムには法人向け事業のみを残しネットワークをドコモ本体へ提供、ドコモの法人向け事業をNTTコムへ移管することが発表された。

NTTコムは個人向け事業から完全に撤退し、ドコモの法人部門専門の会社に。

ISP「OCN」はドコモ直営とはならないが、共にドコモのグループ会社(完全子会社)となる予定のNTTコム(法人向け)、レゾナント(個人向け)が運営する形となり、「plala」はぷららがドコモ本部に吸収合併されるためドコモ直営になることが決まった。

2022年5月26日、ドコモ・ぷらら・NTTコム・レゾナントの各社が一斉に報道発表。

同年7月1日付けで、「OCN」「OCNモバイルONE」の個人向け事業をNTTコムからレゾナントへ移管し、レゾナントをドコモの完全子会社に、ぷららは同日ドコモ本部へ吸収合併し(ぷららの社名は消滅)、ドコモ内に新設される「スマートライフカンパニー」という部署が引き継ぐ方針とした。

これらは予定の日付け通りに実施された。

「OCN」「plala」ともブランド名、サービス内容・料金はすべて前運営会社の条件のまま引き継がれた(変化があったのは2022年6月30日をもって「ぷらら光」の新規受付を終了したことくらい。既存ユーザーについては提供とサポートを継続)。

「plala」と「ドコモnet」は同じドコモ内で肩を並べているが、今まで通り別々のISPブランドとして提供されている状況が続いている(2023年5月26日現在)。

これでようやく落ち着いたかと思われたが、2023年5月25日にドコモとレゾナントが報道発表。

同年7月1日付けでレゾナントをドコモ本部へ吸収合併させる方針。

レゾナントをドコモの完全子会社にしてちょうど1年(以前はNTTコムの完全子会社だった)、今度はドコモ本部へ完全に取り込みレゾナントの社名は前年のぷららと同様に消滅することが決まった。

これでついにISP「OCN(個人向け事業)」もドコモ直営となり、既にドコモ直営である「plala」と「ドコモnet」と完全に肩を並べ、ドコモ内に3つのISPが存在することになった。

今のところ、それぞれのブランド名や提供条件等の変更は発表されていない(2023年5月26日現在)。

2023年5月27日、「plala」の契約情報や料金等が確認できる「マイページ」がリニューアルされた。

「OCN」「ドコモnet」の契約情報ページは特に変更なし(2023年6月1日現在)。

いずれ、「OCN」「ドコモnet」も新しくなった「plala」の契約情報システムに合わせるのだろうか?

それともドコモ内に入っても、従来どおり独立した設備とブランドのままずっと並行稼働でいくのだろうか?

3つのISPが同じ企業内に存在するとなると、いずれは統合・・・という思いが以前より増して強くなってくる。

当面は運用システム更改時期の都合やユーザーの混乱を考慮して別々のブランドで行くと思うが(「plala」統合時の事例を見ても)、2019年以降は毎年のように事業再編の動きがあるドコモグループ内を見ていると、さらなる動きがあっても不思議ではない。

推測に過ぎないが、また1・2年以内(2023年基準)に動きがあったりしないだろうか・・・。

コスト削減の観点でも、システム更改のタイミングで段階的に統一化させ、将来的にはNTTグループ内共通のISPブランド、少なくともドコモ内共通のISPブランドとして一本化していくのではないかと予想する。

2023年7月1日以降、特にややこしいのがドコモ光+ISP契約を新規でする人である。

ドコモ光契約前の時点で、既に「OCN」または「plala」とISP契約があるユーザーにとっては、設定や環境そのままでドコモ光に移れるのでメリットだろう。

しかしドコモ光をこれから新規で契約し、かつISP選びもこれからというユーザーにとっては、提供しているオプションサービスの違いとか余程のこだわりでもない限り、同じ運営会社のISPが3つもあると迷うだろう。

今後、「OCN」と「plala」にISP契約がないユーザーがドコモ光+ドコモ運営のISPを選ぶ場合は、「ドコモnet」(「OCN」+「plala」+「ドコモnet」統一ブランドとして違う名前にすることもあるかもしれない)しか選べないようにするのもありだろう。

そしてドコモ光以外のユーザーに関しても、ドコモ運営のISPと新規契約する場合は「ドコモnet」にし、「OCN」「plala」は既存ユーザーのみに継続提供というのもありではないだろうか?

同じNTTグループとはいえ、元々はブランドも運営元・設備も別々だったISPが、グループ内の事業再編で一緒に・・・。

企業内の様々な事情があるのは理解できるが、ユーザーが混乱する事態だけは回避していただきたい。

一体、どうなるだろうか。

当記事冒頭でも書いたが、ドコモ事業再編とISP整備は2023年7月1日で一段落したと思われるため、 こちら で記事にしている。

当記事の予想がどれだけ当たったか・・・。

2023年5月31日水曜日

【レポート】フレッツ光・ドコモ光・OCN光の違いは?

記事公開日:2023年05月30日(火)


【フレッツ光・ドコモ光・OCN光の違い】
①提供事業者
②インターネットサービスプロバイダー(ISP)がセットになっているか否か
③料金

以下料金はすべて税込みで、割引適用かつ最安プランにした場合の表記とする。

【フレッツ光】
提供事業者:NTT東日本・NTT西日本(東日本か西日本かは、お住まいの都道府県によって異なる)
ISP:未提供(ISP業者と別途契約が必要)
料金(ISP料金含まず):東日本戸建て4,950円~、東日本マンション3,025円~、西日本戸建て4,730円~、西日本マンション2,475円~

【ドコモ光】
提供事業者:NTTドコモ
ISP:セットで提供(複数のISPから選択可。セットプラン以外のISPを利用の場合はISP業者と別途契約が必要)
料金:戸建て5,720円~、戸建て(ISPなし)5,500円~、マンション4,400円~、マンション(ISPなし)4,180円~

【OCN光】
提供事業者:NTTレゾナント(個人向け)・NTTコミュニケーションズ(法人向け)
ISP:セットで提供(ISPはOCNしか選択できない)
料金:戸建て5,610円~、マンション3,960円~
*NTTレゾナントは2023年7月1日付けでNTTドコモに吸収合併される予定のため、この日以降は個人向けのOCN光はNTTドコモからの提供となる。

【インターネット接続のイメージ】
利用場所(自宅や会社など) ←光回線区間→ インターネットの入り口(NTTの通信機器収容施設) ←ISP区間→ インターネットの世界(様々なウェブサイト)

フレッツ光・ドコモ光・OCN光は、光回線区間に関しては中身や品質は全く同じである。

提供事業者が違えば、中身も全然違うのでは?と思う方が当然いらっしゃると思う。

ドコモ光・OCN光は、それぞれの運営事業者がNTT東日本・西日本(以下NTT東西)から光回線の卸売りを受けて仕入れ、独自のブランド名を付けて一般ユーザーへ再販しているのだ。

この仕入れている光回線の中身は、NTT東西が一般ユーザーへ直接提供している「フレッツ光」と全く同じもの。

そのため、光回線区間に限って言えばフレッツ光 = ドコモ光 = OCN光であり、名前が違うだけで中身は同じなのだ。

このようなNTT東西から光回線を仕入れ、独自ブランドで再販する回線を、光コラボレーション回線(光コラボ回線)と呼んでいる。

光コラボについては過去の記事で詳細を書いているので、 こちら を参考にしていただきたい。

ただしインターネットの入り口から先の区間(ISP区間)については、契約しているISPによってインターネットの速度に違いが出るので、ISPが異なれば品質も異なってくる。

【契約ISPが異なる場合(ほんの一例)】
*光回線「フレッツ光」 + ISP「So-net(ソネット)」
*光回線「ドコモ光」 + ISP「BIGLOBE(ビッグローブ)」
*光回線「OCN光」 + ISP「OCN」(提供ISPはOCNのみ)

上記の場合だと光回線区間は同じ品質でも、契約ISPが異なるためISP区間は品質が異なる。

【契約ISPが同じ場合】
*光回線「フレッツ光」 + ISP「OCN」
*光回線「ドコモ光」 + ISP「OCN」
*光回線「OCN光」 + ISP「OCN」(提供ISPはOCNのみ)

上記のように3つのサービスとも同じISPを選択した場合は、利用場所からインターネットの世界までのすべての区間が同じ環境になるため、中身や品質は全く同じものである。

OCN光は提供ISPがOCNのみのため、これら3つのサービスが完全に同じ品質と言えるのはISPがOCNの場合のみである。

【選ぶポイント】
*フレッツ光・・・
数百社あるISPから自由に選びたい人。ISPを定期的に乗り換えたい人、ISPのサービス内容によってはすぐに乗り換える可能性がある人。ただし光回線(NTT東西)とISP事業者とそれぞれ契約が必要になり、料金もそれぞれに対して支払う必要があるため手続きが面倒。また価格は光回線+ISPがセットのドコモ光・OCN光に比べ割高になる場合あり。

*ドコモ光・・・光回線もISPもセットで契約をスッキリさせたい人。NTTドコモの携帯電話契約がある人(セットプランで安くなる場合あり)。

*OCN光・・・光回線もISPもセットで契約をスッキリさせたい人。携帯電話サービスOCNモバイルONEの契約がある人(セット割引あり)。ただしISPはOCNしか選択できないため、他のISPへ乗り換えたい場合はOCN光から他社光回線へ事業者変更(OCN光のような光コラボ回線から他社の光回線へ乗り換えることをいう)する必要があり、解約の時期によっては違約金が発生する場合あり。

2023年5月22日月曜日

【日記】クレジットカードの不正利用被害

記事公開日:2023年5月22日(月)


親がメインで使っているクレジットカード。

私が生活費決済用にと家族カードを作り、親に持たせている分だ。

ある日、「あんたが作ってくれたカード、急に使えなくなったよ!」と帰ってくるなり言われた。

スーパーマーケットで使おうとしたが、端末に挿し込んでも認証できなかったのだそうだ。

店員が何度も試してくれたが、結局決済できなかったらしい。

親:その前の日までは使えていたのに・・・。しかも昨日と同じ店舗で使ったのよ。もしかしたら、あんたも私もメインで使っているカードだし、限度額超えちゃったんじゃないの?

私:メインで使っているのは確かだけど、限度額超過は絶対にない!1ヶ月に何十万円も使っていることになるんだよ?それはあり得ない!

親:じゃぁ磁気とか読み込みの不良かしら?

私:そう考えるのが自然じゃない?明日、カード会社に連絡してみるよ。

親:で、あんたの方のカードは使えるの?

私:ここ数日は使っていないからわからない。でも数日前はちゃんと決済できたよ!

その日は夜でカード会社の通常窓口は終了していたし(ちなみに盗難紛失の窓口は24時間365日受付)、磁気不良だろうから急ぎでもないと思い、翌日連絡してみることにした。

私:私がカードの本会員だが、親に持たせている家族カードの方が突然使えなくなった。多分磁気不良だと思うが、念の為、状況を調べていただきたい。

カード会社:お客様のご家族様のカード、不正利用の疑いがあったので、現在利用停止中となっている。磁気不良ではない。

私:家族は一昨日までは使えていたと言っている。

カード会社:確かに一昨日までは利用可能な状況だった。利用停止はつい昨日のこと。13時35分にインターネットショッピング「○○(某家電量販店)」にて、39,800円のご利用があった。これを私どものシステムの方が、お客様への確認が必要な決済内容と自動で検知し、お客様にご登録いただいている携帯電話番号の方へ急遽SMSをお送りした。SMSは届いていないか?お客様から確認が取れるまで一時停止処置を取らせてもらっている。もし心当たりのある決済だったら大変申し訳ない。

私:全く心当たりがない。家族はカード決済は店舗での買い物のみで、インターネット上では一切使わない。その家電量販店のショッピングサイト自体、家族どころか私も利用も登録もしたことがない。私の本会員のカードも停止中か?

