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2024年3月27日水曜日

【詳細レポート】NTT再編でどうなった?インターネットサービスプロバイダー「OCN」「plala(ぷらら)」「ドコモnet」「mopera U」

記事公開日:2023年07月03日(月)
最終更新日:2024年03月27日(水)


【おことわり】
当ブログ記事の内容はすべて記事最終更新日時点の情報であり、今後企業の方針で変更となる場合がある。必ず公式サイトでの情報確認もお願いしたい。また「現在」「現時点」という表記に関しても記事最終更新日を基準としている。


NTTドコモ(以下ドコモ)を中心としたNTTグループ内の事業再編が実施され、ドコモ運営のインターネットサービスプロバイダー(以下ISP)が複数になったことを以前記事にし、今後どうなるかの予想も書いた。

その時の記事とNTTグループ内事業再編などの詳細は過去記事 こちら

2023年7月1日で事業再編が一段落したので、当記事では各ISP「OCN」「plala(ぷらら)」「ドコモnet」「mopera U」がどうなったかを書きたいと思う。

先に結論を書くと、ドコモは今後ドコモ光回線を中心に「OCN」ブランドを全面的に売り出していくようだ。


【ドコモnet】
2023年6月30日:新規受付終了。ドコモ光内の他ISPからの変更受付も終了。

2023年7月1日以降:契約中のユーザー(6月30日時点で申込み済みのユーザーを含む)へは今後もサービス提供が継続され、引っ越しや速度変更、オプションメニューの追加・解約等の手続きも引き続き可能。

提供開始当初から一貫してドコモ光専用ISPだったため、今後は新規ユーザーが増えることは一切なくなった。


【plala】
2019年7月1日:plalaの運営会社NTTぷらら(以下ぷらら)がドコモの完全子会社に。

2022年6月30日:「ぷらら光」(光回線とISP「plala」をセットで提供)の新規受付終了。

2022年7月1日:ぷららがドコモに吸収合併。plalaはドコモ直営ISPに。

2023年6月1日:ダイヤルアップ接続コースの「ぷらコミ3」「ぷらコミ5」「ぷらコミ10」「ぷらコミ20」「ぷらコミ30」「レギュラープラン(スペシャルセット)」「レギュラープラン(インターネットセット)」「レギュラープラン(ぷららライト)」の新規受付終了。同年11月30日までに、メールアドレス・オプションサービス専用プランの「ぷらコミ0」に切り替えた場合は引き続きplalaとの契約が継続となり、手続きをしない場合は同日をもってplala自動解約。

2023年6月30日:ドコモ光向けコースの新規受付終了。ただしNTT東日本・西日本(以下NTT東西)のフレッツ光などで、plalaや「So-net」とのISP契約があるユーザーがドコモ光へ乗り換える場合に限り、2024年2月29日まで申し込みを受け付けた(So-netは2019年6月30日をもってドコモ光向けISP事業から撤退。plalaに事業譲渡をした関係から、So-netユーザーがドコモ光へ乗り換える場合は「plala Sコース」というISPになる)。

2023年10月31日:NTT東西の窓口を通した「ぷらら光メイト withフレッツ」(フレッツ光回線とISP「plala」が紐付けされ合算請求となるコース)の新規受付終了。ただしフレッツ光クロス回線の場合のみ、2024年3月31日まで新規受付を継続した。

2023年11月30日:「ぷらら光メイト withフレッツ」、ぷらら光セット(ISP「plala」のみ契約のコース)、フレッツ・ADSLセット、フレッツ・ISDNセットなど、NTT東西のフレッツの各回線に対応したコースの新規受付終了(このうち「ぷらら光メイト withフレッツ」と「ぷらら光セット」については、フレッツ光クロス回線の場合のみ、2024年3月31日まで新規受付を継続した)。ダイヤルアップ接続機能の廃止。ダイヤルアップ接続コースである「ぷらコミ3」「ぷらコミ5」「ぷらコミ10」「ぷらコミ20」「ぷらコミ30」「レギュラープラン(スペシャルセット)」「レギュラープラン(インターネットセット)」「レギュラープラン(ぷららライト)」の提供を完全に終了し、メールアドレスやオプションサービス専用の「ぷらコミ0」に切り替えたユーザーは引き続きplalaの会員に、切り替えなかったユーザーはplala自動解約。

2024年2月29日:ドコモ光向けコースへのコース変更と、「plala Sコース」への申し込み・コース変更の受付終了。

2024年3月31日:フレッツ光クロス回線向けの「ぷらら光メイト withフレッツ(クロス)」と「ぷらら光セット(クロス)」の新規受付終了。これにより、plalaの全インターネット接続コースの新規受付が完全に終了。

上記ダイヤルアップ接続コースを除く各コースは、新規受付終了日までに申し込み・契約済みのユーザーへは今後もサービスが提供され、各種手続きも可能。

こうした状況により、今後plalaへ新規申し込みできるユーザーはメールアドレスのみを提供する「ぷらコミ0」のユーザーに限られることから、plalaのユーザー数の増加を止めてISPの規模を縮小させ、ドコモ運営のISPと新規契約する場合はOCN一択にし、ユーザーの流れや主軸をOCNへ向くようにしていくことが伺える。

そうすることで段階的ではあるが、OCNブランドへ統一してISP運営に注力できるようになるだろう。

なおフレッツ光クロス回線のみしばらく新規受付を継続していたのは、OCNが他のISPより10Gbpsコースの提供が遅かったからと推測する。

しかしながら2023年7月1日からドコモ光向け、2024年3月1日には安価なahamo光向けにも10Gbpsの提供が開始され、一定の環境が整ったことから新規受付終了に踏み切ったのだろう。


