2024年3月27日水曜日

【詳細レポート】NTT再編でどうなった?インターネットサービスプロバイダー「OCN」「plala(ぷらら)」「ドコモnet」「mopera U」

記事公開日:2023年07月03日(月)
最終更新日:2024年03月27日(水)


【おことわり】
当ブログ記事の内容はすべて記事最終更新日時点の情報であり、今後企業の方針で変更となる場合がある。必ず公式サイトでの情報確認もお願いしたい。また「現在」「現時点」という表記に関しても記事最終更新日を基準としている。


NTTドコモ(以下ドコモ)を中心としたNTTグループ内の事業再編が実施され、ドコモ運営のインターネットサービスプロバイダー(以下ISP)が複数になったことを以前記事にし、今後どうなるかの予想も書いた。

その時の記事とNTTグループ内事業再編などの詳細は過去記事 こちら

2023年7月1日で事業再編が一段落したので、当記事では各ISP「OCN」「plala(ぷらら)」「ドコモnet」「mopera U」がどうなったかを書きたいと思う。

先に結論を書くと、ドコモは今後ドコモ光回線を中心に「OCN」ブランドを全面的に売り出していくようだ。


【ドコモnet】
2023年6月30日:新規受付終了。ドコモ光内の他ISPからの変更受付も終了。

2023年7月1日以降:契約中のユーザー(6月30日時点で申込み済みのユーザーを含む)へは今後もサービス提供が継続され、引っ越しや速度変更、オプションメニューの追加・解約等の手続きも引き続き可能。

提供開始当初から一貫してドコモ光専用ISPだったため、今後は新規ユーザーが増えることは一切なくなった。


【plala】
2019年7月1日:plalaの運営会社NTTぷらら(以下ぷらら)がドコモの完全子会社に。

2022年6月30日:「ぷらら光」(光回線とISP「plala」をセットで提供)の新規受付終了。

2022年7月1日:ぷららがドコモに吸収合併。plalaはドコモ直営ISPに。

2023年6月1日:ダイヤルアップ接続コースの「ぷらコミ3」「ぷらコミ5」「ぷらコミ10」「ぷらコミ20」「ぷらコミ30」「レギュラープラン(スペシャルセット)」「レギュラープラン(インターネットセット)」「レギュラープラン(ぷららライト)」の新規受付終了。同年11月30日までに、メールアドレス・オプションサービス専用プランの「ぷらコミ0」に切り替えた場合は引き続きplalaとの契約が継続となり、手続きをしない場合は同日をもってplala自動解約。

2023年6月30日:ドコモ光向けコースの新規受付終了。ただしNTT東日本・西日本(以下NTT東西)のフレッツ光などで、plalaや「So-net」とのISP契約があるユーザーがドコモ光へ乗り換える場合に限り、2024年2月29日まで申し込みを受け付けた(So-netは2019年6月30日をもってドコモ光向けISP事業から撤退。plalaに事業譲渡をした関係から、So-netユーザーがドコモ光へ乗り換える場合は「plala Sコース」というISPになる)。

2023年10月31日:NTT東西の窓口を通した「ぷらら光メイト withフレッツ」(フレッツ光回線とISP「plala」が紐付けされ合算請求となるコース)の新規受付終了。ただしフレッツ光クロス回線の場合のみ、2024年3月31日まで新規受付を継続した。

2023年11月30日:「ぷらら光メイト withフレッツ」、ぷらら光セット(ISP「plala」のみ契約のコース)、フレッツ・ADSLセット、フレッツ・ISDNセットなど、NTT東西のフレッツの各回線に対応したコースの新規受付終了(このうち「ぷらら光メイト withフレッツ」と「ぷらら光セット」については、フレッツ光クロス回線の場合のみ、2024年3月31日まで新規受付を継続した)。ダイヤルアップ接続機能の廃止。ダイヤルアップ接続コースである「ぷらコミ3」「ぷらコミ5」「ぷらコミ10」「ぷらコミ20」「ぷらコミ30」「レギュラープラン(スペシャルセット)」「レギュラープラン(インターネットセット)」「レギュラープラン(ぷららライト)」の提供を完全に終了し、メールアドレスやオプションサービス専用の「ぷらコミ0」に切り替えたユーザーは引き続きplalaの会員に、切り替えなかったユーザーはplala自動解約。

2024年2月29日:ドコモ光向けコースへのコース変更と、「plala Sコース」への申し込み・コース変更の受付終了。

2024年3月31日:フレッツ光クロス回線向けの「ぷらら光メイト withフレッツ(クロス)」と「ぷらら光セット(クロス)」の新規受付終了。これにより、plalaの全インターネット接続コースの新規受付が完全に終了。

上記ダイヤルアップ接続コースを除く各コースは、新規受付終了日までに申し込み・契約済みのユーザーへは今後もサービスが提供され、各種手続きも可能。

こうした状況により、今後plalaへ新規申し込みできるユーザーはメールアドレスのみを提供する「ぷらコミ0」のユーザーに限られることから、plalaのユーザー数の増加を止めてISPの規模を縮小させ、ドコモ運営のISPと新規契約する場合はOCN一択にし、ユーザーの流れや主軸をOCNへ向くようにしていくことが伺える。