カード会社:停止はご家族様のカードのみ。

私:家族は昨日の15時から17時の間にカードを使おうとしたが、急に使えなくなったと言っていた。

カード会社:ではちょうど、お客様への確認が必要な決済を検知した直後の時間帯だ。決済できなかったのは、カードの利用停止処置作動後だからだ。

私:恐らく不正利用になると思うが、39,800円は請求されてしまうのか?これ以外に不正利用の疑いがある決済はあるか?

カード会社:39,800円は、一旦は決済処理が完了してしまっているが、直後にお客様からの決済内容の確認が取れなかったため、不正利用の疑いがあると自動的に判断され、決済は取り消しになっている。第三者の元へ商品が発送される事態も回避できているので、お客様に請求されることはない。これ以外に不正利用の疑いを検知した決済はございませんが、お手数ですがしばらくWebの方のカード利用明細をこまめにチェックしてください。見覚えがない決済があった場合は、すぐにご連絡をお願いします。

私:大変助かりました。

カード会社:今回、お客様からの申告により、不正利用ということが確定しましたので、当該の家族カードの再発行とクレジットカード番号の変更をさせてもらいたいと思います。もしくは時間を要しますが、家族カードのみを一度解約し、もう一度入会ということも可能です。現在の状態で利用停止処置を解除して家族カードの利用を再開させた場合、カード番号自体が漏洩してしまっている可能性が高いので、再度不正利用の被害に遭う可能性がございます。かなりのリスクですので、いずれかの選択にご協力をお願いします。再発行等にかかる費用は無料ですのでご安心ください。

私:大至急カード番号の変更をお願いします!

カード会社:早速カードの再発行をさせていただきます。当該の家族カードで、公共料金とか定期払いはしていますか?

私:生活費用なので、色々支払っています。

カード会社:大変お手数ですが、各関係先にカード会社の方針でカード番号が変わることと、元のカードが停止中で決済できないことをお伝えいただけますか?決済できなかったことで、サービス停止になってしまうとお客様にさらにご迷惑をおかけすることになります。他にクレジットカードをお持ちでしたら、一時的に支払いを別のカードに変更されるか、新しいカードが届くのを待ってから再度支払い手続きをお願いします。

私:了解しました。ところで、不正利用の原因は判明していますか?

カード会社:今回、お客様の過失や他からの情報漏洩の可能性はないと考えています。最近は一度もインターネット上で決済したことがないカードでも、特殊なプログラムを使ってランダムにカード番号を入力し、認証させる巧妙な手口がございますので、そういったものによる可能性が高いです。他にもカードをお持ちでしたら、こまめな利用明細の確認をオススメします。見覚えのない引き落としがないか、銀行口座の残高確認も同様です。特に普段使っていないカードほど、知らない間に引き落としされていても気付かないことが多いので要注意です。あと、念には念をということで、インターネット上に登録しているサービスがありましたら、定期的にアカウントIDとパスワードの変更をオススメします。複数のサービスで同じIDとパスワードを使い回しされているお客様が大変多いです。またカード番号自体は漏洩しなくても、ショッピングサイトなどクレジットカード情報を登録しているサービスが第三者にログインされてしまうと、そこで決済されてしまう可能性があります。カード情報は削除できると思いますので、必要な買い物が終わったら削除し、ご面倒でも買い物の都度カード番号を入力するようにされるとより安全です。

とても親切・丁寧なカード会社だった。

今後も利用を続けたいと思う。

しかし、実は今回の件が発生するまで、このカード会社のことはあまり好きではなかった。

実は今回のみならず、今までも何度かカードを使おうと思って決済できなかったことがあったからだ。

その度に電話窓口へ連絡し、利用サイトと金額など状況説明をして決済できるように解除の手続きをしてもらっていた。

毎回連絡するのは面倒だったし、少なからず時間が割かれていた。

「カードの使用許可をもらえないでしょうか?」と、こちらがカード会社にお伺いをたてているような気がして、いい加減にしてほしいと思っていた。

しかも新型コロナ対策で窓口が縮小されていて、「問い合わせが多数のため、当日中の対応はできない。翌日以降に担当者から折り返し電話するので(改めて電話してくれと言われたこともある)、その時に改めて状況説明をしてほしい。それでロック解除するか判断したい。」と上から言われているような回答をされたこともあった。

実際に口にはしていないが、「カード会社って、お客に決済してもらってなんぼじゃないの?こちらは必要だからお宅のカードを使わせてもらっている。不正利用防止は分かるけど、ガードが硬すぎていざという時に使えないのも問題じゃないの?」と内心苛立ったこともあった。

しかし、今回の件でやはりカード会社の徹底したセキュリティ対策は正しかった!ということだ。

お客の財産を守ってくれた今回のカード会社の対応に感謝し、今後は考え方・態度を改めたいと思う。

2023年1月8日日曜日

【日記】私が経験したインターネット回線契約トラブル(フレッツ光回線→光コラボレーション回線へ移行)

記事作成日:2020年10月07日(水)
最終更新日:2023年01月08日(日)


【まずはじめに】
当記事は、実際のやり取りに近くなるように、各業者とのやり取りを会話形式で事細かく書かせてもらっている(ただし一言一句忠実に書き起こしているわけではない)。


近年、インターネット回線の契約を巡るトラブルをよく耳にする。

トラブルを防止するために規約というものがあるが、私が経験したトラブルは規約に載っていない微妙な部分で起こった。

会社のインターネット回線のコスト削減を目的に契約変更を行った時だった。

元々、うちはNTT東日本・西日本(以下、NTT東西)が提供する光回線「フレッツ光」と、某インターネットサービスプロバイダー(以下、某ISP事業者)を使っていた。

NTT系のインターネットの場合、利用場所からインターネットの入り口までの回線をNTT東西が担当し、入り口から先のインターネット部分の回線はISP業者が担当するため、NTT東西とISPの両社と契約し、料金もそれぞれに支払わないとインターネットが利用できない。

2015年2月、NTT東西が新たな光回線販売ビジネスとして、「光コラボレーション」(以下、光コラボ)というサービスを開始した。

光コラボを簡単に説明すると、これまでNTT東西が1回線単位で直接ユーザーへ提供していた光回線「フレッツ光」を、企業向けに複数回線単位でも卸売りできるようにし、それを仕入れた企業(光コラボ事業者と呼ばれている)が独自のサービスと組み合わせてお得な料金で販売したり、「○○光」というように独自のブランド名で販売できるようにしたビジネスモデルである。

NTTドコモの「ドコモ光」や、ソフトバンクの「SoftBank光」がこれに相当し、他にも何百社もの事業者が参入している。

参入事業者は必ず通信事業者である必要はなく、NTT東西が定める条件さえクリアすれば業種は問われない。

利用者からの問い合わせ窓口は光コラボ事業者が設置・運用するが、回線の品質管理や技術的なサポートはNTT東西が引き続き行うため、どこの企業がどんなブランド名で光回線を販売しようが、光コラボ回線である以上は中身はフレッツ光と全く同じである。

光コラボの詳細は →→→ こちら

ISP業者が光コラボ事業者になった場合、光回線部分もISP部分も合わせて直接ユーザーへ提供できるため、1社と契約するだけで済む。

その新しいビジネスモデルにうちの会社がよく利用している業者(以下、A社)が光コラボ事業者として参入し、A社の既存のサービスと光回線(以下、A社光)のセット契約を条件に、大幅に割り引くというスタイルで販売を開始した。

* Aは実際の企業名とは全く関係なく、頭文字でもないので誤解なきよう。

今より料金が安くなる上、現在使っている某ISP事業者との契約と設定内容を完全に維持したまま、A社光に申し込み・乗り換えができるというのを売りにしていた。

しかも某ISP事業者の利用料金はA社光の基本料金に含まれるとのことで、支払い先もA社のみとシンプルになるというのだ。

フレッツ光回線から光コラボ回線に乗り換えることを「転用」と呼んでいる。

うちの会社の回線は法人契約なので、某ISP事業者への支払いだけでも月に数万円発生していた。

それにさらに法人向けのフレッツ光回線の利用料金も乗ってくる。

個人向けの回線だと、フレッツ光回線+ISPを合わせても月額4,000円~6,000円ほどなので額が1桁違うし、ISPへの支払いだけで個人向けの総額を超えている。

A社光に乗り換えることで、かなりのコストカットが期待できそうなので社内で検討。

最終決裁者の承認を得たので、私を中心に進めることになった

6月1日、A社店舗(支店)に直接出向き契約。

実際の日付けとは異なるが、時系列で説明する必要があるため設定する。

フレッツ光 → A社光の場合は物理的な工事の必要がないので、ネット接続が途切れる期間が一切発生しないのも魅力的だった。

【ネット接続が途切れない理由】
フレッツ光:NTT東西 → 一般ユーザー
A社光:NTT東西 → A社(某ISP契約セット) → 一般ユーザー

NTT東西と一般ユーザーの間にA社が入るだけで、元を辿ればNTT東西である。

A社店舗:後日弊社からお客様へA社光の各種書類(契約書・会員証・サービス概要・設定マニュアル・規約集など)を送付する。お客様の場合は光回線の新規加入ではなく、現在のネット環境をそのままに契約を移すだけの事務的なものなので、配線工事や回線切り替え工事は必要ない。書面上の「工事日」の表記はすべてA社光の「利用開始日・契約日」と読み替え、フレッツ光からA社光に切り替わる日だと思ってほしい。申し込み日は本日(6月1日)。お客様の社屋への訪問や立ち会いも不要で、通常通りの業務と外出をしてもらっても大丈夫だ。ただ工事が発生しない場合でも、事務上の決まりで利用開始日は申込み日から最低14日はもらっているので、最短でも6月15日以降になると思ってほしい。混雑状況によっては、もう少し先になる可能性がある。各種書類と一緒に工事日の通知書も同封するので、それをもってお客様の利用開始日が確定する。日付けは弊社の方で決めるが、申込み内容や利用開始日変更の場合は、利用開始3日前までに工事専用窓口まで連絡してほしい。

ちなみにNTT東西のフレッツ光回線の契約がない状態からA社光を申し込んだ場合は、物理的な回線工事が必要なため「工事日」は実際に工事が行われる日となる。

その場合、作業員の宅内立ち入りも必要になるため在宅が必要。

A社店舗:A社光の利用開始日が月の途中(毎月1日以外の日)の場合、利用開始月のA社光の月額料金は日割り計算になるが、某ISP事業者の方は月途中でもA社光に切り替わる前のコースの料金が1ヶ月分かかり、日割り計算はないので注意してほしい。またISP事業者によってはフレッツ光コースから他のコースへ変更した場合、同一ISP内のコース変更でも違約金が設定されているケースがあるので、A社光利用開始までに某ISP事業者側に必ず確認してほしい。

この説明はパンフレットと規約にも明記されていた。

申し込みからちょうど1週間後の6月8日、A社光の各種書類が届き、開通日が6月20日になった。

ただ月の途中だと某ISP事業者の方の契約が中途半端になるので、キリが良いように7月1日に変えてもらうことにした。

書類が届いた即日、A社光の工事専用窓口に連絡。

A社光工事窓口:工事日の3日前まで(うちの場合は6月20日開通予定なので17日まで)なら、日程・契約内容の変更や契約自体のキャンセルが可能だ。日程変更の場合、工事予定日より前倒しはできないが先延ばしは可能。

私:では、6月20日 → 7月1日 へ変更で。

それから某ISP事業者にも念の為連絡を入れた。

私:フレッツ光からA社光に乗り換える。7月1日から利用開始の予定で契約も済ませた。事前に御社へ連絡して問題点がないか確認しておくようにA社から言われた。ISP契約が自動的にA社光に組み込まれ、セットになると聞いているが、本当にこちらから御社への手続きや申し出は不要か?