【OCN】
今後も新規受付を継続し、ドコモ運営のメインISPとしてサービス展開されるが、全く動きがなかったわけではない。

2022年1月1日:OCNの運営会社NTTコミュニケーションズ(以下NTTコム)がドコモの完全子会社に。

2022年7月1日:NTTコムの個人向け事業がNTTレゾナント(以下レゾナント)へ移管。レゾナントがドコモの完全子会社に。法人事業は引き続きNTTコムが運営。

2023年6月30日:「OCN光」(光回線とISP「OCN」をセットで提供)と「OCN for ドコモ光」(ドコモ光回線向けの接続コース)の新規受付終了。

2023年7月1日:OCNインターネット(ドコモ光回線対応ISP)の新規受付開始。1Gbpsに加え、OCN初となる10Gbpsコースを提供開始。ahamo光1Gbps(ドコモのahamo回線の契約者のみ契約可。この時点では10Gbpsは未提供)の提供開始。レゾナントがドコモに吸収合併。OCNの個人向けサービスはドコモ直営に。

2024年3月1日:ahamo光10Gbpsの提供開始。

上記の終了する各サービスもドコモnet・plalaと同様、申し込み・契約済みのユーザーと契約中のユーザーへのサービス提供は今後も継続し、各種手続きも可能。

また前述のplalaとは違い、NTT東西のフレッツ光向けの接続コース「OCN光 with フレッツ」(フレッツ光回線とISP「OCN」が紐付けされ合算請求となるコース)・『OCN光「フレッツ」』(ISP「OCN」のみ契約のコース)は従来通り新規受付を継続。

OCNは今後もドコモ主力のISPとして展開されることから、新規受付を継続するのだろう。

ただここで疑問が湧く。

ドコモ光向けISPは今後OCNメインで行く一方で、ドコモ光向けの接続コースであるOCN for ドコモ光の新規受付を打ち切り、OCNインターネットをわざわざ新設したのか?

これについては、決してドコモ光+OCNの組み合わせを終了させたわけではない。

2023年6月30日までに申し込みを済ませたユーザーはOCN for ドコモ光だが、同年7月1日以降に申し込みのユーザーはドコモ光+OCNインターネット(以下、OCNインターネット)となり、料金も200円(税抜き)安くなるとのことだ。

ではコース名変更+値下げの内容リニューアルということか?

調べてみると非常にややこしく、OCN for ドコモ光とOCNインターネットは別商品の扱いとなるようだ。

同じドコモ光とISP「OCN」の組み合わせでありながら、2023年7月1日以降も別々に残る上に自動移行とはならない。

しかもOCN for ドコモ光 → OCNインターネットへの切り替えにはドコモショップ(店頭窓口)かドコモインフォメーションセンター(電話窓口)での申し込みが必要で、通常のドコモ光内のISP変更時と同様の事務手数料3,000円(税抜き)が発生するというのだ。

これはドコモ公式の回答で判明しており、先日の記事にて詳しく書いているのでご参考に こちら

なので内容リニューアルではなく、「OCN for ドコモ光は2023年6月30日で廃番、翌7月1日以降はOCNインターネットが後継商品になるので、新しい方が良いという既存ユーザーは自己負担で移ってね!」という感じだ。

もしもコース名称の変更や負担金無しの自動移行なら、内容確認のための問い合わせは多少あったとしても、月額料金が200円下がるわけだから、特に問題にするユーザーはいないだろう。

だが現状は2023年6月30日までに申し込みのユーザーは、それ以降のユーザーより月々200円高い状態が続き、自動移行しない上に変更手続きに手数料3,000円までかかる。

月々200円の価格差は1年で2,400円、2年で4,800円になり、20ヶ月毎にドコモ光マンションタイプA(2年定期継続の場合)の1ヶ月分4,000円(税抜き)となる。

素直に手数料3,000円を支払ってOCNインターネットに変更したとしても、プラスに転じるのが16ヶ月後からである。

全てはドコモ内の事業再編によるもので、完全に同社やNTTグループ内の都合で起こったことだ。

これは問題にするユーザーが出てくるのではないだろうか?

本件に該当しない私でも一方的過ぎると感じる。

OCN for ドコモ光 → OCNインターネットへ自動移行させ、月額200円安くするのが1番良いのではないだろうか?

自動移行の対応がシステム的に無理なのであれば、各自申し込み手続きが必要な代わりに手数料無料で切り替えできるようにするか(ケータイの新料金プランが出た時のように、旧プラン → 新プランを手数料無料で)、OCN for ドコモ光のままでも値引き対応で請求時に200円割り引き処理をするか、あるいはdポイント(ドコモのポイントサービス)で200円相当を付与するか、柔軟に対応すべきではないだろうか?


【mopera U(モペラ ユー)】
元々モバイル通信専用のイメージが強いISPであるため、今後も他のドコモ運営のISPとは区別するのだろう。

2024年3月31日:「Uライトプラン」(ドコモFOMA回線専用プランでメールアドレスの提供はなし)、「Uスーパーライトプラン」(ドコモFOMA回線定額データプラン128Kbps[バリュー]含む)専用プラン)、「ビジネスmoperaインターネット」(インターネットの利用をVPN接続による接続のみ許可したり、不適切サイトへのアクセスをカテゴリ制限やアクセス先を指定して遮断できるサービス)、「ビジネスmoperaテレメトリ」(遠隔地にある計測器のデータをドコモFOMA回線を使って設置企業へ通知するサービスで通信速度は最大16Kbps)の新規受付終了。

2026年3月31日:「Uライトプラン」「Uスーパーライトプラン」「ビジネスmoperaインターネット」「ビジネスmoperaテレメトリ」のサービス終了。

「Uライトプラン」「Uスーパーライトプラン」「ビジネスmoperaテレメトリ」に関しては、ドコモのFOMA回線(3G回線)のサービス自体が2026年3月31日で終了のため、それに伴うものと思われる。