そうすることで段階的ではあるが、OCNブランドへ統一してISP運営に注力できるようになるだろう。

なおフレッツ光クロス回線のみしばらく新規受付を継続していたのは、OCNが他のISPより10Gbpsコースの提供が遅かったからと推測する。

しかしながら2023年7月1日からドコモ光向け、2024年3月1日には安価なahamo光向けにも10Gbpsの提供が開始され、一定の環境が整ったことから新規受付終了に踏み切ったのだろう。


【OCN】
今後も新規受付を継続し、ドコモ運営のメインISPとしてサービス展開されるが、全く動きがなかったわけではない。

2022年1月1日:OCNの運営会社NTTコミュニケーションズ(以下NTTコム)がドコモの完全子会社に。

2022年7月1日:NTTコムの個人向け事業がNTTレゾナント(以下レゾナント)へ移管。レゾナントがドコモの完全子会社に。法人事業は引き続きNTTコムが運営。

2023年6月30日:「OCN光」(光回線とISP「OCN」をセットで提供)と「OCN for ドコモ光」(ドコモ光回線向けの接続コース)の新規受付終了。

2023年7月1日:OCNインターネット(ドコモ光回線対応ISP)の新規受付開始。1Gbpsに加え、OCN初となる10Gbpsコースを提供開始。ahamo光1Gbps(ドコモのahamo回線の契約者のみ契約可。この時点では10Gbpsは未提供)の提供開始。レゾナントがドコモに吸収合併。OCNの個人向けサービスはドコモ直営に。

2024年3月1日:ahamo光10Gbpsの提供開始。

上記の終了する各サービスもドコモnet・plalaと同様、申し込み・契約済みのユーザーと契約中のユーザーへのサービス提供は今後も継続し、各種手続きも可能。

また前述のplalaとは違い、NTT東西のフレッツ光向けの接続コース「OCN光 with フレッツ」(フレッツ光回線とISP「OCN」が紐付けされ合算請求となるコース)・『OCN光「フレッツ」』(ISP「OCN」のみ契約のコース)は従来通り新規受付を継続。

OCNは今後もドコモ主力のISPとして展開されることから、新規受付を継続するのだろう。

ただここで疑問が湧く。

ドコモ光向けISPは今後OCNメインで行く一方で、ドコモ光向けの接続コースであるOCN for ドコモ光の新規受付を打ち切り、OCNインターネットをわざわざ新設したのか?

これについては、決してドコモ光+OCNの組み合わせを終了させたわけではない。

2023年6月30日までに申し込みを済ませたユーザーはOCN for ドコモ光だが、同年7月1日以降に申し込みのユーザーはドコモ光+OCNインターネット(以下、OCNインターネット)となり、料金も200円(税抜き)安くなるとのことだ。

ではコース名変更+値下げの内容リニューアルということか?

調べてみると非常にややこしく、OCN for ドコモ光とOCNインターネットは別商品の扱いとなるようだ。

同じドコモ光とISP「OCN」の組み合わせでありながら、2023年7月1日以降も別々に残る上に自動移行とはならない。

しかもOCN for ドコモ光 → OCNインターネットへの切り替えにはドコモショップ(店頭窓口)かドコモインフォメーションセンター(電話窓口)での申し込みが必要で、通常のドコモ光内のISP変更時と同様の事務手数料3,000円(税抜き)が発生するというのだ。

これはドコモ公式の回答で判明しており、先日の記事にて詳しく書いているのでご参考に こちら

なので内容リニューアルではなく、「OCN for ドコモ光は2023年6月30日で廃番、翌7月1日以降はOCNインターネットが後継商品になるので、新しい方が良いという既存ユーザーは自己負担で移ってね!」という感じだ。

もしもコース名称の変更や負担金無しの自動移行なら、内容確認のための問い合わせは多少あったとしても、月額料金が200円下がるわけだから、特に問題にするユーザーはいないだろう。

だが現状は2023年6月30日までに申し込みのユーザーは、それ以降のユーザーより月々200円高い状態が続き、自動移行しない上に変更手続きに手数料3,000円までかかる。

月々200円の価格差は1年で2,400円、2年で4,800円になり、20ヶ月毎にドコモ光マンションタイプA(2年定期継続の場合)の1ヶ月分4,000円(税抜き)となる。

素直に手数料3,000円を支払ってOCNインターネットに変更したとしても、プラスに転じるのが16ヶ月後からである。

全てはドコモ内の事業再編によるもので、完全に同社やNTTグループ内の都合で起こったことだ。

これは問題にするユーザーが出てくるのではないだろうか?

本件に該当しない私でも一方的過ぎると感じる。

OCN for ドコモ光 → OCNインターネットへ自動移行させ、月額200円安くするのが1番良いのではないだろうか?

自動移行の対応がシステム的に無理なのであれば、各自申し込み手続きが必要な代わりに手数料無料で切り替えできるようにするか(ケータイの新料金プランが出た時のように、旧プラン → 新プランを手数料無料で)、OCN for ドコモ光のままでも値引き対応で請求時に200円割り引き処理をするか、あるいはdポイント(ドコモのポイントサービス)で200円相当を付与するか、柔軟に対応すべきではないだろうか?