某ISP事業者:A社の案内通りだ。特にお客様からしてもらうことはない。

私:今回のコース変更で違約金の発生はあるか?

某ISP事業者:お客様の場合は違約金の発生はない(現在利用中のコース加入時に、一定条件付きの特典を受けて契約した場合は違約金が必要になる場合があるので必ず確認をオススメする。特に法人契約は特典の有無に関わらず設定されている場合が多いので注意!)。

私:念の為に尋ねるが、違約金以外で何か条件が付いたり、注意すべき点はないか?うちは法人契約なので、業務に支障が出ないか事前に確認しておく必要がある。ネット接続だけでなく、現在契約中の一部サービスが利用できなくなるとか、一部オプションサービスが付けられなくなるとかが1つでもあると困る。

某ISP事業者:どちらも特にない。今の環境のまま利用可能なので安心してほしい。

これで準備は整った。

利用開始日を月の初日にすれば、A社光の日割り計算は必要なくなり、某ISP事業者からの請求も切り替え前の6月分できっちり止められ、会社の経理上も分かりやすくなるだろうという目論見だった。

予定通り7月1日付けでA社光に切り替わり、ネット接続もその他某ISP事業者と契約中のサービスにも異常がないことを確認した。

8月以降からA社から請求が来るようになり、請求額もA社の説明通りで7月1日利用開始にしたことで、7月利用分が日割り計算なしで請求されていた。

これで問題なく切り替えられた!

それから数日遅れて某ISP事業者からも書面が届いた。

「フレッツ光対応コース → A社光対応コース」へコース変更の契約書面と切り替え完了の通知書だろう。

そう思って中身を確認すると・・・半分予想通り、半分予想外だった!

コース変更の書面が入っていたが、7月利用分の請求書も同封されていたのだ。

A社の説明ではかかるはずのない某ISP事業者の7月利用分の料金が、A社光利用開始月にも発生していたのである。

【A社の説明】
*6月利用分
フレッツ光(NTT東西)の月額料金+某ISP事業者の月額料金
*7月利用分
A社光の月額料金(某ISP事業者の月額料金を含む)

【実際に来た請求】
*6月利用分
フレッツ光(NTT東西)の月額料金+某ISP事業者の月額料金 → 説明通り
*7月利用分
A社光の月額料金(某ISP事業者の月額料金を含む)+某ISP事業者の月額料金 → 説明と異なる

A社光を7月初日に利用開始にしたので、某ISP事業者の方は7月利用分の請求自体が発生しないはずだ。

某ISP事業者側のミスで二重請求になっているか、A社 → 某ISP事業者への連絡自体を失念したとしか考えられなかった。

今回のA社との契約では、A社光の申し込みをすれば某ISP事業者への連絡は全てA社が代行することになっていた。

先述の通り、念の為某ISP事業者の窓口に問い合わせた際も、「特にお客様からしてもらうことはない。」と明確に回答をもらっている。

しかもA社は「フレッツ光 → A社光へは現在ご利用中の回線環境のまま楽々お乗り換え!」と売りにしていた。

これでは全然「楽々お乗り換え!」になっていない!

ただ料金を請求してきているのは某ISP事業者側だったので、とりあえず某ISP事業者側へ連絡した。

私:7月1日からフレッツ光からA社光に乗り換えた。A社の説明では7月分からはA社光に切り替わるので、A社光の請求のみになると聞いていた。ところが7月分も御社からの請求が来ている。A社光の利用料金の中に御社のISP利用料金は含まれているはずなので、7月分が請求されるのはおかしく、2重請求になっているのではないか?

某ISP事業者:確かにお客様はA社光を契約済みで、A社からの連絡も来た。A社光対応コースへの切り替えは8月分からとなるので、7月分まではフレッツ光対応コースになるため1ヶ月分の料金がかかっている。8月分からはA社光の月額料金にISP利用料金が含まれるので、7月分で弊社からの請求は最後となる。

私:A社光の利用開始日は7月1日なので、御社のコースも7月1日からA社光対応コースへ変更になるはずだ。何故1ヶ月遅れて8月1日開始になるのか?A社の説明ではA社光の利用開始が月途中の場合は、その月の利用分までISPの月額料金が日割り計算なしで1ヶ月分発生すると言っていたが、私は月途中ではなく7月1日に開始したので、その説明には該当しない。

某ISP事業者:弊社ではA社側からの連絡を受けた月の翌月からコースが切り替わることになっており、弊社内の他のコース間の変更の場合でも同様、申し込み月(ネット申し込みの場合)または申し出月(電話等で手続きの場合)の翌月からの切り替えとなる。これは弊社独自のルールだ。今回はA社から弊社にお客様の連絡が入ったのが6月ではなく7月だったので、月途中でのコース変更はできず翌月の8月利用分から変更の手配をした。なので7月利用分までは従来のフレッツ光対応コースとなるため月額料金が発生している。A社からの連絡が6月中に入っていれば7月からの変更でいけたのだが・・・。

私:A社光切り替え後に支障が出てからでは手遅れなので、念の為、切り替え前に私から御社の窓口へ電話をした。事前に注意すべき点はないか質問をさせてもらったが、御社オペレーターは「特にない」と返答した。御社に独自のルールがあるのなら、この時に注意事項として案内すべきだったのでは?わざわざ注意事項はないかこちらから確認をしているのに、「特にない」と言い切った御社側に問題があると思う。このやり取りは御社の録音記録にもきちんと残っているはずなので確認してもらっても構わない(企業のコールセンターはお客とのトラブル発生時に備えて会話の録音を残しているところが大半である)。御社が言う「A社からの連絡を受けた月の翌月からコース変更になる」とか「独自ルールがある」という文言は、A社光の規約を何度も見直したが一切見当たらない。契約手続きの時に出向いたA社店舗でもそういった説明はなかった。A社光切り替え完了後にいきなり「弊社独自のルール」なんて後から言われても納得できない。御社オペレーターの案内、A社側の説明や規約のいずれにも無い案内になるので、7月利用分のISP料金の返金を求める。すぐに無理なら、御社とA社の間でしっかり協議して責任の所在をはっきりさせてから対応してほしい。

某ISP事業者:弊社オペレーターがそのように回答したにも関わらず、このような事態になり申し訳ない。

オペレーターはかなり申し訳なさそうな口調で言った後、考え込んだ様子でしばらく黙り込んでしまった。

私:個人契約ならISPの利用料金と言っても1ヶ月1,000円程度の話。これならまだ諦めが付くし、ここまで追求しないが、法人契約だから1ヶ月だけで数万円も違ってくる。しかも私個人ではなく会社のお金。会社全体に関わる話だし、数万円の額を私側のミスでもないのに負担する訳にはいかない。

某ISP事業者:それはおっしゃる通りだ。ただ、当時のお客様と弊社のやり取りもきちんと調査する必要があるので、少々離席させてほしい。

恐らく上席の社員と相談か、当時の録音記録の確認をしていたのだろう・・・20分近くも待たされた。一生懸命調べてくれているのは評価するが、一旦電話を切ってかけ直すという考えはなかったのだろうか・・・。

某ISP事業者:当時の状況確認をしたところ、お客様の申し出通りのやり取りが確認できた。ただA社光に関しては弊社はA社からの指示のもとでしか動けず、弊社からA社に連絡をすることができない。A社から連絡が来ない限り、弊社独自で手続きは進められない。そのため、今回のようにお客様がA社よりも先に弊社にコース変更の事前連絡をされても、弊社としては何も対応できなかった。今回はA社からお客様のコース変更の連絡を受けたのが7月だったため、その連絡を受けてから指示通りコース変更の手配をした。大変申し訳ないが、弊社としてはA社との決まりに従って適切に対応したという回答になる。当時の弊社オペレーターの案内の件は本当に申し訳ないが、今回は誤った案内の有無に関わらず、A社光の制度による制約で発生した問題だと考える。A社が弊社に連絡をしたタイミング(何故6月中にISP業者へコース変更の連絡を入れなかったのか)や、A社光の制度自体(A社からの連絡がない限りISP事業者側は一切動けない制度)の話になるので、お客様からA社側に話を持ちかけてほしい。

私:私の方からA社側に連絡?あなた方の不備なのに、どうして客側が指示されて動かないといけないのか。御社からA社に連絡して両社間で話し合うべきことだ。うちは完全にあなた方2社の間に挟まれている。

某ISP事業者:大変な状況は察するが、弊社からA社へは連絡できない。理由はA社光に関して制約があるためだ。A社から連絡がない限り、弊社からは何もできない。A社から弊社にお客様の契約情報の照会があった場合は動けるが、その逆はできないし相談を持ちかけることもできない。またA社と弊社間では、お客様の個人情報はA社光の手続きに必要な部分に限ったやり取りしかできず、それ以外のやり取りは一切認められていない。個人情報保護の観点から、提携事業者同士であっても必要以上の情報のやり取りは出来ない仕組みになっている。

私:ではA社に連絡して確認する。1点だけ確認だが、A社から御社へうちのコース変更の連絡が入った日付けは?

某ISP事業者:7月15日付けだ。

私:それは遅すぎる!

某ISP事業者:お客様がA社光の申し込みをした日付けは?

私:6月1日だ。

某ISP事業者:ということは、A社から弊社への連絡に1ヶ月半(6月1日~7月15日)もかかっている。我々も遅いと感じる。

私:1つ思い当たるのは、A社光の工事日を一度変更したこと。6月8日にA社から封書が届いたが、A社光の利用開始が6月20日になっていた。7月1日の方がキリが良いと思い、即日にA社光の工事窓口に電話連絡を入れて変更してもらった。

某ISP事業者:それにしても、お客様が変更の申し出をした6月8日~7月15日でも1ヶ月以上のブランクがある。6月末まででも20日以上ある。仮に申し込み状況が混雑していたにしても、我々ISP側からすれば時間がかかり過ぎていると感じる。お客様からA社に連絡の時、その時間差が発生した理由を確認した方が良い。

私:もちろんその件はA社に確認を取る。しかし御社にも改善すべき点があり、悪いのはA社だけではない。規約にコース変更の際の注意事項(A社から連絡を受けた月の翌月からコースが切り替わる件)を記載しなかった点は完全に御社の過失だ。どうして明記しなかったのか、社内でしっかり議論してほしい。そしてA社ともしっかり連携して、今後は規約に明記するようにしてほしい。

某ISP事業者:上席に伝え、社内でも共有する。

某ISP事業者との40分近くのやり取りを終え、仕方なく私の方からA社へ電話。

事の経緯を一通り説明した。

A社本部:それは某ISP事業者側の案内ミスの問題なのでは?ISP事業者とお客様とで話し合ってほしい。

私:某ISP事業者にはA社光に関することは全てA社の指示のもとでしか動けないので、A社に対応を求めてくれと言われた。彼らの言い分は、A社の指示のもとで動いた結果起こったトラブルとのことだ。それとA社光が7月1日に開通しているのに、A社から某ISP側への連絡がどうして開通前の6月中にいかなかったのかを疑問に思っている。私が御社支店に出向いて光回線の申し込みをしたのが6月1日。一度工事日を変更したが、早期に連絡しておく必要があると思い、御社から工事予定日の書面を受け取った6月8日当日に御社の工事専門の窓口へ連絡を入れている。某ISP事業者によると7月15日にA社から連絡があったそうだ。6月8日~7月15日の1ヶ月以上もの間、御社は何をしていたのか?某ISP事業者の担当者はそこが気になると言っていた。私も気になっている。それとA社光の制度自体の話になるので、A社と私とで話し合いをしてもらうしかないと言われた。この件では既に結構な時間を割いているので、これ以上は勘弁してほしい。早期にお願いしたい。

某ISP側の主張をそのまま伝えると、ようやくA社本部が窓口になってくれることになった。

A社本部:どのように対応可能か、弊社から某ISP事業者側へ連絡を取ってみる。ただ弊社としても今回のお客様との契約に関して、これまでのやり取りや状況確認をする必要がある。事実確認が取れてからの協議となる。少々時間がほしい。調査にどれくらいかかるかも現時点でははっきり言えない。

きちんと調べて、きちんと対応してくれるなら、どれだけ時間がかかっても構わないと思ったので、A社からの調査結果を待つこととした。

その数日後、A社本部から電話が入った。

A社本部:某ISP事業者と協議の結果、弊社の方で全面的に対応することになった。お客様がA社光の手続きをした店舗(支店)が全面的に対応する。本日中に店舗の責任者からお客様へ直接連絡し、謝罪と今後の対応について説明したい。

すると即日、A社の支店長を名乗る人物から電話があった。

A社支店長:お客様の手続きを担当した当時の店員に事情聴取を行った。その中で、当該店員が某ISP事業者のコース変更に関して独自ルールがあることを把握できておらず、きちんと案内できていなかったことがわかった。我々の認識不足だ。結果的に誤った案内をしたので、お客様が余分に支払うことになった某ISP7月利用分の月額料金を、店舗側の負担で全額返金することで許してもらえないか?