「ビジネスmoperaインターネット」に関しては、ドコモの法人事業を担当するNTTコミュニケーションズ内に同等のサービスがあることから、集約するためと思われる。

その他の「Uスタンダードプラン」(ドコモXi・FOMA回線対応プランでメールアドレスを1個提供)や「シンプルプラン」(ドコモXi回線専用のプランでメールアドレスの提供はなし)、『U「Bフレッツ/フレッツ光ネクスト」コース』などについては新規受付終了のアナウンスはされていないため、ドコモnetのように全面的に新規受付を終了するわけではないようだ。

余談だが、ドコモ運営という視点ではmopera Uが最も古い。

mopera Uは2005年5月24日にサービスを開始した。

前身のmopera時代も含めると、1998年10月から一貫してドコモ運営である。

歴史的にはOCN(ISP提供開始は1996年12月で、当時は分割前のNTTが運営)やplala(会社設立は1995年12月18日、ISP提供開始は1996年10月)の方が古いが、これらがドコモ運営になったのはplalaは2022年7月1日、OCNは2023年7月1日のことである。



【今後も新規受付を継続するサービス】
2023年7月1日以降も変わらず新規受付を継続する接続コースもある。

前述したが、OCNはNTT東西のフレッツ光回線向けの接続コースは今後も新規受付が継続される。

皮肉なことにドコモ光やOCN光、ぷらら光など光コラボレーション回線(以下光コラボ回線)のユーザーが影響を受け、光コラボ回線に乗り換えずにNTT東西のフレッツ光回線を継続利用しているユーザーはほとんど影響を受けていない。

光コラボ回線とは何か?については過去記事で解説している こちら

他に一部の契約者にしか提供していない有料オプションサービスについても書いておく。

OCN光契約者にのみ提供している「IPoEアドバンス」(インターネット混雑時も低遅延の環境を提供するサービス)と、ぷらら光とドコモ光+plala契約者(plala Sコースの契約者は不可)にのみ提供している「PLALA GGGG光オプション」(OCNのIPoEアドバンスと同等のサービス)は2023年7月1日以降も特に条件の変更はなく新規受付を継続している。

OCNのIPoEアドバンスに関しては現状ではドコモ光契約者向けには提供しておらず、しかもOCN光は2023年6月30日で新規受付を終了したので、OCN光継続利用のユーザーの中からしか新規契約を見込めない。

ドコモ光ユーザー向けにも今後提供してサービスを維持するのか(あるいは内容のリニューアル)、段階的に縮小していくのか気になるところだ。

ドコモ内の事業再編とISPの整備は今回で一段落すると思われるが、OCNのフレッツ光回線向けの接続コースや有料オプションサービスなど、メスが入らなかった部分は今後何らかの変更があるかもしれない。

特にフレッツ光回線向け接続コースは、事業再編以前から変更が加えられていない。

近年の光コラボ回線へ移行するユーザーが年々増えている現状(現在はフレッツ光回線よりも光コラボ回線の方がユーザー数が多い)を見ると、今後何らかの変更があってもおかしくはないだろう。

plalaが一切のインターネット接続コースの新規受付を終了させたのは、今後新規契約はOCNブランドへ統一するための段階手段だと思っている。


【新規受付終了サービスの今後】
完全に新規受付を終了したOCN光・ぷらら光・OCN for ドコモ光・ドコモnetなどのサービスは、今後ユーザー数が増えることがないため、解約や他光回線への乗り換え等で減少に転じることは間違いない。

減少が進むと、例えば「OCNインターネット」へ統合される日が将来的には来るかもしれない(その将来が近いか遠いかは分からない)。

ただもう一度書いておくが、ドコモは現時点では新規受付終了のいずれのサービスに関しても継続して利用できると案内している。

ちなみにOCN光・OCN for ドコモ光・ドコモnetよりも1年前の2022年6月30日に新規受付を終了したぷらら光は、年数が経過しているが現在も継続提供されているので、この点を見るとすぐには動きはないと言えるのではないだろうか?

何か動きがある場合は、必ずドコモから何らかの形でアナウンスされるはずだ。

こまめに各サービスの公式サイトを確認されることをオススメする。

2024年1月27日土曜日

NTTドコモのインターネット光回線サービス「ahamo光」とは?

記事公開日:2023年12月08日(金)
最終更新日:2024年01月27日(土)


NTTドコモ(以下ドコモ)が提供するインターネット光回線「ahamo光」について解説する。

当記事中に表示の金額は、すべて税抜き表記とする。


【申込条件】
ドコモの携帯電話「ahamo」回線の契約があり、かつ18歳以上の個人名義のユーザーであること。18歳未満と法人名義は契約不可。


【通信速度・通信規格】
最大通信速度:
1Gbps(*1)・10Gbps(*2)
通信規格:OCNバーチャルコネクト(IPoE方式IPv4 over IPv6通信)

*1:光ファイバーケーブル敷設不可の物件では最大通信速度が100Mbpsとなる場合あり。
*2:1Gbpsに比べて提供エリアが限られる。光ファイバーケーブル敷設不可の物件では提供不可。


【サービス提供エリア】
1Gbps:NTT東日本・西日本(以下、NTT東西)のフレッツ光ネクストの提供エリアと同様。
10Gbps:NTT東西のフレッツ光クロスの提供エリアと同様。


【ahamo光のポイント】
1.インターネットサービスプロバイダー(以下ISP)がセットになっており、光回線もISPもすべてドコモからの提供となる。メールアドレスの提供等、一般的なISP契約に付いてくるサービスは一切ない。