【mopera U(モペラ ユー)】
元々モバイル通信専用のイメージが強いISPであるため、今後も他のドコモ運営のISPとは区別するのだろう。

2024年3月31日:「Uライトプラン」(ドコモFOMA回線専用プランでメールアドレスの提供はなし)、「Uスーパーライトプラン」(ドコモFOMA回線定額データプラン128Kbps[バリュー]含む)専用プラン)、「ビジネスmoperaインターネット」(インターネットの利用をVPN接続による接続のみ許可したり、不適切サイトへのアクセスをカテゴリ制限やアクセス先を指定して遮断できるサービス)、「ビジネスmoperaテレメトリ」(遠隔地にある計測器のデータをドコモFOMA回線を使って設置企業へ通知するサービスで通信速度は最大16Kbps)の新規受付終了。

2026年3月31日:「Uライトプラン」「Uスーパーライトプラン」「ビジネスmoperaインターネット」「ビジネスmoperaテレメトリ」のサービス終了。

「Uライトプラン」「Uスーパーライトプラン」「ビジネスmoperaテレメトリ」に関しては、ドコモのFOMA回線(3G回線)のサービス自体が2026年3月31日で終了のため、それに伴うものと思われる。

「ビジネスmoperaインターネット」に関しては、ドコモの法人事業を担当するNTTコミュニケーションズ内に同等のサービスがあることから、集約するためと思われる。

その他の「Uスタンダードプラン」(ドコモXi・FOMA回線対応プランでメールアドレスを1個提供)や「シンプルプラン」(ドコモXi回線専用のプランでメールアドレスの提供はなし)、『U「Bフレッツ/フレッツ光ネクスト」コース』などについては新規受付終了のアナウンスはされていないため、ドコモnetのように全面的に新規受付を終了するわけではないようだ。

余談だが、ドコモ運営という視点ではmopera Uが最も古い。

mopera Uは2005年5月24日にサービスを開始した。

前身のmopera時代も含めると、1998年10月から一貫してドコモ運営である。

歴史的にはOCN(ISP提供開始は1996年12月で、当時は分割前のNTTが運営)やplala(会社設立は1995年12月18日、ISP提供開始は1996年10月)の方が古いが、これらがドコモ運営になったのはplalaは2022年7月1日、OCNは2023年7月1日のことである。



【今後も新規受付を継続するサービス】
2023年7月1日以降も変わらず新規受付を継続する接続コースもある。

前述したが、OCNはNTT東西のフレッツ光回線向けの接続コースは今後も新規受付が継続される。

皮肉なことにドコモ光やOCN光、ぷらら光など光コラボレーション回線(以下光コラボ回線)のユーザーが影響を受け、光コラボ回線に乗り換えずにNTT東西のフレッツ光回線を継続利用しているユーザーはほとんど影響を受けていない。

光コラボ回線とは何か?については過去記事で解説している こちら

他に一部の契約者にしか提供していない有料オプションサービスについても書いておく。

OCN光契約者にのみ提供している「IPoEアドバンス」(インターネット混雑時も低遅延の環境を提供するサービス)と、ぷらら光とドコモ光+plala契約者(plala Sコースの契約者は不可)にのみ提供している「PLALA GGGG光オプション」(OCNのIPoEアドバンスと同等のサービス)は2023年7月1日以降も特に条件の変更はなく新規受付を継続している。

OCNのIPoEアドバンスに関しては現状ではドコモ光契約者向けには提供しておらず、しかもOCN光は2023年6月30日で新規受付を終了したので、OCN光継続利用のユーザーの中からしか新規契約を見込めない。

ドコモ光ユーザー向けにも今後提供してサービスを維持するのか(あるいは内容のリニューアル)、段階的に縮小していくのか気になるところだ。

ドコモ内の事業再編とISPの整備は今回で一段落すると思われるが、OCNのフレッツ光回線向けの接続コースや有料オプションサービスなど、メスが入らなかった部分は今後何らかの変更があるかもしれない。

特にフレッツ光回線向け接続コースは、事業再編以前から変更が加えられていない。

近年の光コラボ回線へ移行するユーザーが年々増えている現状(現在はフレッツ光回線よりも光コラボ回線の方がユーザー数が多い)を見ると、今後何らかの変更があってもおかしくはないだろう。

plalaが一切のインターネット接続コースの新規受付を終了させたのは、今後新規契約はOCNブランドへ統一するための段階手段だと思っている。


【新規受付終了サービスの今後】
完全に新規受付を終了したOCN光・ぷらら光・OCN for ドコモ光・ドコモnetなどのサービスは、今後ユーザー数が増えることがないため、解約や他光回線への乗り換え等で減少に転じることは間違いない。

減少が進むと、例えば「OCNインターネット」へ統合される日が将来的には来るかもしれない(その将来が近いか遠いかは分からない)。

ただもう一度書いておくが、ドコモは現時点では新規受付終了のいずれのサービスに関しても継続して利用できると案内している。

ちなみにOCN光・OCN for ドコモ光・ドコモnetよりも1年前の2022年6月30日に新規受付を終了したぷらら光は、年数が経過しているが現在も継続提供されているので、この点を見るとすぐには動きはないと言えるのではないだろうか?

何か動きがある場合は、必ずドコモから何らかの形でアナウンスされるはずだ。

こまめに各サービスの公式サイトを確認されることをオススメする。

2024年2月4日日曜日

【インターネットのトラブル】プロバイダぷららが自動解約になった?問い合わせ方法を記載!