某ISP事業者やA社本部ではなく、あくまでA社店舗の認識不足と案内ミスが原因で起こった事案と判断されたようだった。

上記会話は要点のみに絞ったが、実際には支店長から何度も謝罪の言葉があった。

しかし続けてこうも言っていた。

A社支店長:実は店舗側も某ISP事業者のコース変更の切り替わりのタイミングに関して、独自ルールがあるという報告を本部より受けた覚えがなく、A社光の規約集や社内共有情報を再度見返したが、そういった記載は一切見当たらなかった。無責任な言い方で申し訳ないが、正直なところ寝耳に水だった。お客様のような被害は規約の隙間で起こった非常に稀なケースで、恐らく弊社本部も某ISP事業者も想定できなかったのではないか?と私個人としては感じた。でも本部が私たち店舗側のミスだと最終判断したので・・・。今後は「フレッツ光 → A社光への乗り換えに際し、各ISP業者毎に独自ルールを設けている場合もあるので、A社光利用開始前に必ずお客様からISP側に確認を」と、店舗独自の判断でお客様に案内とお願いをすることにした。

A社支店長の対応は完璧だと思った。

A社本部と某ISP事業者との連携や対応にも少なからず問題があるのは、私だけでなくA社支店長も感じていたのだ。

私も店舗側の責任とは思えず、独自ルールが存在することを規約に載せなかったA社本部と某ISP事業者に問題があり、両社の連携の不十分さと規約策定時の詰めの甘さが原因で発生したと感じた。

実際、A社光はNTT東西の光コラボの発表直後、かなり駆け足でサービスの参入を発表し、会員募集を開始した。

A社は非常に多くのユーザーを抱えている企業のため、A社光の開始でうちのように割引き効果を期待して申し込んだユーザーが殺到した。

その結果、混雑で遅延が発生し会員証など重要書類がなかなか届かなかったり、工事日が決まらないといったトラブルが多発した。

状況を確認するにも問い合わせ窓口がパンク状態で、途方に暮れたユーザーが多かったと聞いた。

サービスをいち早く開始したかったのはわかるが、急ぎ過ぎた悪影響が消費者を困惑させることになったと思う。

このような状況を見ていると、規約策定が細部まで十分考慮されたものになっておらず、不完全な状態のままサービスが始まってしまったという印象を持たれても仕方がない。

私が申し込んだ時はその混乱から4ヶ月ほど経過していたが、もしかするとまだ混乱が続いていたのかもしれない(一応、この混乱期を避けて契約したつもり)。

某ISP事業者に独自のルールが存在するのであれば、「ISPによってはコース変更の際に独自のルールを設けている場合がある」とか「ISPのA社光対応コースへの変更は、ISP側がA社からの連絡を受けた翌月1日からとなる。連絡のタイミングは申し込み時の混み具合によって変わる場合がある。」くらい併記しても良かったのではないかと思う。

ショップの返金の提案に即刻応じると、数日後に現金書留で某ISPの7月利用分の料金が全額返金された。

私としては返金に応じてもらえたし、きちんと謝罪もしてもらったので結果的に満足だったが、きちんと対応してくれたA社支店がA社本部・某ISP事業者・私の間に挟まれて気の毒だったし、A社から某ISP業者側へのコース変更の連絡が1ヶ月以上かかった原因は知らされず仕舞いだったので、もう少し動くことにした。

私のような被害者が他に出ないようにするためでもあるし、A社~某ISP業者間の連携不足と規約の詰めの不十分さをきちんと両社に認識してもらうためにも。

A社本部と某ISP業者それぞれに連絡を入れ、『御社支店の対応は大変良かった。ただ、今回はA社光の制度と某ISP事業者が定める制度も案内が不十分で、客への案内はもちろん、本部→支店への案内や内部の情報共有にも問題があったと感じた。A社本部と某ISP事業者間の連携確認や規約の詰めが甘かったのではないかとも思った。某ISP事業者が「独自のルールがある」と、規約に記載のないことを突然主張し、客側に理解を求めるのはおかしい。うちがA社光を申し込み後、A社から某ISP事業者側へ連絡がいくまでに1ヶ月以上かかったのもおかしいし、結局この件は未だに回答されていない。A社 → 某ISP事業者への連絡手段はあるが、某ISP事業者 → A社への連絡が手段がなく一方通行となっているのも問題だ。某ISP事業者側がA社に情報を照会したり問い合わせができないのもおかしい。双方が連絡できる手段を構築し、情報照会や問い合わせが容易にできる体制を作るべきだ。何しか双方の連携不足と一方通行な制度がネックになっていることが、私のような素人目で見てもわかる。振り回されるのは客だ。今後私のような被害者を出さないためにも、きちんとした案内と対応を心がけてほしい。重要事項は例え文量が多くなったとしても、規約にきちんと明記すべきだ。きちんとしないと、あなた方企業の信用問題にも関わる。』と伝えた。

現在は改善されているのだろうか?

第2・第3の被害者が出ていないと良いのだが・・・。

ちなみにうちの会社は今もA社光を継続利用している。

最初の契約時以外のトラブルはなく、インターネット関連のコスト削減はきちんとできているので契約後に関してはサポート体制も含めて申し分ない!!

2023年1月3日火曜日

【レポート】プロバイダーOCNの4つのインターネット光回線コースの違い(ダイジェスト版)

記事公開日:2023年01月01日(日)
最終更新日:2023年01月03日(火)


当記事は先日投稿した「【レポート】プロバイダーOCNの4つのインターネット光回線コースの違い(詳細版)」 こちら を簡単にまとめたものである。

OCNの個人向けの4つのインターネット光回線コース「OCN光」・「ドコモ光 for OCN」・『OCN光「フレッツ」』・「OCN光 with フレッツ」の違いについて比較。

当記事は4つのサービスの違いを比較するのみで、必要最低限のことしか書いていないため、それぞれの注意点等は詳細版 こちら へ。

以下、特別な表記がない限り、価格は全て税抜きとする。

【OCN光】
サービスの特徴:NTTレゾナントがNTT東日本・西日本(以下、NTT東西)からフレッツ光回線を借り受け、プロバイダーと合わせて「OCN光」の名称で一般ユーザーへ提供。回線品質や中身はフレッツ光回線+OCNの場合と全く同じ。
光回線の提供:NTTレゾナント
プロバイダーの提供:NTTレゾナント
契約相手:NTTレゾナント
月額料金:戸建てタイプ5,100円、マンションタイプ3,600円(ただし新2年自動更新型割引に加入の場合。割引に未加入の場合は両タイプそれぞれ+1,100円)
料金請求:NTTコミュニケーションズ
問い合わせ窓口:NTTレゾナント
最低利用期間:新2年自動更新型割引に加入の場合はあり(最低2年。2年毎に契約自動更新あり)。未加入の場合は設定なし。
違約金:2年以内に解約または割引を外す場合、戸建てタイプ・マンションタイプとも3,600円(不課税。新2年自動更新型割引の加入の場合。2年毎に契約自動更新あり。)。未加入の場合は設定なし。

【ドコモ光 for OCN】
サービスの特徴:NTTドコモがNTT東西からフレッツ光回線を借り受け、「ドコモ光」の名称で一般ユーザーへ提供。プロバイダーOCNはNTTレゾナントとの契約になるが、利用料金は「ドコモ光」の利用料金に含まれている。回線品質や中身はフレッツ光回線+OCNの場合と全く同じ。
光回線の提供:NTTドコモ
プロバイダーの提供:NTTレゾナント
契約相手:光回線はNTTドコモ、プロバイダーはNTTレゾナント
月額料金:戸建てタイプ5,400円 マンションタイプ4,200円(ただし2年定期契約の場合。契約期間なしの場合は戸建てタイプは+1,500円、マンションタイプは+1,000円)
料金請求:NTTドコモ(OCNのオプションサービスはNTTファイナンスが提供する「電話料金合算サービス」にてNTTドコモ光の請求に合算)
問い合わせ窓口:光回線部分はNTTドコモ、プロバイダー部分はNTTレゾナント
最低利用期間:2年定期契約の場合はあり(最低2年。2年毎に契約自動更新あり)。契約期間なしの場合は設定なし。ただしプロバイダーOCN自体には最低利用期間の設定なし。他の「ドコモ光」対応のプロバイダーに乗り換えることも可。
違約金:2年定期契約で、2年以内の解約または契約期間なしへ変更の場合、戸建てタイプ5,500円(税込み)、マンションタイプ4,180円(税込み)。ただし、NTTドコモが2022年7月1日以降に「ドコモ光」2年定期契約に加入したユーザーに設定。2022年6月30日以前のユーザーには戸建てタイプ14,300円(税込み)、マンションタイプ8,800円(税込み)を設定。「ドコモ光」契約期間なしの場合は契約時期に関わらず違約金の設定なし。プロバイダーOCNには違約金の設定なし。契約時期に関わらず、他の「ドコモ光」対応のプロバイダーに乗り換えることも可能だが、事務手数料として3,300円(税込み)発生しNTTドコモから請求。

【OCN光「フレッツ」】
サービスの特徴:NTTレゾナントがプロバイダーのみを一般ユーザーへ提供。NTT東西のフレッツ光回線は別途申し込みが必要。
光回線の提供:NTT東西(別途申し込みが必要)
プロバイダーの提供:NTTレゾナント
契約相手:光回線はNTT東西、プロバイダーはNTTレゾナント
月額料金:戸建てタイプ1,100円、マンションタイプ900円(ただし新2年割に加入の場合。未加入の場合は戸建てタイプは+100円、マンションタイプは+50円)
料金請求:光回線はNTT東西、プロバイダーはNTTコミュニケーションズ
問い合わせ窓口:光回線部分はNTT東西、プロバイダー部分はNTTレゾナント
最低利用期間:最低2年(新2年割の加入の有無に関わらず『OCN光「フレッツ」』コース自体に設定。2年以降は設定なし。)。これとは別に新2年割に加入の場合はこの割引に対しても最低2年で、2年毎に契約自動更新あり。未加入の場合は2年経過後は条件なし。
違約金:2年以内の解約の場合5,000円(不課税。新2年割の加入の有無に関わらず『OCN光「フレッツ」』コース自体に設定。2年以降は違約金なし。)。これとは別に新2年割に加入の場合はこの割引に対しても2年以内の解約または割引を外す場合、戸建てタイプ1,100円(不課税)、マンションタイプ650円(不課税)かかり、2年毎に契約自動更新あり。未加入の場合は2年経過後は条件なし。NTT東西のフレッツ光回線にも違約金設定があるので、解約する場合はご注意(OCN光・ドコモ光 for OCNへ契約変更の場合は違約金不要)。