2.PPPoE方式(通信機器に接続アカウントと接続パスワードなどの設定が必要なタイプ)の接続には対応しておらず、IPoE方式(対応の通信機器を用意すれば接続設定が不要なタイプ)の接続での提供となる。

3.IPoE方式でかつ「OCNバーチャルコネクト」(IPoE方式IPv4 over IPv6通信)という通信規格に対応した通信機器(Wi-Fiルーター等)が必須となる。さらに10Gbpsの場合は10Gbps通信に対応している必要がある。

4.ドコモ光電話(固定電話)・ドコモ光テレビオプション等のオプションサービスも提供している。


【月額料金】
1.マンション1Gbps(2年定期契約プラン):¥3,300
2.戸建て住宅1Gbps(2年定期契約プラン):¥4,500
3.マンション1Gbps(定期契約なしプラン):¥4,300(2年定期契約プランより+¥1,000)
4.戸建て住宅1Gbps(定期契約なしプラン):¥6,000(2年定期契約プランより+¥1,500)
5.マンション・戸建て住宅10Gbps(2年定期契約プラン):¥5,100
6.マンション・戸建て住宅10Gbps(定期契約なしプラン):¥6,600(2年定期契約プランより+¥1,500)

*ISPの料金も含まれる。
*2年定期契約プランには解約金の設定があるが、2年間の継続利用を約束に定期契約なしプランの料金より割り引くプランで、2年毎に自動更新となる。自動更新を希望しない場合は定期契約なしプランへ変更するか、他社光回線への変更、解約のいずれかを選択する必要がある。
*10Gbpsについては、マンション・戸建て住宅共に同額である。


【解約金】
1.マンション1Gbps:¥3,300
2.戸建て住宅1Gbps:¥4,500
3.マンション・戸建て住宅10Gbps:¥5,100

*2年定期契約プランの場合のみ解約金が設定されている。
*契約満了月・その翌月・その翌々月(以下、契約満了期間)に解約、定期契約なしプランへの変更、他社光回線への変更を行った場合は解約金が免除されるが、それ以外の時期に手続きをすると解約金が請求される。
*2年定期契約プランの自動更新を希望しない場合の手続きについても、契約満了期間中の場合は解約金が免除されるが、期間外に手続きをした場合には解約金が請求される。
*ahamo光とセットを組んでいる携帯電話ahamo回線を解約の場合はahamo光も自動解約となり、その時期がahamo光の契約満了期間以外だった場合は解約金が発生する。


【解約金を支払ってもお得な場合】
マンション・戸建て住宅とも、4ヶ月以上継続利用する場合は2年定期契約プランの方がお得である。

マンション1Gbpsの場合:解約金は¥3,300。定期契約なしプランより月々¥1,000お得。3ヶ月目で解約すると、お得額¥3,000と解約金¥3,300で、-¥300の損失となるが、4ヶ月目だとお得額¥4,000と解約金¥3,300で、¥700のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,000ずつプラスになっていく。

戸建て住宅1Gbpsの場合:解約金は¥4,500。定期契約なしプランより月々¥1,500安い。3ヶ月目で解約するとお得額¥4,500と解約金¥4,500で、ちょうど¥0になり定期契約なしプランに並ぶ。4ヶ月目だとお得額¥6,000と解約金¥4,500で、¥1,500のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,500ずつプラスになっていく。

マンション・戸建て住宅10Gbpsの場合:解約金は¥5,100。定期契約なしプランより月々¥1,500安い。3ヶ月目で解約するとお得額¥4,500と解約金¥4,500で、ちょうど¥0になり定期契約なしプランに並ぶ。4ヶ月目だとお得額¥6,000と解約金¥5,100で、¥900のプラスに転じ、以降5~24ヶ月目は毎月¥1,500ずつプラスになっていく。

以上のことから、余程の短期間の利用でない限りは2年定期契約プランがお得である。

例えばahamo光の回線品質が不安で、とりあえず1・2ヶ月程度利用してみたいという人は、契約なしプランで契約してみて納得がいけば2年定期契約プランに契約変更し、納得がいかなければ解約や他光回線への乗り換えという選択もありではないだろうか。


【OCNバーチャルコネクト対応の通信機器について】
1Gbpsの場合はドコモからレンタルするか、市販の対応通信機器(Wi-Fiルーターなど)を購入するか選択できるが、必ずOCNバーチャルコネクトに対応したものでなければならない。10Gbpsの場合は現時点で案内がない。

レンタルの場合、NTT東日本エリアは月額¥300でドコモからの提供で、NTT西日本エリアは月額¥550でNTT西日本からの提供となる。

2年以上利用するのであれば、レンタルよりも購入した方が安くつくだろう。

また、通信機器の仕様を細部までこだわる場合、機能性の高い機器を要求する場合も、レンタルだと仕様まで選べないため購入の方が良い。

レンタルのメリットは、契約期間中は無期限で対応してもらえること、自然故障等の一切過失のない場合は無償で交換してもらえることである。

ドコモ光電話(固定電話)の契約がある場合は、ドコモから提供される光電話対応ルーターがOCNバーチャルコネクトに対応している上、料金もドコモ光電話の基本料金に含まれているため、通信機器の仕様にこだわらない限りは新たな機器の準備は不要である。

ただし無線LAN機能は別オプションとなり、NTT東日本エリアは月額¥300、NTT西日本は月額¥100で使えるようになる。

OCNバーチャルコネクト対応の通信機器を自分で準備する場合は、OCNバーチャルコネクト提供元のNTTコミュニケーションズのサイトで対応機器のリストが公開されているのでご参考に こちら(PDFファイル)