記事公開日:2023年12月17日(日)
最終更新日:2024年02月04日(日)


【当記事について】
実際にインターネットサービスプロバイダぷららが自動解約になった方から様々な情報提供があり、運営会社の窓口に問い合わせることで対応してもらえたそうだ。


電話・問い合わせフォームなどで問い合わせが可能で、手順について当記事の下の方の赤字太字のところ (こちらをクリック) に追記しているので、必要な方はご覧いただきたい。

SNSでもトラブル解消の報告が複数件見られ、ぷらら運営からの回答メールが載せられていた。

当初は交渉しても応じてもらえなかった報告があったことから、恐らくその後の多くの問い合わせで方針を変えたのだろう。




今回は、インターネットサービスプロバイダ(以下ISP)「plala(ぷらら)」の契約に関するトラブルの話。

2023年12月上旬頃から、X(旧ツイッター)にて「ぷららのメールが突然使えなくなった!」「ぷららの会員ページにログインできない!」「ぷららが何故か解約扱いになっている!」といった報告の投稿が相次いだ。

筆者は当事者ではないが、これには心当たりがある。

ぷららの運営会社であるNTTドコモ(以下ドコモ)は、2023年5月11日付けでホームページ上に『「ぷらら」における「ダイヤルアップ接続機能」廃止と機能廃止に伴う一部接続プランの提供終了およびサービス変更のご案内』という表題でお知らせを掲載した。

ぷららのトップページの「お知らせ」の項目にも表示されたが、リンク先はドコモホームページ内(「ドコモからのお知らせ」のページ)だった。

内容を簡単に書くと次の通り。


(1)ISPぷららのダイヤルアップ接続機能が2023年11月30日をもって廃止になる。

(2)(1)に伴い一部の接続プランの新規受付を2023年6月1日で終了し、同年11月30日をもってプランの提供も終了となる。

(3)(2)の一部接続プランとは「ぷらコミ3」「ぷらコミ5」「ぷらコミ10」「ぷらコミ20」「ぷらコミ30」、「レギュラープラン(スペシャルセット)」「レギュラープラン(インターネットセット)」「「レギュラープラン(ぷららライト)」の8つのプランで、主にダイヤルアップ接続向けのプラン。

(4)(3)の8つの各接続プランのユーザーは、2023年11月30日までに他の接続プランへ変更手続きをするか、「ぷらコミ0」(月額200円)というメールアドレスとオプションサービスのみを継続利用できるプランに変更手続きをしない場合は自動解約となり、ぷららの会員資格が失効する。

(5)ぷららの会員資格が失効してしまうと、メールアドレスも消滅し、オプションサービス等の契約もなくなってしまう。



以上のことから、トラブル報告をしているぷららユーザーは、この8つの接続プランのいずれかに契約していた人たちで、ダイヤルアップ接続向けのプランを契約していたと思われる。

ただ実際にはダイヤルアップ接続は利用しておらず(メールの送受信以外は通信速度的に使い物にならないため)、ぷららのメールアドレスやオプションサービスを継続利用するために契約を維持してきた人たちと推測する。

そして2023年11月30日までに何も手続きをしなかったため、ドコモの通知通りそのまま自動解約になり、ぷららの会員資格が失効したのだろう。

この部分だけ取り上げると、手続きをせず放置していたのが悪いのでは?という声が聞こえてきそうだが、当該ユーザーたちにもきちんとした主張がある。


【当該ユーザーたちの主張】
*「自動解約」という契約上の重要事項をメールでしか通達しなかったのはあんまりだ。

*メールのみの通知だと普段あまりメールを見ない人は気付かない。

*重要な通知はメールだけでなく、電話や書面送付など他の手段でもきちんと通知すべきだ。

*最近、企業名を名乗る迷惑メールが増えているので、他の接続プランに変更か退会の手続きをしてくれと言われても、怪しいメールかもしれないので怖くてできなかった。

*ぷららの公式メールなのか、なりすましなのか判断がつかなかった。

*他の迷惑メールに紛れ込んでいて、ぷららからのメールに気付かなかった。

*ぷららの電話窓口に問い合わせたが、AIの音声応答の壁があり、オペレーターへ繋いでくれなかった(オペレーターへ繋ぐような案件ではないと判断されてしまう)。

*ぷららホームページ内の「お問い合わせ」のページに『「メールアドレスが使えなくなった」お問い合わせが多く入っており、サポートセンターのお電話が繋がりにくい状態が発生しております。またメールでのお問い合わせにつきましても、遅延が発生しており、ご迷惑をおかけしております。』との表示があり、実際になかなかぷららに連絡がつかなかった。



どれも同情できる内容だ。

書面での通知を出していないのが事実であれば、かなり不親切だし抗議が相次いでも仕方ないと思う。

経費削減のため送付しなかったのだろうか?