【OCN光 with フレッツ】
サービスの特徴:NTT東西のフレッツ光回線とプロバイダーをセットで一般ユーザーへ提供。光回線とプロバイダーを同時に申し込みできる他、両方の利用料金も合算できる。
光回線の提供:NTT東西(プロバイダーと同時申し込み可)
プロバイダーの提供:NTTレゾナント(フレッツ光回線と同時申し込み可)
契約相手:光回線はNTT東西、プロバイダーはNTTレゾナント
月額料金:戸建てタイプ1,100円 マンションタイプはNTT西日本エリアの場合は810円、NTT東日本エリアの場合は650円(4世帯以上のミニプランの場合)と900円(ミニプラン以外)(これらは全て新2年割に加入の場合。未加入の場合は戸建てタイプは+100円、マンションタイプは+50円)
料金請求:NTTファイナンス(合算請求しない場合は『OCN光「フレッツ」』と同様)
問い合わせ窓口:光回線部分はNTT東西、プロバイダー部分はNTTレゾナント
最低利用期間:最低2年(新2年割の加入の有無に関わらず「OCN光 with フレッツ」コース自体に設定。2年以降は設定なし。)。これとは別に新2年割に加入の場合はこの割引に対しても最低2年で、2年毎に契約自動更新あり。未加入の場合は2年経過後は条件なし。
違約金:2年以内の解約の場合5,000円(不課税。新2年割の加入の有無に関わらず「OCN光 with フレッツ」コース自体に設定。2年以降は違約金なし。)。これとは別に新2年割に加入の場合はこの割引に対しても2年以内の解約または割引を外す場合、戸建てタイプ1,100円(不課税)、マンションタイプ650円(不課税)かかり、2年毎に契約自動更新あり。未加入の場合は2年経過後は条件なし。NTT東西のフレッツ光回線にも違約金設定があるので、解約する場合はご注意(OCN光・ドコモ光 for OCNへ契約変更の場合は違約金不要)。

【まとめ】
 これら4つの光回線コースについてまとめると、契約相手と提供・請求のスタイルが異なるだけで、中身・品質的には4つともフレッツ光回線+OCNで全く同じである。毎月支払っている料金や入会時の特典など、総合的に比較して最もマッチしているものを選んでいただければ良い。どのコースも解約時には違約金が設定されている。同じコースを長く使うか、定期的にコストの見直しを行って他社の光回線へ乗り換えるか、それによって異なってくるので違約金は契約前に必ずチェック!入会時の特典を狙って、定期的に光回線の契約を見直すのもありだ。

2023年1月1日日曜日

【レポート】プロバイダーOCNの4つのインターネット光回線コースの違い(詳細版)

記事公開日:2022年12月31日(土)
最終更新日:2023年01月01日(日)


当ブログ記事を短くまとめたダイジェスト版を作成し、 こちら で公開しました。余計な説明はいらない方は是非。

日本最大のインターネットサービスプロバイダー(以下、プロバイダー)のOCN。

2022年6月30日まで、個人・法人向けサービスともにNTTコミュニケーションズが運営してきた。

同年7月1日から個人向けサービスのみが切り離され、同じプロバイダーでも運営元が異なる形となった。

個人向けサービス:NTTレゾナント
法人向けサービス:NTTコミュニケーションズ

この両社はNTTドコモの100%子会社である。

同日、NTTグループ内の事業再編が実施され、NTTコミュニケーションズは個人向け事業から撤退し、「ドコモビジネス」というブランド名でOCNとNTTドコモの法人向け事業のみを取り扱う企業となった。

本記事では、OCNの個人向けの4つのインターネット光回線コース「OCN光」・「ドコモ光 for OCN」・『OCN光「フレッツ」』・「OCN光 with フレッツ」の違いについて解説する。

ちなみに私は『OCN光「フレッツ」』を契約しており、先日その契約時のことを こちら で記事にしている。

【OCN光】
 NTTレゾナントがNTT東日本・西日本(NTT東西)からフレッツ光回線を借り受け、プロバイダーと光回線をセットで「OCN光」というサービス名で一般ユーザーへ提供している。このようにNTT東西から光回線を借り受けて運営する回線を「光コラボレーション回線(光コラボ回線)」と呼び、その運営事業者を「光コラボレーション事業者(光コラボ事業者)」と呼んでいる。光コラボ回線は、NTT東西からフレッツ光回線を借り受けているだけのため、品質・中身はフレッツ光回線と全く同じだが、フレッツ光の名称で販売する必要がない。各光コラボ事業者とも、独自のサービス名で販売可能。光コラボに関する詳しい解説は こちら で書いているのでご参考に。以上のことから、「OCN光」は回線品質や中身はフレッツ光回線+OCNの場合と全く同じである。ただし契約相手はNTT東西ではなくNTTレゾナントとなる。請求や窓口業務などサポートも全てNTTレゾナントが行うので、ユーザーはNTT東西との直接的な関わりがなくなる。既にNTT東西のフレッツ光回線を利用中のユーザーも「OCN光」に加入できる。その場合、「転用」という手続きになり(フレッツ光からOCN光など、光コラボ回線に乗り換え契約することをいう)、NTT東西との契約は解約となる。他にドコモ光やSoftBank光など、他社の光コラボ回線(auひかり・NURO光・eo光・コミュファ光・ケーブルテレビ系の回線などは光コラボ回線ではない)を利用中のユーザーも「OCN光」に加入できる。この場合は「事業者変更」という手続きとなる。

【ドコモ光 for OCN】
 回線部分はNTTドコモがNTT東西からフレッツ光回線を借り受けて提供し(「OCN光」と同様、光コラボ回線)、プロバイダー部分はNTTレゾナントが提供するサービス。ただし契約相手はNTTドコモとなり、利用するプロバイダーとしてOCNを選択する形となる(OCN以外にもBIGLOBE・ASAHIネット・plalaなど・・・複数のプロバイダーの中から1つ選択できる。NTTドコモがセットで提供していないプロバイダーを使う場合は、「ドコモ光 単独タイプ」にし、フレッツ光ネクストに対応したプロバイダーと個別にプロバイダーのみの契約をする必要がある。)。NTTレゾナントも契約情報を管理するが、基本的にはユーザーと直接的に関わるのはNTTドコモである。「OCN光」の場合と同様、回線品質も中身もフレッツ光回線+OCNの場合と全く同じである。請求や窓口業務はNTTドコモとなり(プロバイダー部分のみの問い合わせは内容によってはNTTレゾナントが窓口になる場合がある。)、「ドコモ光」の利用料金の中にプロバイダー料金も含まれた形で請求される。合算請求というよりは、最初から「ドコモ光」(正確には「ドコモ光1ギガ タイプB」という商品名)という一つの商品になっている形。そのためNTTレゾナントからの請求はない。ただしOCNの有料オプションサービスを契約している場合は、NTTレゾナントからその利用料金のみ請求される。ドコモのケータイ契約がある場合は、ケータイの利用料金と「ドコモ光」の利用料金が合算で請求される。光回線部分は親会社(NTTドコモ)、プロバイダー部分は子会社(NTTドコモの100%子会社のNTTレゾナント)という組み合わせである。

【OCN光「フレッツ」】
 NTTレゾナントがプロバイダーのみを一般ユーザーへ提供するサービス。フレッツ光回線の申し込みは含まれず、プロバイダーのみの契約となるのでご注意!光回線契約がまだのユーザーはNTT東西へ直接申し込むか、NTT東西の取り扱い代理店へ別途申し込みが必要。このコースは例えば既にフレッツ光回線は開通済みで、プロバイダー契約だけをしたいユーザーや、フレッツ光回線の契約はそのままに、他社プロバイダーからOCNへ乗り換え、プロバイダー契約のみを変えたい場合にオススメ。その他フレッツ光回線が家族名義で、プロバイダー契約は自分の名義にしたいなど、光回線とプロバイダーと異なった名義で使いたい場合や、経理上の理由などでフレッツ光回線とプロバイダーの利用料金を明確に分けたい場合も本コースが便利。フレッツ光回線とプロバイダーを同時に申し込みたい場合は、上記の「OCN光」「ドコモ光 for OCN」か、下記の「OCN光 with フレッツ」がオススメ。契約を全てNTTレゾナント1社にまとめたい場合は「OCN光」、ドコモのケータイ契約がある場合でドコモ光とのセット割引の対象となるケータイ料金プランを利用中・利用予定のユーザーは「ドコモ for OCN」、NTT東西との契約を残したいとか、フレッツ光回線+OCNの契約の方が「OCN光」「ドコモ光 for OCN」よりも安くつく場合は「OCN光 with フレッツ」(NTT西日本エリアの場合、フレッツ光の割引サービス「光もっともっと割」加入者は光コラボ回線よりも安くつく場合がある。現在は加入できない割引サービス。)がオススメ。光回線とプロバイダーの利用料金の合算請求は、「OCN光」「ドコモ光 for OCN」「OCN光 with フレッツ」のいずれも可能。どのコースが安くつくかは、毎月支払っている料金としっかり比較を!加入時の特典の比較も忘れずに!提携代理店を通すと、公式窓口よりも特典内容が充実していることもある。

【OCN光 with フレッツ】
 NTTレゾナントがプロバイダーのみを一般ユーザーへ提供するサービスだが、上記のOCN光「フレッツ」との違いはNTT東西のフレッツ光回線の申し込みと、プロバイダーOCNの申し込みが同時にできる点。フレッツ光回線はNTT東西、プロバイダーはNTTレゾナントとの契約になるが、両方の月額料金を1つにまとめられる点もこのコースの特徴。既にフレッツ光回線開通済みのユーザーも申し込みができ、上記のフレッツ光回線とプロバイダー契約が別々のコース『OCN光「フレッツ」』を契約済みのユーザーも、コース変更という形で契約できる。契約が成立すると、OCNの契約とNTT東西のフレッツ光回線の契約情報(戸建て・マンションどちらのタイプを利用しているかや、光配線・LAN・VDSLのどの回線方式を利用しているかなど。)が紐付けられる。フレッツ光回線とOCNの契約名義が異なっていても契約はできるが、申し込み時に契約名義が異なることを申し出なければ、回線情報不一致で手続きが保留になる場合がある。スムーズに契約するためには、フレッツ光回線の契約名義が異なることを伝え、フレッツ光回線の契約書に記載されているCAF+10桁の数字の「お客様ID」か、ひかり電話の契約がある場合は固定電話の番号を伝えておくこと。手続きが進むと、NTT東西から「OCN光 with フレッツ」に申し込んだかどうかの確認の電話が入る。必ずフレッツ光回線の契約者本人が応対する必要があり、「OCN光 with フレッツ」の手続きを進める許可を出さなければ手続きが進まない。フレッツ光回線が自分以外の名義になっている場合は、必ず契約者本人に事前にNTT東西から電話があることを伝えておくこと。光回線の勧誘電話が激増しているため、そういった電話と間違えて「身に覚えがない」と答えてしまうと手続きが取り消されることになる。「OCN光 with フレッツ」の手続きが完了すると、同じフレッツ光回線では他社プロバイダーの「with フレッツ」コースには加入できなくなる。「with フレッツ」とは、プロバイダーとフレッツ光回線の契約を紐付けし、合算請求にするコースのことである。OCN以外にBIGLOBE・So-net・plala・ASAHIネットなど・・・他社プロバイダーも導入しているコースである。1つのフレッツ光回線につき、1つのプロバイダーとの契約しかできない。仕事などで複数のプロバイダーと契約して分けたい場合は、1社と「with フレッツ」コースの契約をしてしまうと、それ以外のプロバイダーとはプロバイダー単体契約のコースしか選べなくなる。他社プロバイダーからOCNへ乗り換える場合で、乗り換え前のプロバイダーで「with フレッツ」コースを利用している場合は、「OCN光 with フレッツ」の申し込み時に他社で「with フレッツ」コースを利用していることを申し出ることをオススメする。申し出ない場合、他社で「with フレッツ」コースの契約があることを理由に手続きが止まる可能性がある。「OCN光 with フレッツ」の申し込み後、すぐに現在利用中のプロバイダーに「with フレッツ」コースの解約の連絡を入れること。プロバイダーによっては、「解約」と「退会」と2種類あり、一部のコースのみの契約解除を「解約」(オプションサービスなどの契約は継続するなど)、全ての契約を解除してそのプロバイダーとの一切の契約を辞めることを「退会」としているところがある(BIGLOBEやSo-netなど)ので、よく確認されたい。