IPoE方式IPv4 over IPv6通信にもOCNバーチャルコネクト(ドコモ系でドコモの法人部門やISP「OCN」を運営する株式会社NTTコミュニケーションズ)の他にtransix(IIJ系でインターネットエクスチェンジサービスを運営するインターネットマルチフィード株式会社)、v6プラス(KDDI系でインターネットエクスチェンジサービスを運営する株式会社JPIX。旧名称は日本ネットワークイネイブラー株式会社で通称JPNE)、IPv6オプション(KDDI系でISP「BIGLOBE」を運営するビッグローブ株式会社)、v6コネクト(ISP「ASAHIネット」を運営する株式会社朝日ネット)、クロスパス(丸紅系で旧UCOMのアルテリア・ネットワークス株式会社)など様々なブランドがあるため、単に「IPoE通信対応!」とパッケージに書かれているだけで通信機器を選んではいけない。

新しいルーターほど多くのIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応しているが、販売時期が古いルーターはOCNバーチャルコネクトや一部のIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応していないケースもあるため注意が必要。

IPoE方式IPv4 over IPv6通信でも初期の方にデビューしたtransixやv6プラスは大半のルーターが対応している印象。

OCNバーチャルコネクト・v6コネクト・クロスパスは後発組と思っていただきたい。

契約している光回線のIPoE方式がどの種類か、どのルーターがどのIPoE方式IPv4 over IPv6通信に対応しているか必ず事前に確認をしてからルーターをお選びいただきたい。


【OCNバーチャルコネクトでの通信について】
OCNバーチャルコネクトのようなIPoE方式IPv4 over IPv6通信は、PPPoE方式のような通信機器に接続アカウントと接続パスワードなどの設定が一切不要なのが特徴である。

正しく配線すれば、電源を入れるだけで自動的に回線を判別してインターネット接続(以下ネット接続)に必要な設定がされる仕組み。


【OCNバーチャルコネクトを含むIPoE方式IPv4 over IPv6通信の注意点】
前項目で述べた仕組みから初心者には嬉しい仕様だが、OCNバーチャルコネクトなどIPoE方式IPv4 over IPv6通信に非対応の通信機器の場合は、いくら設定をしても配線をやり直しても一切ネット接続ができないので注意!

またahamo光契約前に他の光回線事業者でIPoE方式IPv4 over IPv6通信を利用していた場合、前の事業者との回線が切断されない限りahamo光(OCNバーチャルコネクト)は開通できない状態が続く。

この状態が続くと、ネット接続ができない日が数日単位で発生する可能性がある。

以前の事業者との解約完了日に前の事業者のIPoE方式IPv4 over IPv6通信が切断されるとは限らないため、ahamo光契約前に前事業者に切断予定日等のスケジュールを確認しておいた方が良いだろう。

これはIPoE方式IPv4 over IPv6通信はネット1回線あたり1契約しか使えない仕様であること、かつPPPoE方式のようなユーザー側が通信機器の設定をして使う仕組みではないためである。

ユーザー側で操作することは不可能で、前の事業者のIPoE方式IPv4 over IPv6通信をユーザー側で切断したりすることはできない。

通信機器の初期化や再起動、設定の見直しでできることでもないので注意。

PPPoE方式は接続設定が必要で初心者には手間だが、以前の通信事業者との契約やネット接続設定が通信機器に残っていても、新しい通信事業者の設定に変更してしまえばすぐに使えるようになり、ネットが使えない日が一切発生しないメリットがある。

またPPPoE方式とは違い、IPoE方式IPv4 over IPv6通信はIPアドレスを複数ユーザーでシェアするため、利用可能なポート番号、ポート数に制限がある。

一部の通信ゲームなど、特定ポートを使用するサービスやソフトウェア、複数のユーザでIPアドレスを共有すると利用できないサービスは利用できない場合がある。

一般的なネット利用には何ら支障はなく、ネットゲームも大半が問題なく利用できる(心配な場合は契約前に要チェック)。

一方、サーバー運営を行っていたり、ネット回線を使った特殊な機器を導入しているユーザーは契約前に要チェックである。


【ドコモ光からahamo光へ乗り換える場合の注意点】
1.ドコモ光 → ahamo光へ変更の場合、ドコモ間の光回線の変更だが事務手数料3,000円が発生する。プロバイダ変更手数料という扱い。

2.ドコモ光(2年定期契約) → ahamo光(定期契約なし)へ乗り換える場合を除き、ドコモ光の解約金の発生はない。

3.ahamo光のISPは「ahamo光」一択となるため、ドコモ光で契約中のISPのまま乗り換えることはできず、ahamo光の開通をもってドコモ光のISP契約は解約となる。解約をもってドコモ光のISPから提供されているメールアドレスも消滅する。メールアドレスのみを残すプランを有料で提供しているISPもあるため、乗り換え前に確認されることをオススメする。

4.ドコモ光の一部ISPからahamo光へ乗り換える場合、契約中のドコモ光ISP ⇔ ahamo光ISP間の情報連携の都合で、契約中のドコモ光ISP → ドコモ光「OCNインターネット(タイプA)」プランへ一旦変更・経由する必要があり(ahamo光申込後に自動的に実施される)、ahamo光の利用開始まで3週間程度要する。この処置によって発生する料金は、契約中のドコモ光プランの日割り料金(月初め~OCNインターネットへの変更日前日まで) + ドコモ光「OCNインターネット(タイプA)」プランの日割り料金(契約中のドコモ光プランからOCNインターネットへの変更日~ahamo光への変更日前日) + ahamo光の日割り料金(OCNインターネットからahamo光へ切り替え完了日~月末) + ドコモ光→ahamo光への事務手数料3,000円となる。なお、ドコモ光にて「ドコモnet」「plala」「plala(Sコース)」「OCN(2023年6月30日以前に契約のユーザー)」「OCNインターネット(2023年7月1日以降に契約のユーザー)」「andline」「BIGLOBE」「エディオンネット」「TNC」の各ISPを利用している場合はISP間の連携が取れているため、このような経由処置は不要。