一方、ぷららやひかりTVで個人情報の流出があった時はハガキでの通知があった(筆者が該当者だったためこれは事実)。

今回のぷらら自動解約では、メールアドレスの消滅で困っているユーザーが特に多いようだ。

長年メインのメールアドレスとして利用を続けてきた人、2段階認証等の通知に利用していた人、インターネット上の各種サービスの登録用のメールアドレスとして使っていた人など・・・。

ぷららの窓口に問い合わせ、会員資格とメールアドレスの復活の交渉をした人もいるようだが、既に自動解約もぷららの会員資格失効も成立してしまっているということで、取り合ってもらえなかったそうだ。

ところがその後、他の当該ユーザーから、「交渉したところメールアドレスの復活に応じてもらえた」との情報提供があった。

「ぷらコミ0」プランでの契約となり、復旧には数日要すると言われたとのこと。

ぷららから着た実際のメール回答文面を見せてくださった方もおり、「契約復旧をご希望の場合はぷらコミ0(税込み220円)にてサービス復旧を承ることが可能です」とのことだった。

問い合わせページの直接リンクの貼り付けは控えるが、以下の手順で電話または問い合わせフォームからの問い合わせが可能である。



【plalaへの問い合わせ方法】
以下の手順は当記事の最終更新日時点の情報であり、今後事業者の都合でメニューやページ構成の変更がある場合もあることを断っておく。

1.plalaの公式サイト(https://www.plala.or.jp/)を開く。

2.パソコンからアクセスの場合は最上部の「サポート」をクリック。4つの項目が表示されるので、一番上にある「サポートトップ」をクリック。スマートフォンからアクセスの場合は右上の横3本線のメニューボタンをクリックし、その中の「サポートトップ」をクリック。

3.サポートページ内の「目的別サポート情報」の枠の一番下にある「よくあるご質問・各種お問い合わせなど」のボタンをクリック(「困ったときは・・・」のすぐ上)。

4.「お問い合わせ」ページ内の下部の方にある「上記をご確認いただいても解決しなかった場合はこちら」をクリック(「よくあるご質問一覧」「詳しい人に聞いてみよう Q&Aコミュニティ OKWAVE Plus」のすぐ下)。

5.「お問い合わせ窓口」が表示され、お問い合わせ専用の入力フォームと電話番号が表示されるので、お好みの方を選んで問い合わせすれば完了。



【電話窓口がおすすめの人】
*オペレーターと直接話したい場合。
*回答を急ぐ場合。

【問い合わせフォームがおすすめの人】
*電話窓口の受付時間内に電話できない場合。
*仕事や用事で電話の待ち時間が厳しい人。
*時間を気にせず問い合わせしたい場合(仕事や用事の空き時間がまちまちな人)。
*きちんと文面での回答を求めたい場合(回答を記録に残しておきたい場合)。



当事者たちの早期の解決をお祈りする。

多くの当事者が声を上げたことで、対応の見直しなど再検討をしたのだと思われる。

送受信メールの復元をとまでは言わないが、せめてメールアドレスの復活には応じてあげてほしいと思っていた。

これは朗報だし一歩進んだと言える。

ちなみにぷららのメールアドレスとオプションサービスのみが利用できる「ぷらコミ0」は、何故か今までぷららを使っていなかった人も新規申込みができるようになっている。

以前、ISPぷららとOCNの運営がドコモに変わり(こちらで記事にした)、その運営をぷららからOCNへシフトさせるのではないか?ということを具体例を挙げて書いたが(こちらの記事)、その割には「ぷらコミ0」の新規受付は謎の動きである。

ぷららは、今回のダイヤルアップ接続プラン以外に、光回線向け接続プランも相次いで新規受付を終了させているので尚更謎に感じる。

メールアドレスとオプションプランのみ提供のプランは、OCNなど他のISPでもできることであり、色々とサービスを打ち切っているぷららがわざわざ新規受付する必要があるのだろうか?

「ぷらコミ0」は、ぷららサービスをずっと使ってきたユーザー、それこそ今回自動解約させられたユーザーのような人たち向けに提供する(受け皿的な)専用プランという方が理解できる。

ほとんどの接続プランの新規受付を停止し、ISP規模の縮小を思わせる割には、メールアドレスやオプションサービスだけのために新たな顧客を獲得する手段を残すのは不思議である。

そもそも、ぷららを使ったことが全くない人が、メールアドレスやオプションサービスだけのために新規契約するのだろうか?需要があるかどうか・・・。

どうせ増えないと分かっていて、敢えて申し込めるようにしているとか?

ぷらら(ドコモ)のやりたいこと(方針)が見えてこない。

他サービスへの移行・統合でぷららのブランドをいずれは畳むつもりでいるのか、ISPの規模を縮小させながらも今後も特定ユーザー向けにブランドを継続させるのか、ドコモはユーザーへはっきり方針を示すべきだと思う。

ちなみにぷららはダイヤルアップ接続プラン以外に、光回線接続プランのぷらら光が2022年6月30日、ドコモ光向け接続プランが2023年6月30日、その他のフレッツ光やADSL回線等の各種接続プランも2023年11月30日をもってそれぞれ新規受付を終了させている(契約済みのユーザーへのサービス提供は継続し、引っ越しや各種オプションサービスの手続きは可能)。

さらに2024年2月29日には、フレッツ光向け接続プランからドコモ光向け接続プランへの変更も受付終了となり、同時にISP「So-net」のユーザーがドコモ光に契約する場合の接続プラン「plala Sコース」(So-netはドコモ光向けISP事業から撤退し、ぷららへ事業譲渡をした関係からぷららがサービスを提供している)も受付が完全に終了となる。