【まとめ】
 これら4つの光回線コースについてまとめると、契約相手と提供・請求のスタイルが異なるだけで、中身・品質的には4つともフレッツ光回線+OCNで全く同じである。毎月支払っている料金や入会時の特典など、総合的に比較して最もマッチしているものを選んでいただければ良い。どのコースも解約時には違約金が設定されている。同じコースを長く使うか、定期的にコストの見直しを行って他社の光回線へ乗り換えるか、それによって異なってくるので違約金は契約前に必ずチェック!入会時の特典を狙って、定期的に光回線の契約を見直すのもありだ。

2022年12月29日木曜日

【日記】インターネットのプロバイダを乗り換えた話(フレッツ光回線)

記事公開日:2022年12月29日(木)
最終更新日:2022年12月30日(金)


2022年7月末をもって、5年ほど利用してきたインターネットサービスプロバイダー「BIGLOBE(ビッグローブ)」を解約し、同年8月から「OCN」に乗り換えることにした。

BIGLOBEに対しては特に不満があったわけではない。

しばらくKDDI系(BIGLOBE)だったので少しNTT系(OCN)のプロバイダーも利用してみたかったのと、乗り換えることで速度やサービス面、サポート面がどう変わるのか試してみたかった。

特に同年7月1日からOCNがNTTドコモグループ入りし、NTTグループ内の事業再編が実施されたので、今後のNTTへの期待もあった。

まず7月に入ってすぐ、OCNへプロバイダー契約の申し込みをした。

私の場合は既にインターネット回線自体は開通していたので(NTT西日本のフレッツ光ネクスト・マンションタイプ)、プロバイダー契約のみのコース『OCN 光 「フレッツ」』を申し込んだ。

このコース、公式ホームページ内にサービス内容や料金の案内はあるものの、何故かWeb上から直接の申し込みができず、「OCNカスタマーズフロント」というところへ電話で問い合わせるか、チャットでオペレーターに申し出る形になっていた(2022年7月時点の話)。

チャットで問い合わせると、オペレーターが申し込みページのURLを貼ってくれた。

一応Webからの申し込みは出来るが、公式ホームページ内から辿ったり、検索をかけて出てくるような一般的なページとは違う位置づけ?のようで、毎回有人で対応する形を取っているようだった。

ちなみにNTT東日本・西日本のフレッツ光回線とプロバイダーOCNの利用料金が合算できる「OCN 光 with フレッツ」というコースや、インターネット回線部分もプロバイダー部分もOCNが一括して提供する「OCN光」というサービスもあり、こちらはいずれも公式ホームページからの申し込みが可能である。

プロバイダーのみの契約よりも、プロバイダーとインターネット回線がセットのコースの方が、運営側にとって収益性があるから申し込みやすくしているのだろうと思う。

オペレーターから案内された『OCN 光 「フレッツ」』の申し込みページで必要事項を記入し申し込んだ。

OCNの会員証が届くまで数日かかるという。

この会員証にインターネットの接続設定時に必要な接続アカウントやパスワードの情報が記載されているので、届くまではOCNでのインターネット接続ができない。

私の場合はプロバイダーの乗り換えで、乗り換え前のBIGLOBEとのプロバイダー契約があったので、ネット接続自体が途切れることはなかった。

申し込みの3~4日後くらいにOCNの会員証が届いた(7月2週目)。

会員証に記載の情報をもとに、通信機器(ルータ)に必要事項を入力。

最後に接続ボタンを押し、「接続中」の表示が出れば設定完了・無事開通である(入力ミスなどで接続アカウントやパスワードが一致しないと「未接続」の表示となりインターネットに接続できない)。

これでOCNとのネット接続が完了だが、当時進行で現行プロバイダーのBIGLOBEへの退会手続きも進める必要がある。

プロバイダーの場合、「退会」と「解約」は異なる意味で使う業者が多いのでご注意いただきたい。

BIGLOBEの場合、全てのサービスを解約してBIGLOBEとの一切の契約を切ることを「退会」と呼び、一部のサービスのみの解約でBIGLOBEとの契約自体は何らかの形で残す場合は「解約」と呼んでいる(他にプロバイダーSo-netも同様)。

例えば、BIGLOBEのインターネット接続の契約は切っても、メールアドレスは残したいとか、オプションサービスは継続して利用したいという場合は「解約」となる。

私の場合はメールアドレスもオプションサービスも残す必要がなかったので、BIGLOBEの退会を選んだ。

毎月25日までに退会の手続きを済ませると当月中に退会できる。

手続き日が26日~末日だと、退会が翌月末になってしまう。

その場合、翌月までの1ヶ月分のプロバイダー料金が発生するので(退会は1ヶ月単位で、月途中の退会や日割り計算は不可)、退会手続きのタイミングに注意したいところ。

退会手続き前に違約金の発生がないかの確認も忘れずに!(新しいプロバイダーの申し込みをする前に把握しておいた方が良い)

乗り換え先のプロバイダーは、利用開始月の料金が無料になり、翌月から課金開始となるところが多い。

OCNもそのパターンだった。

ただし利用開始月のカウントは、プロバイダーによって異なるので注意。

どういうことかと言うと、プロバイダーへ申し込んだ日を利用開始月とするところと、初めてネット接続を開始した日を利用開始月とするところとあるのだ。

私が申し込んだ『OCN 光 「フレッツ」』は申し込み日は関係なく、ネット接続を初めて行った日が利用開始月となり、接続設定をしない限りはカウント開始されないとのことだった(2022年7月時点の話)。

利用開始月無料の恩恵をしっかり受けるためには、月の初日に接続設定をすること。

そうすれば最大で31日間無料でネット接続ができる。

逆に初めてのネット接続を月の末日にやってしまった場合、僅か1日しか無料期間がないことになる。

例えば7月31日にBIGLOBEの退会手続きをし、同日にOCNの初回のネット接続もしたとする。

BIGLOBEは先述の通り、26日~末日の退会手続きは翌月末に完了となるため、8月31日に退会となる。

そのため、8月分までは月額料金が発生する。

OCNは7月31日に利用開始となるので、利用開始月は7月で無料期間は僅か1日だけ。

8月1日から課金となり、8月分から月額料金が発生する。

この場合、8月分はOCNとBIGLOBEの双方の月額料金が発生してしまうことになる。

手続きや接続時は日にちに注意していただきたい。

このような新旧プロバイダー両方の月額料金がかかるケースは避けたいため、私はBIGLOBEの退会手続きを2022年7月25日までに済ませ、8月1日にOCNで初めてのネット接続を行った。

これにより、BIGLOBEとの契約・ネット接続は2022年7月31日をもって終了し、OCNとのネット接続は同年8月1日から利用開始となった。

BIGLOBEからの請求は2022年7月利用分で終了し、OCNからの請求は同年9月利用分から開始となった(利用開始月の8月分は無料なので請求なし)。

双方のプロバイダーの仕組みを上手に利用することで、ネット接続ができなくなる期間が無く(乗り換え前のプロバイダーも月末の23時59分59秒をもって瞬時にネット接続が切断されるわけではない)、かつ8月分のプロバイダー利用料金を0円にすることが出来た。

一方、仕組みの解釈を間違えたり、手続きのタイミングを誤ってしまうとネット接続ができない期間が発生してしまうこともある。

自信がない方は、乗り換え先のプロバイダーとの契約を済ませ、ネット接続が完了してから現行のプロバイダーへの退会の手続きをオススメする。

この場合だとネットが使えない期間は確実に発生しない。

もし新しいプロバイダーとの接続が上手く行かなくても、現行のプロバイダーとの契約が残っているので、もとのプロバイダーの接続設定に戻せばネット接続できる。

ゴールデンウィーク・お盆・年末年始は申し込み窓口自体が休暇になったり、普通郵便も休むので会員証が届くまでに時間を要する。

申し込み前後に大型連休がないかチェック!

プロバイダーの乗り換え自体、現行のプロバイダーに不満でもない限りはあまり行うことではないと思う。

私がやったことは、かなりマイナーだし乗り換え理由もかなり少数派だ(自覚)

2022年2月3日木曜日

【レポート】最安値業者を比較!NTT系インターネット光回線(光コラボレーション)

記事公開日:2022年2月3日(木)


【おことわり】
当記事は記事公開日時点の情報であり、今後事業者の方針で突然変更される場合も考えられるため、必ず公式サイトでも確認していただきたい。当記事に関連して発生したいかなる損害についてもその責任を負わないものとする。契約はご自身の責任において行なっていただきたい。


NTT系のインターネット光回線(光コラボレーション回線)の最安値業者はどこか比較してみた。

光コラボレーションとは何かについては、過去記事(こちら)をご覧いただければと思う。

以前から光コラボレーション系の回線の最安値に挑戦していることで有名なのは、株式会社縁人(縁人=「えんじん」と読むそう)の「enひかり」。

その後、株式会社エクスゲートが「おてがる光」を提供し、こちらも格安回線として有名である。

さらに2022年2月1日からは、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社(インターネットサービスプロバイダのSo-netを運営する企業)が「So-net 光 minico」という新しい光回線のコースの提供を開始し、価格のみの単純比較では最安値の「enひかり」よりも安い価格になった。

So-net 光 minicoについては、当ブログでも取り上げているのでサービス内容については過去記事(こちら)をご覧いただきたい。

以下、この3社のサービスを比較してみる。

【月額料金】
1.enひかり:
(集合住宅)3,520円、(戸建て住宅)4,620円
2.おてがる光:(集合住宅)3,608円、(戸建住宅)4,708円
3.So-net 光 minico:(集合住宅)3,400円、(戸建住宅)4,500円
*enひかり・おてがる光・So-net 光 minicoいずれもNTT東日本・西日本のホームゲートウェイや無線LANカードを設置する場合、または設置済みの状態で転用・事業者変更を行った場合はレンタル料金が発生するのでご注意。

【NTT東日本・西日本のホームゲートウェイ・無線LANカードのレンタル料金(月額)】
光電話(固定電話)を利用する場合や、enひかり・おてがる光・So-net 光 minicoへ乗り換える前からNTT東日本・西日本のホームゲートウェイ・無線LANカードをレンタルされていた場合は別途レンタル料金が必要。
1.enひかりの場合
NTT東日本エリア:
220円(ホームゲートウェイのみの利用で無線LANカードの利用なしの場合)、330円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合)
NTT西日本エリア:220円(ホームゲートウェイのみの利用で無線LANカードの利用なしの場合)、330円(ホームゲートウェイ+無線LANカードの利用の場合)

