2024年6月30日日曜日

【レポート記事】インターネットプロバイダーSo-netのフレッツ光コースが値上げ?

記事公開日:2024年6月11日(火)
最終更新日:2024年6月30日(日)


今回はインターネット回線の値上げ?のお話。

読者の方から「So-netのフレッツ光コースの月額料金が上がっているのではないか」という情報が寄せられた。

正式なサービス名は「So-net光 with フレッツ S」。

本題に入る前に「with フレッツ」について説明しておく。

「with フレッツ」とは、NTT東日本・西日本(以下NTT東西)のインターネット回線「フレッツ」と、インターネットサービスプロバイダー(以下ISP)と同時に申し込みができ、請求もひとまとめにできるサービスで(既にフレッツ回線が開通済みの場合は、ISPのみ申込み手続きをする形となる)、So-net以外にもOCN・BIGLOBE(ビッグローブ)・nifty(ニフティー)など・・・複数のISPが提供している。

ただし「with フレッツ」はフレッツ回線1契約につき、1つのISPとしか契約できない。

既にいずれかのISPと「with フレッツ」の契約がある場合は、そのISPとの「with フレッツ」契約を解約し、新たなISPと「with フレッツ」の契約をし直すか、ISP単体で契約をするしかない。

契約はNTT東西とISPと別々に結ばれることになるが、申し込み手続きは同時に進めることができ、請求は合算となる。

これらに当てはめると、「So-net光 with フレッツ S」はNTT東西のフレッツ光回線とISP So-netを同時に申し込みでき、利用料金は合算請求となるサービスということだ。

NTT東西の窓口から申し込む必要があり、ISP So-net側では申し込めない(以前はSo-net側からも申し込めた)。

冒頭で書いたとおり、その「So-net光 with フレッツ S」の月額料金が上がっているのでは?という情報提供があった。

調べてみたところ、確かに月額料金が上がっているように見えた。

いや、正確にはNTT東西側の公式サイトの案内とISP So-net側の公式サイトの案内で「So-net光 with フレッツ S」の月額料金が異なっていた。

NTT東西のフレッツ光回線の部分の月額料金は変わらないのだが、ISP So-netの部分の月額料金の額が異なっていたのだ。

*以下、NTT東西とSo-netの公式サイトは税込表記となっているが、当記事では税抜き表記とさせていただく。

【So-net側が提示の「So-net光 with フレッツ S」のISP So-net部分の月額料金(税抜)】
マンション(集合住宅):月額¥900
ファミリー(戸建て住宅):月額¥1,200

【NTT東西側が提示の「So-net光 with フレッツ S」のISP So-net部分の月額料金(税抜)】
マンション(集合住宅):月額¥1,500
ファミリー(戸建て住宅):月額¥1,800

NTT東西の提示価格がSo-netの提示価格がよりも¥600高いのだ。

何故、価格が違うのだろうか?

最初、NTT西日本(以下NTT西)のフレッツ光公式サイトで価格を確認した。

確かに価格が上がっていることを確認し、次にSo-netの公式サイトで価格を確認。

するとNTT西の提示価格より¥600安かった。

NTT西側が他のISPの価格と間違えたか、入力ミスをしているのか?と思った。

念の為、NTT東日本(以下NTT東)のフレッツ光公式サイトでも価格を調べたところ、NTT東もNTT西と同様の価格が案内され、So-net側提示の価格+¥600となっていた。

NTT東西が揃ってミスをするとは思えず、So-net側から誤った価格が伝達されたとも思い難い。

実はこっそり価格改定されていて、So-net側が反映できていなかっただけ?とも思った。

よくよく見てみると、NTT東のサイトの案内に「So-net注意事項」という注釈リンクがあった。

このリンクをクリックすると、『「So-net 光 with フレッツ S」はIPoE通信オプションの「v6プラス」とIPoE通信に必要な専用ルータ「v6プラス対応ルータ」とのセットでのご提供となります。「So-net 光 with フレッツ S(ファミリー):1,320円/月」「v6プラス:0円/月」「v6プラス対応ルータ:660円/月」が月額ご利用料金に含まれます。「So-net 光 with フレッツ S(マンション):990円/月」「v6プラス:0円/月」「v6プラス対応ルータ:660円/月」が月額ご利用料金に含まれます。「v6プラス」、「v6プラス対応ルータ」不要のお客さまはお申し込みいただけません。』(←原文のまま)と記載があった。

¥600の差額は「v6プラス対応ルータ」の月額料金だったのだ。

ISP So-netの月額料金は変わらないが、「v6プラス対応ルータ」の月額料金が加算して表示されていたため値上げしたように見えたというわけ。

ただ「So-net光 with フレッツ S」を契約する場合は必ず「v6プラス対応ルータ」を含めて契約しないといけないとのことなので、自動的にオプションサービスが付いてきて実質的に月額+¥600となる。

ちなみに2024年3月頃まではルータ契約必須の条件は付いていなかったそうだ。

特に対応ルータを既に保有している人にとっては、ルータが不要でも契約必須のため、月々¥600の値上げと受け止めても良いのではないだろうか?

これでは既にルータを保有している、あるいは自分でルータを用意するのでレンタル不要という方にとって、So-netは割高感がある。

¥600 ✕ 12ヶ月で1年間¥7,200の負担。

2年間で¥14,400にもなる。

正直、これだけの金額を支払うのであれば、自分でルータを購入したほうが安く付くし、高い性能のものが買える。

ルータは安いものだと大体¥5,000前後から入手できる。

頻繁に買い替える人でも3~5年程度は使うので、尚更自分でルータを準備した方が良いだろう。

自ら購入を考えている人は こちら(v6プラス対応ルーター) 。

実はルータレンタルを回避する方法がある。

「So-net光 with フレッツ S」の契約を諦め、ISP So-net側が提供している「So-net光アクセス」というコースを選択すれば良い。

「So-net光アクセス」はISP単体契約のコースだ。

「with フレッツ」ではないためNTT東西のフレッツ回線とISP So-netと別々に月額料金の支払いが必要にはなるが、加入必須なオプションサービスが一切付いてないため、自らオプションサービスに加入しない限りはISP So-netの月額料金(インターネット接続料金)のみを支払うだけで良い。

申込みはNTT東西ではなく、So-netのサイトから申込む形となる。

【So-net光アクセスの月額料金(税抜)】
マンション(集合住宅):月額¥900
ファミリー(戸建て住宅):月額¥1,200

このように契約コースを見直せば、So-netは割高ではないことがわかる。

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