これにより今後もぷららが新規受付を継続するプランは、フレッツ光クロス向け(通信速度が10Gbps)の接続プラン(「ぷらら光メイト with フレッツ(クロス)」と「ぷらら光セット(クロス)」)のみとなる。

次々と新規受付を打ち切っていることから、ぷららユーザーの新規獲得の機会は激減し、ISP規模が縮小傾向になるのは容易に想像できる。

特にドコモの社長が井伊基之氏になってからはこうした動きが多く、粛々とぷららの整理を進めているように見える(井伊社長になってから、ドコモを中心としたNTT内の事業再編が活発化した影響もある。こちら)。

フレッツ光クロス向け接続プランに限りぷららに新規契約できるのは、現時点ではOCNが10Gbpsの通信速度に対応したプランをドコモ光向けにしか提供しておらず、フレッツ光向けには1Gbpsの通信速度でしか提供していないからだと思われる。

一方、ぷららはフレッツ光クロスの提供が開始された当初の2020年4月から10Gbps対応プランを提供しているため、引き続きぷららが提供することにしたのだろうと推測する。

2024年1月27日土曜日

NTTドコモのインターネット光回線サービス「ahamo光」とは?

記事公開日:2023年12月08日(金)
最終更新日:2024年01月27日(土)


NTTドコモ(以下ドコモ)が提供するインターネット光回線「ahamo光」について解説する。

当記事中に表示の金額は、すべて税抜き表記とする。


【申込条件】
ドコモの携帯電話「ahamo」回線の契約があり、かつ18歳以上の個人名義のユーザーであること。18歳未満と法人名義は契約不可。


【通信速度・通信規格】
最大通信速度:
1Gbps(*1)・10Gbps(*2)
通信規格:OCNバーチャルコネクト(IPoE方式IPv4 over IPv6通信)

*1:光ファイバーケーブル敷設不可の物件では最大通信速度が100Mbpsとなる場合あり。
*2:1Gbpsに比べて提供エリアが限られる。光ファイバーケーブル敷設不可の物件では提供不可。


【サービス提供エリア】
1Gbps:NTT東日本・西日本(以下、NTT東西)のフレッツ光ネクストの提供エリアと同様。
10Gbps:NTT東西のフレッツ光クロスの提供エリアと同様。


【ahamo光のポイント】
1.インターネットサービスプロバイダー(以下ISP)がセットになっており、光回線もISPもすべてドコモからの提供となる。メールアドレスの提供等、一般的なISP契約に付いてくるサービスは一切ない。

2.PPPoE方式(通信機器に接続アカウントと接続パスワードなどの設定が必要なタイプ)の接続には対応しておらず、IPoE方式(対応の通信機器を用意すれば接続設定が不要なタイプ)の接続での提供となる。

3.IPoE方式でかつ「OCNバーチャルコネクト」(IPoE方式IPv4 over IPv6通信)という通信規格に対応した通信機器(Wi-Fiルーター等)が必須となる。さらに10Gbpsの場合は10Gbps通信に対応している必要がある。

4.ドコモ光電話(固定電話)・ドコモ光テレビオプション等のオプションサービスも提供している。


【月額料金】
1.マンション1Gbps(2年定期契約プラン):¥3,300
2.戸建て住宅1Gbps(2年定期契約プラン):¥4,500
3.マンション1Gbps(定期契約なしプラン):¥4,300(2年定期契約プランより+¥1,000)
4.戸建て住宅1Gbps(定期契約なしプラン):¥6,000(2年定期契約プランより+¥1,500)
5.マンション・戸建て住宅10Gbps(2年定期契約プラン):¥5,100
6.マンション・戸建て住宅10Gbps(定期契約なしプラン):¥6,600(2年定期契約プランより+¥1,500)

*ISPの料金も含まれる。
*2年定期契約プランには解約金の設定があるが、2年間の継続利用を約束に定期契約なしプランの料金より割り引くプランで、2年毎に自動更新となる。自動更新を希望しない場合は定期契約なしプランへ変更するか、他社光回線への変更、解約のいずれかを選択する必要がある。
*10Gbpsについては、マンション・戸建て住宅共に同額である。


【解約金】
1.マンション1Gbps:¥3,300
2.戸建て住宅1Gbps:¥4,500
3.マンション・戸建て住宅10Gbps:¥5,100

*2年定期契約プランの場合のみ解約金が設定されている。
*契約満了月・その翌月・その翌々月(以下、契約満了期間)に解約、定期契約なしプランへの変更、他社光回線への変更を行った場合は解約金が免除されるが、それ以外の時期に手続きをすると解約金が請求される。
*2年定期契約プランの自動更新を希望しない場合の手続きについても、契約満了期間中の場合は解約金が免除されるが、期間外に手続きをした場合には解約金が請求される。
*ahamo光とセットを組んでいる携帯電話ahamo回線を解約の場合はahamo光も自動解約となり、その時期がahamo光の契約満了期間以外だった場合は解約金が発生する。


【解約金を支払ってもお得な場合】
マンション・戸建て住宅とも、4ヶ月以上継続利用する場合は2年定期契約プランの方がお得である。

マンション1Gbpsの場合:解約金は¥3,300。定期契約なしプランより月々¥1,000お得。3ヶ月目で解約すると、お得額¥3,000と解約金¥3,300で、-¥300の損失となるが、4ヶ月目だとお得額¥4,000と解約金¥3,300で、¥700のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,000ずつプラスになっていく。