2.おてがる光の場合
NTT東日本エリア:
220円(ホームゲートウェイのみの利用で無線LANカードの利用なしの場合)、330円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合)、110円(無線LANカードを追加する場合に1枚毎にかかる料金)
NTT西日本エリア:220円(ホームゲートウェイのみの利用で無線LANカードの利用なしの場合)、330円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合)、110円(無線LANカードを追加する場合に1枚毎にかかる料金)

3.So-net 光 minicoで光電話契約なしの場合
NTT東日本エリア:
330円(1Gbps対応無線LANルータ利用料)
NTT西日本エリア:275円(ホームゲートウェイのみの利用の場合)、385円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合)

4.So-net 光 minicoで光電話契約ありの場合
NTT東日本エリア:
330円(1Gbps対応無線LANルータ)、110円(無線LANカードを追加する場合、2枚目以降1枚毎にかかる料金)、無料(1Gbps未満の回線契約でホームゲートウェイのみの利用の場合)、110円(1Gbps未満の回線契約でホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合。無線LANカードを追加する場合に2枚目以降1枚毎にかかる料金)
NTT西日本エリア:無料(ホームゲートウェイのみの利用の場合)、110円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合。無線LANカードを追加する場合、2枚目以降1枚毎にかかる料金)

*初めてホームゲートウェイを設置の場合、派遣工事や回線品目の変更等で工事費用が発生する場合あり。

【高速通信帯域オプション】
月額料金とは別に追加料金を支払うことで、通常の回線よりも混雑や通信速度の低下が起こりにくい高速帯域を利用することができる。
1.enひかり:(v6プラス)・(transix)・(Xpass)各198円/月
2.おてがる光:(IPv6オプション・v6プラス)165円/月
3.So-net 光 minico:(さくさくスイッチ・ワンデー)220円/1日(利用前日までに申し込み必要)
*申し込み手数料:enひかりとおてがる光は回線契約と同時に申し込みの場合は無料で、回線開通後に追加や変更で申し込みの場合は2,200円。So-net 光 minicoは無料。
*So-net 光 minicoは月額ではなく日額220円で、かつ利用する前日までに申し込みが必要なのでご注意。

【Wi-Fiルータレンタル】
1.enひかり:
なし
2.おてがる光:月額495円
3.So-net 光 minico:月額550円
*2022年2月1日現在、enひかりとv6プラスを同時申し込みしたユーザーへ特別価格でv6プラス対応Wi-Fiルータを販売。
*2022年2月1日現在、So-net 光 minicoは回線契約とSo-net v6プラス対応ルーターを同時に申込んだ場合に限り、レンタル料金を永年無料にするキャンペーンを実施。

【最低契約期間】
1.enひかり:
設定なし
2.おてがる光:設定なし
3.So-net 光 minico:設定なし

【解約金】
1.enひかり:
なし
2.おてがる光:なし
3.So-net 光 minico:なし
*おてがる光で回線工事費を分割払いにしている場合、So-net 光 minicoで契約時に回線工事費がかかった場合で、工事費の分割払いが完了していない期間に解約した場合は残債額を一括で支払う必要がある。

【初回事務手数料】
1.enひかり:
(回線新設)3,300円、(転用)2,200円、(事業者変更)2,200円
2.おてがる光:(回線新設)2,200円、(転用)2,200円、(事業者変更)2,200円
3.So-net 光 minico:(回線新設)3,300円、(転用)3,300円、(事業者変更)3,300円
*回線新設:NTT系のインターネット光回線を初めて導入する場合をいう(フレッツ光や他社光コラボレーション回線から乗り換えの場合は工事不要だが、auひかりやNURO光などから乗り換える場合は新設工事の必要がある)。
*転用:NTT東日本・西日本のフレッツ光回線から光コラボレーション回線へ乗り換える場合をいう。
*事業者変更:他社光コラボレーション回線から乗り換える場合をいう。
*回線新設の場合は事務手数料とは別に回線工事費が必要。
*光回線の契約と同時に光電話(固定電話)を新設、または現在利用中の固定電話(アナログ回線など)から光電話へ移行する場合は別途工事費が必要。

【回線新設工事費】
1.enひかり:
集合住宅・戸建住宅タイプともに(無派遣工事)2,200円、(訪問工事あり、屋内配線新設なし)8,360円、(訪問工事あり、屋内配線新設あり)16,500円
2.おてがる光:集合住宅・戸建住宅ともに(無派遣工事)2,200円、集合住宅(訪問工事あり)16,500円・分割払い月550円✕30回、戸建住宅(訪問工事あり)19,800円・分割払い月550円✕36回
3.So-net 光 minico:26,400円を分割払いで1ヶ月目990円、2~36ヶ月目は毎月726円
*2022年2月1日現在、おてがる光とSo-net 光 minicoは工事費実質無料キャンペーンあり。
*光回線の契約と同時に光電話(固定電話)を新設、または現在利用中の固定電話(アナログ回線など)から光電話へ移行する場合は別途工事費が必要。
*転用や事業者変更の場合は工事費はかからないが、集合住宅タイプ→戸建住宅タイプまたは戸建住宅タイプ→集合住宅タイプへ変更、100Mbps→1Gbpsへ回線速度の変更、光電話の新設など工事が必要なオプションサービスの追加等を行った場合は工事費が必要となる。

【提供方式】
1.enひかり:
光コラボレーション(NTT東日本・西日本が株式会社縁人へ光回線を卸売し、株式会社縁人がユーザーへ提供)
2.おてがる光:光コラボレーション(NTT東日本・西日本が株式会社エクスゲートへ卸売し、株式会社エクスゲートがユーザーへ提供)
3.So-net 光 minico:光コラボレーション(NTT東日本・西日本がソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社へ卸売し、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社がユーザーへ提供)

【通信速度】
1.enひかり:
1Gbps(一部の集合住宅など100Mbpsの場合あり。別コースで10Gbpsの提供もあり)
2.おてがる光:1Gbps(一部の集合住宅など100Mbpsの場合あり)
3.So-net 光 minicoは無料:1Gbps(一部の集合住宅など100Mbpsの場合あり)

【利用可能なオプションサービス】
1.enひかり:
光電話・リモートサポート・電気・フレッツテレビ・固定IP・v6プラス・transix・Xpass・公衆無線LAN等。
2.おてがる光:光電話・ポケットWi-Fi・v6プラス対応Wi-Fiルータレンタル・フレッツテレビ・各種サポート(あんしんサポート+・駆けつけサポート24・ライフラインサポート24・生活110番優待)・固定IP・メールアドレス・セキュリティ・あんしん保証(保険)
3.So-net 光 minico:光電話・v6プラス(自動適応)・さくさくスイッチワンデー(限定帯域から高速帯域へ切り替え)・24時間出張修理オプション・フレッツテレビ・ポケットWiFi・v6プラス対応Wi-Fiルータレンタル・ So-net安心サポート+(リモートサポートとセキュリティがセット)・まとめてバスター(ネット詐欺・情報漏えい)・セキュリティ(カスペルスキー)・ So-net安心サポート(リモートサポート)・ So-netくらしのお守り(水回り・鍵・ガラスの破損など生活のトラブルを解決)・えらべる倶楽部for So-net(家族全員で使える割引・優待サービス)・詐欺ウォール(フィッシング詐欺対策)・その他So-netが提供する各オプションサービス

【関連リンク】
enひかり
株式会社縁人
おてがる光
株式会社エクスゲート
So-net 光 minico
So-net 光 minicoサービス概要
So-net
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社

2022年2月2日水曜日

【レポート】新しいインターネット光回線コース「So-net 光 minico」とは?向き・不向きもご紹介!

記事公開日:2022年2月1日(火)


【おことわり】
当記事は記事公開日時点の情報であり、今後事業者の方針で突然変更される場合も考えられるため、必ず公式サイトでも確認していただきたい。当記事に関連して発生したいかなる損害についてもその責任を負わないものとする。契約はご自身の責任において行なっていただきたい。


インターネットサービスプロバイダ(以下、ISP)のSo-net(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)が新しいインターネット光回線コースの提供を開始した。

【サービス名】
So-net 光 minico(ソネット ヒカリ ミニコ)

【提供開始日】
2022年2月1日(火)

【特徴】
1.
通信機能以外の余分な機能はなし。
2.通信帯域を限定(混雑時は低速になる場合あり。他のSo-netのインターネット回線コースとは異なり、So-net 光 minico向けに専用設計された回線を使用)。
3.v6プラス(IPoE接続方式IPv4 over IPv6通信)が自動適用(v6プラスの利用が絶対条件のため、PPPoE方式でのインターネット接続は不可。v6プラス開通までの期間に限りPPPoE方式での接続可。v6プラス対応の通信機器の準備が必要。固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービスなどは利用不可)。
4.1・2によるコストカットにより低価格化を実現。
*利用前日までに申込むことで高速の通信帯域に変更可能(ただし+220円/1日)。

【提供可能エリア】
日本全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光提供エリア)

【提供方式】
光コラボレーション(NTT東日本・西日本が光回線をSo-netの運営会社であるソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社へ卸売し、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が一般ユーザーへ光回線+ISPとセットで提供。)
*光コラボレーションとは何かについては過去記事参照(こちら)。
*NTT東日本・西日本のフレッツ光回線ユーザーや他社光コラボレーション回線ユーザーは回線工事なしで乗り換え可能(乗り換え前の状態のまま乗り換える場合に限る。契約時に集合住宅タイプ→戸建住宅タイプまたは戸建住宅タイプ→集合住宅タイプへタイプ変更、100Mbps→1Gbpsへ回線速度の変更、工事が必要なオプションサービスの追加等を行った場合は除く)。

【利用料金(月額)】
集合住宅:
3,400円
戸建住宅:4,500円
*ともに税込み価格。
*NTT東日本・西日本のホームゲートウェイや無線LANカードを設置する場合、または設置済みの状態で転用(NTT東日本・西日本のフレッツ光からSo-net 光 minicoへ乗り換える場合をいう)・事業者変更(ドコモ光やSoftbank光など他社光コラボレーション回線からSo-net 光 minicoに乗り換える場合をいう)を行った場合はレンタル料金が発生するのでご注意。
*2022年2月1日現在、単純な料金比較では光コラボレーション系で業界最安値を目指していることで有名な「enひかり」よりも安い料金(集合住宅:3,520円、戸建住宅:4,620円)。

【NTT東日本・西日本のホームゲートウェイ・無線LANカードのレンタル料金(月額)】
光電話(固定電話)を利用する場合や、So-net 光 minicoへ乗り換える前からNTT東日本・西日本のホームゲートウェイ・無線LANカードをレンタルされていた場合は別途レンタル料金が必要。
1.光電話契約なしの場合
NTT東日本エリア:
330円(1ギガ対応無線LANルータ利用料)
NTT西日本エリア:275円(ルータ機能のみ)、385円(ルータ機能+Wi-Fi機能)
2.光電話契約ありの場合
NTT東日本エリア:
330円(1Gbps対応無線LANルータ)、110円(無線LANカードを追加する場合。2枚目以降1枚毎に)、無料(1Gbps未満の回線契約で無線LANカードを利用しない場合)、110円(1Gbps未満の回線契約で無線LANカードを利用する場合。無線LANカードを追加する場合。2枚目以降1枚毎に)
NTT西日本エリア:無料(無線LANカードを利用しない場合)、110円(無線LANカードを利用する場合。無線LANカードを追加する場合。2枚目以降1枚毎に)
*初めてホームゲートウェイを設置の場合、派遣工事や回線品目の変更等で工事費用が発生する場合あり。

【最低契約期間】
設定なし

【解約金】
なし
*ただし「So-net 光 minico」を申込みの際に回線工事費がかかっている場合で、工事費の分割払いが完了していない期間に解約した場合は残債額が一括請求される。