【ahamo光の注意事項】
1.2年定期契約は2年間の継続利用が必要で、以後2年毎に自動更新される。契約更新月とその翌月・翌々月に解約や他光回線への乗り換えをした場合は解約金はかからないが、契約更新月以外にそういった手続きをした場合は月額料金に加えて解約金が発生する。

2.携帯電話ahamo回線の解約や他のahamo以外のドコモ携帯電話回線への変更、ドコモ以外の他社携帯電話回線への乗り換えなど、携帯電話回線ahamoの契約がなくなった場合はahamo光も自動解約となる。ahamo光2年定期契約の場合、この自動解約の時期によっては解約金が発生する。

3.ahamo光と携帯電話ahamo回線の利用開始月が異なる場合は、契約期間のカウントが別々になるので注意。例えば携帯電話ahamo回線を2年利用していても、ahamo光2年定期契約の契約期間が2年未満の状態で解約や他社光回線へ乗り換えをした場合は解約金が発生する。

4.ドコモ光電話(固定電話)の契約がある場合でahamo光を解約(自動解約も含む)する場合、解約前に従来のアナログ電話回線(加入電話)へ変更しておかないと電話番号が消滅し、同じ電話番号を継続利用できなくなる。

5.PPPoE方式の提供・利用は不可。IPアドレスをシェアするIPoE方式IPv4 over IPv6通信のため、利用可能なポート番号、ポート数に制限がある。一部の通信ゲームなど、特定ポートを使用するサービスやソフトウェア、複数のユーザでIPアドレスを共有すると利用できないサービスは利用できない。

6.メールアドレス等、一般的なISPが標準提供しているサービスは提供していない。

7.ドコモ光のような携帯電話回線とのセット割はない。

2023年7月3日月曜日

【レポート】2023年6月30日までにドコモ光+OCNを申し込まれた方の注意点

記事公開日:2023年06月24日(土)
最終更新日:2023年07月03日(月)


【おことわり】
当ブログ記事は公開日時点の情報であり、今後NTTドコモ(以下ドコモ)の方針が変更となる場合がある。必ず公式サイトで情報を確認することをお願いしたい。


2023年5月25日、「ドコモ光」を提供するドコモとインターネットサービスプロバイダ(以下ISP)「OCN」を運営するNTTレゾナント(以下レゾナント)がそろって報道発表。

同年7月1日付けで、レゾナントがドコモへ吸収合併されることになり、予定通り完了した。

それに伴い、ISPのOCNがドコモ運営となり色々変更が生じた。

当記事ではドコモ光+OCNに絞って書きたいと思う。

【2023年6月30日までに申し込んだユーザー】

ドコモ光の料金プランは「OCN for ドコモ光(タイプB)」(以下タイプB)となる。
*ドコモ光内のISP変更でOCNを申し込んだ場合も含む。
*6月30日の時点で開通していなくても、申し込みが済んでいればこちらに含まれる。

【2023年7月1日以降にOCNを申し込んだユーザー】
ドコモ光の料金プランは「OCNインターネット(タイプA)」(以下タイプA)となる。

「タイプA」と「タイプB」の違いは価格で、タイプAの方がタイプBより月々200円(税抜)安い。

ということは、7月1日からドコモ光+OCNの契約者は200円安くなるということだ!これは嬉しい値下げ!

しかし現実はそうも行かないようで面倒な話が・・・。

以下はとあるツイッターユーザーがドコモサポートへ向けた質問である。

『現在ドコモ光で「OCN(タイプB)」を使ってますが、7月1日以降の月額料金はタイプBのままなのでしょうか?。タイプBのままである場合、「OCNインターネット(タイプA)」に切り替えるには手数料が生じるのでしょうか?。またメールアドレスは継続できるのでしょうか?』

それに対し、ドコモサポートの公式アカウントは以下の通り回答。

『ドコモ公式サポートです。お手続きをしない場合は7月1日以降もOCN(タイプB)の料金でOCN(タイプB)を継続利用できます。また、OCN インターネットへの変更には手数料:3,300円(税込)がかかります。加えて、メールアドレスは継続可能です。継続希望の際は、お手続き時にその旨をお申し出ください。』


また、電話窓口「ドコモインフォメーションセンター」へ問い合わせた人も同じ案内を受けたようだ。

『色々151でドコモに確認した上で。現在OCNforドコモ光を利用してる自分がOCNインターネットに変更するには3300円の事務手数料、縛りの解約金はなしと聞く。タイプBに比べて月200円くらい安くなるから1年ちょい使うとペイできる計算。将来の10G変更を踏まえたら先行投資はまぁありか。』


タイプB契約者は7月1日以降もタイプBのまま。

つまり、7月1日以降にOCNを申し込んだタイプAの契約者より毎月200円高い状態が続くことになる。

しかもタイプAへは自動的に移行はされず、自分から手続きを申し出る必要がある上、3000円(税抜き)の手数料が発生するというのだ。

仮に素直に手数料3000円を支払ってタイプAに変更した場合、200円✕15ヶ月でやっと回収できる計算だ。

どちらも同じISP(OCN)なのに、契約時期の違いでこんな差と手間が・・・。

今回のOCN関連の変更点はドコモグループの事業再編によるもので、すべてドコモ都合によるものだ。

自動移行して値下げするくらいの配慮があってもいいのでは?