戸建て住宅1Gbpsの場合:解約金は¥4,500。定期契約なしプランより月々¥1,500安い。3ヶ月目で解約するとお得額¥4,500と解約金¥4,500で、ちょうど¥0になり定期契約なしプランに並ぶ。4ヶ月目だとお得額¥6,000と解約金¥4,500で、¥1,500のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,500ずつプラスになっていく。

マンション・戸建て住宅10Gbpsの場合:解約金は¥5,100。定期契約なしプランより月々¥1,500安い。3ヶ月目で解約するとお得額¥4,500と解約金¥4,500で、ちょうど¥0になり定期契約なしプランに並ぶ。4ヶ月目だとお得額¥6,000と解約金¥5,100で、¥900のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,500ずつプラスになっていく。

以上のことから、余程の短期間の利用でない限りは2年定期契約プランがお得である。

例えばahamo光の回線品質が不安で、とりあえず1・2ヶ月程度利用してみたいという人は、契約なしプランで契約してみて納得がいけば2年定期契約プランに契約変更し、納得がいかなければ解約や他光回線への乗り換えという選択もありではないだろうか。


【OCNバーチャルコネクト対応の通信機器について】
1Gbpsの場合はドコモからレンタルするか、市販の対応通信機器(Wi-Fiルーターなど)を購入するか選択できるが、必ずOCNバーチャルコネクトに対応したものでなければならない。10Gbpsの場合は現時点で案内がない。

レンタルの場合、NTT東日本エリアは月額¥300でドコモからの提供で、NTT西日本エリアは月額¥550でNTT西日本からの提供となる。

2年以上利用するのであれば、レンタルよりも購入した方が安くつくだろう。

また、通信機器の仕様を細部までこだわる場合、機能性の高い機器を要求する場合も、レンタルだと仕様まで選べないため購入の方が良い。

レンタルのメリットは、契約期間中は無期限で対応してもらえること、自然故障等の一切過失のない場合は無償で交換してもらえることである。

ドコモ光電話(固定電話)の契約がある場合は、ドコモから提供される光電話対応ルーターがOCNバーチャルコネクトに対応している上、料金もドコモ光電話の基本料金に含まれているため、通信機器の仕様にこだわらない限りは新たな機器の準備は不要である。

ただし無線LAN機能は別オプションとなり、NTT東日本エリアは月額¥300、NTT西日本は月額¥100で使えるようになる。

OCNバーチャルコネクト対応の通信機器を自分で準備する場合は、OCNバーチャルコネクト提供元のNTTコミュニケーションズのサイトで対応機器のリストが公開されているのでご参考に こちら(PDFファイル)

IPoE方式IPv4 over IPv6通信にもOCNバーチャルコネクト(ドコモ系でドコモの法人部門やISP「OCN」を運営する株式会社NTTコミュニケーションズ)の他にtransix(IIJ系でインターネットエクスチェンジサービスを運営するインターネットマルチフィード株式会社)、v6プラス(KDDI系でインターネットエクスチェンジサービスを運営する株式会社JPIX。旧名称は日本ネットワークイネイブラー株式会社で通称JPNE)、IPv6オプション(KDDI系でISP「BIGLOBE」を運営するビッグローブ株式会社)、v6コネクト(ISP「ASAHIネット」を運営する株式会社朝日ネット)、クロスパス(丸紅系で旧UCOMのアルテリア・ネットワークス株式会社)など様々なブランドがあるため、単に「IPoE通信対応!」とパッケージに書かれているだけで通信機器を選んではいけない。

新しいルーターほど多くのIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応しているが、販売時期が古いルーターはOCNバーチャルコネクトや一部のIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応していないケースもあるため注意が必要。

IPoE方式IPv4 over IPv6通信でも初期の方にデビューしたtransixやv6プラスは大半のルーターが対応している印象。

OCNバーチャルコネクト・v6コネクト・クロスパスは後発組と思っていただきたい。

契約している光回線のIPoE方式がどの種類か、どのルーターがどのIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応しているか必ず事前に確認をしてからルーターをお選びいただきたい。


【OCNバーチャルコネクトでの通信について】
OCNバーチャルコネクトのようなIPoE方式IPv4 over IPv6通信は、PPPoE方式のような通信機器に接続アカウントと接続パスワードなどの設定が一切不要なのが特徴である。

正しく配線すれば、電源を入れるだけで自動的に回線を判別してインターネット接続(以下ネット接続)に必要な設定がされる仕組み。


【OCNバーチャルコネクトを含むIPoE方式IPv4 over IPv6通信の注意点】
前項目で述べた仕組みから初心者には嬉しい仕様だが、OCNバーチャルコネクトなどIPoE方式IPv4 over IPv6通信に非対応の通信機器の場合は、いくら設定をしても配線をやり直しても一切ネット接続ができないので注意!