【初回必要経費】
1.
工事費:26,400円(2022年2月1日現在、回線新設の場合は実質無料)
2.事務手数料(契約手数料):3,300円
3.利用開始日から月末までの利用料金(日割り計算)
*利用開始月の翌月からは通常の利用料金のみ。
*他のコースや他の回線事業者から「So-net 光 minico」へ契約の場合は、前契約の方で解約金や違約金が発生する場合があるので要確認。
*工事費は26,400円を利用開始月の翌月から36ヶ月に分割し、1ヶ月目は990円、2~36ヶ月目は毎月726円請求されるが、同額割引くことで実質無料に。
*フレッツ光回線・他社光コラボレーション回線ユーザーは工事不要(ただし「So-net 光 minico」申込み時に集合住宅タイプ→戸建住宅タイプまたは戸建住宅タイプ→集合住宅タイプへタイプ変更、100Mbps→1Gbpsへ回線速度の変更、工事が必要なオプションサービスの追加等を行った場合は除く)。

【通信速度】
最大1Gbps

【接続方法】
IPoE接続方式(IPv4 over IPv6通信)
*以下のサービスは利用できないので注意。固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービス。
*v6プラスの利用が絶対条件。
*PPPoE接続方式は利用不可(ただしv6プラス開通までの通信断の期間は利用可)。
*IPv4 over IPv6通信対応の通信機器(v6プラス対応ホームゲートウェイまたはv6プラス対応ブロードバンドルーター)の用意必須。
*「So-net 光 minico」の申込みと同時に「So-net v6プラス対応ルーター」のレンタルを申込んだ場合は永年無料(2022年2月1日現在)。

【利用可能なオプションサービス(別料金)】
1.
So-net 光 電話(NTT東日本・西日本のひかり電話と同等)
2.So-net 光 テレビ(NTT東日本・西日本のフレッツ・テレビと同等)
3.24時間出張修理オプション(回線トラブルや故障修理を24時間365日対応)
4.さくさくスイッチ(ワンデー)(限定されている通信帯域を高速の通信帯域にグレードアップ。ただし前日までに申込みが必要で220円/1日かかる。)
5.その他、So-netが提供している各種オプションサービス

【注意事項】
1.
PPPoE方式での接続にしか対応していないインターネットサービスは利用できない(固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービスなど)。
2.限定した回線帯域を使用のため、回線が混雑時は低速になることがある。
3.他のSo-netのインターネット回線コースとは異なり、So-net 光 minico向けに専用設計された回線を使用している。
4.高速帯域を頻繁に利用したいユーザーは他のインターネット回線コースの方が安くなる場合がある(例えば集合住宅のユーザーが帯域の高速化「さくさくスイッチ・ワンデー」を7日以上利用した場合、220円✕7日+「So-net 光 minico」の利用料金3,400円=4,940円となり、So-net 光 プラスの利用料金4,928円より割高になる)。

【こんな人に向いている】
1.
とにかく料金を安く抑えたい人(余分なオプションセットは不要!通信機能だけにして低価格にしてほしいと思っている人は特にオススメ)。
2.PPPoE方式でのインターネット接続が必要なサービス(固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービスなど)を必要としない人(So-net 光 minicoはv6プラスが自動適用となりIPoE方式でのIPv4 over IPv6通信が絶対条件。v6プラスが開通するまでの期間を除きPPPoE方式での接続は不可)。
3.サイト閲覧やメールの送受信(大容量の添付ファイルを除く)など低容量のデータ通信がほとんどで、動画視聴やネットゲームなど大容量データ通信はあまり利用しない人。
4.夜間や休日など、回線の混雑で低速になりやすい時間帯にはあまり利用しない人(一般的なオフィスのように、平日8時~18時くらいまでしかデータ通信をしない人。)。
5.高速データ通信をあまり求めない人(一般的なサイト閲覧が問題なくできれば良いと思っている人)。
6.月に2・3日くらいしか高速データ通信を必要としない人(データ通信の高速化は別オプションで、利用予定日の前日までに申込みが必要。+220円/1日。220円✕利用した日数+So-net 光 minicoの月額料金の合計額が「So-net 光」や「So-net 光 プラス」、他社の光回線の月額料金を下回る場合はオススメ)。
7.回線新設時にかかる工事費を負担したくない人(2022年2月1日現在、So-net 光 minicoは回線新設時にかかる回線工事費が実質無料。工事費無料キャンペーンは他のコースや他社光回線でも実施の場合が多いので比較をオススメ)。
8.Wi-Fiルータなど通信機器(v6プラス対応であることが絶対条件)を自己負担で準備したくない人(2022年2月1日現在、So-net 光 minicoとSo-net v6プラス対応ルーターのレンタルを同時に申し込んだ場合に限り永年無料)。

【こんな人には不向き】
1.
常時高速通信を求める人。
2.PPPoE方式でのインターネット接続しか利用できないサービス(固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービスなど)を利用している人、またはPPPoE方式での接続も使いたい人(So-net 光 minicoはv6プラスが自動適用となりIPoE方式でのIPv4 over IPv6通信が絶対条件。v6プラスが開通するまでの期間を除きPPPoE方式での接続は不可)。
3.動画サイトやネットゲームなど大容量のデータ通信が多く、スムーズなデータ通信(ラグはNG)を求める人。
4.月に2・3日以上、高速データ通信を必要とする人(「こんな人に向いている」の項目でも述べた通り、データ通信の高速化は別オプションで+220円/1日。220円✕利用した日数+So-net 光 minicoの月額料金の合計額が他の回線コースや他社光回線の月額料金を上回る場合は割高)。

【関連リンク】
So-net 光 minico(公式サイト)
So-net 光 minicoサービス概要(公式サイト)
高速帯域オプションサービス「さくさくスイッチ(ワンデー)」
So-net公式サイト
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社公式サイト

2021年8月7日土曜日

【GMO光アクセス】インターネットプロバイダ「GMOとくとくBB」が光コラボ回線に参入

記事公開日:2021年08月07日(土)


インターネットサービスプロバイダ(以下、ISP)の「GMOとくとくBB」(以下、GMO社)が光コラボ回線に参入した。

光コラボ回線とは何かは過去記事( こちら )にまとめているので割愛させていただく。

今まではNTT東日本・西日本(以下、NTT東西)が提供している「フレッツ光」や、NTTドコモの「ドコモ光」へISP事業者としては参加してきたが、自社の光コラボ回線は持っていなかった。

サービス名称は「GMO光アクセス」。

NTT東西から光回線の卸売を受けたGMO社が、一般ユーザーへ光回線とISPをセットで提供する。

ただし他の光コラボ回線事業者(NTTドコモ・ソフトバンク・OCN・So-net・BIGLOBEなど)とは提供条件が異なる。

他社の光コラボ回線(ドコモ光・ソフトバンク光・OCN光・So-net光・ビッグローブ光など)の場合だと、「フレッツ光」からの乗り換え(業界用語で転用という)や、他社光コラボ回線からの乗り換え(業界用語で事業者変更という)でも申し込めるが、GMO社の光コラボ回線の場合は新規で光回線を導入する場合しか申し込めない。

フレッツ光ユーザーや他社光コラボ回線ユーザーといったNTT東西系の光回線既設組は契約できない。

では契約できないユーザーはどうすればよいか?

記事冒頭でも書いたが、GMO社はNTT東西のフレッツ光や、光コラボ回線ではドコモ光向けにISP事業を展開している。

フレッツ光ユーザーはGMO社のフレッツ光回線対応コースに申し込めばよい。

フレッツ光回線とセット(NTT回線と紐付けるコース、withフレッツとも呼ぶ)のコースや、プロバイダ単体コース(フレッツ光回線とは紐付けず、GMO社とプロバイダのみ単独契約するコース)、フレッツ光V6プラスコース(日本ネットワークイネイブラー社のV6プラスという回線を使用するコース)などがある。

また光コラボ回線ユーザー(ドコモ光以外のコラボ回線を利用中のユーザー)はドコモ光へ事業者変更し、ISPを「GMOとくとくBB」に指定すればよい。

ただ乗り換えには少なからず手数料がかかることをお忘れなく。

ドコモ光利用中でGMO社以外のISPを利用している場合は、手数料がかかるがドコモショップかドコモインフォメーションセンターへ電話連絡することで「GMOとくとくBB」へプロバイダ変更が可能。

他には「auひかり」でもISP事業を展開している。
【関連リンク】
■ GMOとくとくBB
■ GMO光アクセス
■ GMOとくとくBB(ドコモ光対応コース)
■ GMOとくとくBB(フレッツ光回線セット)
■ GMOとくとくBB(フレッツ光プロバイダ乗り換えコース・プロバイダ単体契約)
■ GMOとくとくBB(フレッツ光V6プラスコース)

2021年2月11日木曜日

【後編(完結)】ヤフーショッピングでのクレジットカード決済エラーについて(エラーコード:0105)

記事公開日:2021年01月03日(日)
最終更新日:2021年02月11日(木)


この記事には前編(こちら)がある。

今回はヤフーショッピングにてクレジットカード決済しようとしたところ、何度試してもエラー(エラーコード:0105)が出て買い物できなかった話の続き。

先に結論を述べると、運営元に問い合わせたことで解決できた。

問い合わせから解決までの過程を書こうと思う。

エラーの詳細は前編の記事 (こちら) をお読みいただければ幸いだ。


運営に問い合わせようと、ヤフーショッピングのトップページを開き、そこから最下部にあった「お問い合わせ」のリンクをクリック。

直接問い合わせできるメールフォームのようなページにつながると思ったが、ヤフーショッピングヘルプ(よくある質問・Q&A)のページに飛ばされた。

どうやら、問い合わせる前にヘルプに目を通して!ということのようだ。

ところが、クレジットカード決済エラーに関する項目が見当たらなかった。

キーワードで検索できるようだったので「エラー」で検索。

すると、「エラーで注文手続きが完了しない」というものが見つかった。

しかしエラーコード(105)に関する記載は見当たらず、エラーの原因はわからなかった。

更にその項目の中に「注文時に必要な情報の入力漏れの確認」「ブラウザ設定の確認(クッキーやキャッシュを削除、JavaScriptが有効か確認)」「商品カートの中身を一旦削除して再度商品を選択し直す」「一旦ログアウトして再度ログインする」「別の異なるブラウザや端末で手続きを試みる」と項目があったが、これらはもちろんすべて試した。

念の為、パソコンを再起動してセキュリティソフトの起動を一時停止して手続きしてみたが、それでもエラーは解消されなかった。

他に注文時のエラーに関するヘルプは載っていないし、個人でできることはこれ以上は思いつかない。

運営元の設定やシステムの方の問題ではないか?と思った。

そもそも電話やメールで直接相談できる窓口はないのか?

すると、ヘルプページの最下部に「問い合わせフォーム:上記の内容で解決しない場合は、以下からお問い合わせください」とリンクがあり、そこから問い合わせできるようだった。

問い合わせ時にはYahoo! JAPAN IDが必要で、ログインしないと利用できない仕組みになっている。

ログイン情報を元に運営元がユーザーの利用状況やエラー状況を詳細に調べる必要があるからだ。

前編で書いたこと こちら を短くまとめて問い合わせてみた。

すると2・3日くらいで回答があった。

【回答要約】
ヤフーショッピングでは、利用状況等をもとに独自の審査基準を設けている。この審査によってはクレジットカード決済をお断りする場合がある。Yahoo JAPAN IDの利用状況と問い合わせ内容を再確認したところ、通常通りクレジットカード決済ができるように調整した。

やはり直接問い合わせしないと解決しない状況だったようだ。

注文手続きを早速してみたところ、無事クレジットカード決済できた。