この内容では6月30日までにOCNを申し込んだ、あるいは開通済みのユーザーにとっては理不尽だ。

現時点でドコモ光+OCNとの契約を考えているユーザーは、200円安くなるので7月1日以降に手続きした方が良いですよ!と言わざるを得ない。

ちなみに3000円の手数料は、ドコモ光内でISP変更を行った時にかかる金額と同じ。

どうやらドコモは、「OCN(タイプB)」 → 「OCNインターネット(タイプA)」への変更は他社ISPへ変更する場合と同じ扱いとするようだ。

過去にドコモ光内のISPで価格変更を実施したところがある。

So-netだ(残念ながら2019年6月末にドコモ光ISP事業からは撤退し、plalaへ顧客ごと譲渡)。

ドコモ光開始当初は料金プランタイプBのISPとして参加していたが、途中でタイプAへ移り200円値下げした。

この時は自動的にプランAへ変更する処置が取られ、ユーザーに手数料を請求することもなかった(当時の筆者がドコモ光+So-netだったため特に覚えている)。

しかし今回のOCNの場合は自動的に移行されない上、変更する場合は通常のISP変更と同じ扱いで手数料も取られる。

So-netはドコモ運営のISPではないが、OCNはドコモ運営のISPだ。

ドコモ運営ではないISPがユーザーへ配慮した対応を取ったのに、ドコモ運営のISPはまったく配慮しないのは何故だろうか?

残念ながら、現状では一方的かつ上から目線と言わざるを得ない。

7月1日から自動移行されて200円値下げになると思い込んでいるユーザーがいた場合、問題になるのではないかと懸念している。

今後改められると良いのだが・・・。

OCN for ドコモ光(タイプB)とOCNインターネット(タイプA)には他にも違いがある。

OCN for ドコモ光はOCNモバイルONE(格安SIM)の契約がある場合にセット割(1回線につき200円引きで最大5回線分1,000円まで割引)が適用されるが、OCNインターネットの場合はセット割対象とはならない(OCNインターネットはOCNモバイルONEの受付終了後に提供開始された接続プランなのでこの点は仕方ない)。

またOCNインターネットは「dアカウント」(ドコモのアカウント)とOCNのアカウントを連携させた場合、月額料金に対して1%の「dポイント」(ドコモのポイントサービス)が貯まるが、OCN for ドコモ光は連携させてもdポイントは貯まらない(ただしドコモ料金請求時のポイント、ドコモのクレジットカード「dカード」契約のポイントは貯まる)。

ドコモはOCN以外に「plala」「ドコモnet」という自社運営のISPを持っているが、7月1日以降は「OCNインターネット」へ一本化させる方針。

これら2つのISPは6月30日付けで新規受付を終了し(6月30日の時点で申し込み済みのユーザーを含む)、7月1日以降は契約済みのユーザーのみ継続して提供される(plalaはフレッツ光+plalaのユーザーとSo-netのユーザーのみドコモ光+plalaの契約が可能となる)。

ただplalaもドコモnetもタイプAのため、こちらについては料金に関する問題は特に出ないだろう。

2023年5月31日水曜日

【レポート】フレッツ光・ドコモ光・OCN光の違いは?

記事公開日:2023年05月30日(火)


【フレッツ光・ドコモ光・OCN光の違い】
①提供事業者
②インターネットサービスプロバイダー(ISP)がセットになっているか否か
③料金

以下料金はすべて税込みで、割引適用かつ最安プランにした場合の表記とする。

【フレッツ光】
提供事業者:NTT東日本・NTT西日本(東日本か西日本かは、お住まいの都道府県によって異なる)
ISP:未提供(ISP業者と別途契約が必要)
料金(ISP料金含まず):東日本戸建て4,950円~、東日本マンション3,025円~、西日本戸建て4,730円~、西日本マンション2,475円~

【ドコモ光】
提供事業者:NTTドコモ
ISP:セットで提供(複数のISPから選択可。セットプラン以外のISPを利用の場合はISP業者と別途契約が必要)
料金:戸建て5,720円~、戸建て(ISPなし)5,500円~、マンション4,400円~、マンション(ISPなし)4,180円~

【OCN光】
提供事業者:NTTレゾナント(個人向け)・NTTコミュニケーションズ(法人向け)
ISP:セットで提供(ISPはOCNしか選択できない)
料金:戸建て5,610円~、マンション3,960円~
*NTTレゾナントは2023年7月1日付けでNTTドコモに吸収合併される予定のため、この日以降は個人向けのOCN光はNTTドコモからの提供となる。

【インターネット接続のイメージ】
利用場所(自宅や会社など) ←光回線区間→ インターネットの入り口(NTTの通信機器収容施設) ←ISP区間→ インターネットの世界(様々なウェブサイト)

フレッツ光・ドコモ光・OCN光は、光回線区間に関しては中身や品質は全く同じである。

提供事業者が違えば、中身も全然違うのでは?と思う方が当然いらっしゃると思う。

ドコモ光・OCN光は、それぞれの運営事業者がNTT東日本・西日本(以下NTT東西)から光回線の卸売りを受けて仕入れ、独自のブランド名を付けて一般ユーザーへ再販しているのだ。

この仕入れている光回線の中身は、NTT東西が一般ユーザーへ直接提供している「フレッツ光」と全く同じもの。

そのため、光回線区間に限って言えばフレッツ光 = ドコモ光 = OCN光であり、名前が違うだけで中身は同じなのだ。

このようなNTT東西から光回線を仕入れ、独自ブランドで再販する回線を、光コラボレーション回線(光コラボ回線)と呼んでいる。

光コラボについては過去の記事で詳細を書いているので、 こちら を参考にしていただきたい。

ただしインターネットの入り口から先の区間(ISP区間)については、契約しているISPによってインターネットの速度に違いが出るので、ISPが異なれば品質も異なってくる。

【契約ISPが異なる場合(ほんの一例)】
*光回線「フレッツ光」 + ISP「So-net(ソネット)」
*光回線「ドコモ光」 + ISP「BIGLOBE(ビッグローブ)」
*光回線「OCN光」 + ISP「OCN」(提供ISPはOCNのみ)