またahamo光契約前に他の光回線事業者でIPoE方式IPv4 over IPv6通信を利用していた場合、前の事業者との回線が切断されない限りahamo光(OCNバーチャルコネクト)は開通できない状態が続く。

この状態が続くと、ネット接続ができない日が数日単位で発生する可能性がある。

以前の事業者との解約完了日に前の事業者のIPoE方式IPv4 over IPv6通信が切断されるとは限らないため、ahamo光契約前に前事業者に切断予定日等のスケジュールを確認しておいた方が良いだろう。

これはIPoE方式IPv4 over IPv6通信はネット1回線あたり1契約しか使えない仕様であること、かつPPPoE方式のようなユーザー側が通信機器の設定をして使う仕組みではないためである。

ユーザー側で操作することは不可能で、前の事業者のIPoE方式IPv4 over IPv6通信をユーザー側で切断したりすることはできない。

通信機器の初期化や再起動、設定の見直しでできることでもないので注意。

PPPoE方式は接続設定が必要で初心者には手間だが、以前の通信事業者との契約やネット接続設定が通信機器に残っていても、新しい通信事業者の設定に変更してしまえばすぐに使えるようになり、ネットが使えない日が一切発生しないメリットがある。

またPPPoE方式とは違い、IPoE方式IPv4 over IPv6通信はIPアドレスを複数ユーザーでシェアするため、利用可能なポート番号、ポート数に制限がある。

一部の通信ゲームなど、特定ポートを使用するサービスやソフトウェア、複数のユーザでIPアドレスを共有すると利用できないサービスは利用できない場合がある。

一般的なネット利用には何ら支障はなく、ネットゲームも大半が問題なく利用できる(心配な場合は契約前に要チェック)。

一方、サーバー運営を行っていたり、ネット回線を使った特殊な機器を導入しているユーザーは契約前に要チェックである。


【ドコモ光からahamo光へ乗り換える場合の注意点】
1.ドコモ光 → ahamo光へ変更の場合、ドコモ間の光回線の変更だが事務手数料3,000円が発生する。プロバイダ変更手数料という扱い。

2.ドコモ光(2年定期契約) → ahamo光(定期契約なし)へ乗り換える場合を除き、ドコモ光の解約金の発生はない。

3.ahamo光のISPは「ahamo光」一択となるため、ドコモ光で契約中のISPのまま乗り換えることはできず、ahamo光の開通をもってドコモ光のISP契約は解約となる。解約をもってドコモ光のISPから提供されているメールアドレスも消滅する。メールアドレスのみを残すプランを有料で提供しているISPもあるため、乗り換え前に確認されることをオススメする。

4.ドコモ光の一部ISPからahamo光へ乗り換える場合、契約中のドコモ光ISP ⇔ ahamo光ISP間の情報連携の都合で、契約中のドコモ光ISP → ドコモ光「OCNインターネット(タイプA)」プランへ一旦変更・経由する必要があり(ahamo光申込後に自動的に実施される)、ahamo光の利用開始まで3週間程度要する。この処置によって発生する料金は、契約中のドコモ光プランの日割り料金(月初め~OCNインターネットへの変更日前日まで) + ドコモ光「OCNインターネット(タイプA)」プランの日割り料金(契約中のドコモ光プランからOCNインターネットへの変更日~ahamo光への変更日前日) + ahamo光の日割り料金(OCNインターネットからahamo光へ切り替え完了日~月末) + ドコモ光→ahamo光への事務手数料3,000円となる。なお、ドコモ光にて「ドコモnet」「plala」「plala(Sコース)」「OCN(2023年6月30日以前に契約のユーザー)」「OCNインターネット(2023年7月1日以降に契約のユーザー)」「andline」「BIGLOBE」「エディオンネット」「TNC」の各ISPを利用している場合はISP間の連携が取れているため、このような経由処置は不要。


【ahamo光の注意事項】
1.2年定期契約は2年間の継続利用が必要で、以後2年毎に自動更新される。契約更新月とその翌月・翌々月に解約や他光回線への乗り換えをした場合は解約金はかからないが、契約更新月以外にそういった手続きをした場合は月額料金に加えて解約金が発生する。

2.携帯電話ahamo回線の解約や他のahamo以外のドコモ携帯電話回線への変更、ドコモ以外の他社携帯電話回線への乗り換えなど、携帯電話回線ahamoの契約がなくなった場合はahamo光も自動解約となる。ahamo光2年定期契約の場合、この自動解約の時期によっては解約金が発生する。

3.ahamo光と携帯電話ahamo回線の利用開始月が異なる場合は、契約期間のカウントが別々になるので注意。例えば携帯電話ahamo回線を2年利用していても、ahamo光2年定期契約の契約期間が2年未満の状態で解約や他社光回線へ乗り換えをした場合は解約金が発生する。

4.ドコモ光電話(固定電話)の契約がある場合でahamo光を解約(自動解約も含む)する場合、解約前に従来のアナログ電話回線(加入電話)へ変更しておかないと電話番号が消滅し、同じ電話番号を継続利用できなくなる。

5.PPPoE方式の提供・利用は不可。IPアドレスをシェアするIPoE方式IPv4 over IPv6通信のため、利用可能なポート番号、ポート数に制限がある。一部の通信ゲームなど、特定ポートを使用するサービスやソフトウェア、複数のユーザでIPアドレスを共有すると利用できないサービスは利用できない。

6.メールアドレス等、一般的なISPが標準提供しているサービスは提供していない。

7.ドコモ光のような携帯電話回線とのセット割はない。