上記の場合だと光回線区間は同じ品質でも、契約ISPが異なるためISP区間は品質が異なる。

【契約ISPが同じ場合】
*光回線「フレッツ光」 + ISP「OCN」
*光回線「ドコモ光」 + ISP「OCN」
*光回線「OCN光」 + ISP「OCN」(提供ISPはOCNのみ)

上記のように3つのサービスとも同じISPを選択した場合は、利用場所からインターネットの世界までのすべての区間が同じ環境になるため、中身や品質は全く同じものである。

OCN光は提供ISPがOCNのみのため、これら3つのサービスが完全に同じ品質と言えるのはISPがOCNの場合のみである。

【選ぶポイント】
*フレッツ光・・・
数百社あるISPから自由に選びたい人。ISPを定期的に乗り換えたい人、ISPのサービス内容によってはすぐに乗り換える可能性がある人。ただし光回線(NTT東西)とISP事業者とそれぞれ契約が必要になり、料金もそれぞれに対して支払う必要があるため手続きが面倒。また価格は光回線+ISPがセットのドコモ光・OCN光に比べ割高になる場合あり。

*ドコモ光・・・光回線もISPもセットで契約をスッキリさせたい人。NTTドコモの携帯電話契約がある人(セットプランで安くなる場合あり)。

*OCN光・・・光回線もISPもセットで契約をスッキリさせたい人。携帯電話サービスOCNモバイルONEの契約がある人(セット割引あり)。ただしISPはOCNしか選択できないため、他のISPへ乗り換えたい場合はOCN光から他社光回線へ事業者変更(OCN光のような光コラボ回線から他社の光回線へ乗り換えることをいう)する必要があり、解約の時期によっては違約金が発生する場合あり。

2023年5月22日月曜日

【日記】クレジットカードの不正利用被害

記事公開日:2023年5月22日(月)


親がメインで使っているクレジットカード。

私が生活費決済用にと家族カードを作り、親に持たせている分だ。

ある日、「あんたが作ってくれたカード、急に使えなくなったよ!」と帰ってくるなり言われた。

スーパーで使おうとしたが、端末に挿し込んでも認証できなかったのだそうだ。

店員が何度も試してくれたが、結局決済できなかったらしい。

母:その前の日までは使えていたのに・・・。しかも昨日と同じ店舗で使ったのよ。もしかしたら、あんたも私もメインで使っているカードだし、限度額超えちゃったんじゃないの?

私:メインで使っているのは確かだけど、限度額超過は絶対にない!1ヶ月に何十万円も使っていることになるんだよ?それはあり得ない!

母:じゃぁ磁気とか読み込みの不良かしら?

私:そう考えるのが自然じゃない?明日、カード会社に連絡してみるよ。

母:で、あんたの方のカードは使えるの?

私:ここ数日は使っていないからわからない。でも数日前はちゃんと決済できたよ!

その日は夜でカード会社の窓口が終了していたため、翌日連絡してみることにした。

私:私がカードの本会員ですが、親に持たせている家族カードの方が突然使えなくなりました。多分磁気不良だと思いますが、念の為、状況を調べてもらえますか?

カード会社:お客様のご家族様のカード、実は不正利用の疑いがありましたので、現在利用停止中となっています。磁気不良ではありません。

私:え?家族は一昨日までは使えたと言っているのですが・・・。

カード会社:確かに一昨日までは利用可能な状況でした。利用停止はつい昨日のことです。13時35分にインターネットショッピング「○○(某家電量販店)」にて、39,800円の利用がありました。これを私どものシステムの方が不正利用の疑いがあると自動で検知しましたので、お客様から確認が取れるまで一時停止処置を取らせてもらっています。もし心当たりのある利用でしたら、大変申し訳ないです。

私:全く心当たりがないです。家族はカード決済は店舗での買い物のみで、インターネット上では一切使いません。その家電量販店のショッピングサイト自体、家族どころか私も利用も登録もしたことがありません。第三者による不正利用で間違いないと思います。私の本会員のカードも停止中でしょうか?

カード会社:いいえ。停止はご家族様のカードのみです。

私:家族は昨日の15時から17時の間にカードを使おうとしたのですが、急に使えなくなったと言っていました。

カード会社:ではちょうど、不正利用を検知した直後の時間帯ですね。決済できなかったのは、カードの利用停止処置作動後だからです。

私:不正利用の39,800円は請求されてしまうのでしょうか?これ以外に不正利用の疑いがある決済はありますか?

カード会社:39,800円は、一旦は決済処理が完了してしまっていますが、直後に不正利用の疑いが自動検知されたので、決済は取り消しになっています。第三者の元へ商品が発送される事態も回避できていますので、お客様に請求されることはありません。これ以外に不正利用検知の決済はありませんが、当面ウェブ明細をこまめにチェックしてください。見覚えがない決済があった場合は、すぐに連絡をお願いします。

私:大変助かりました!

カード会社:今回、お客様からの申告により、不正利用ということが確定しましたので、当該の家族カードの再発行とカード番号の変更をさせてもらいたいと思います。もしくは時間を要しますが、家族カードのみを一度解約し、もう一度入会ということも可能です。このまま現在の家族カードの利用を再開させても、カード番号が漏洩してしまっている可能性が高いので、再度不正利用の被害に遭う可能性があります。かなりのリスクですので、いずれかの選択に協力をお願いします。再発行等にかかる費用は無料ですので安心してください。

私:カード番号の変更をお願いします!

カード会社:早速カードの再発行をさせていただきます。当該の家族カードで、公共料金とか定期払いはしていますか?

私:生活費用なので、色々支払っています。

カード会社:では、各関係先にカード会社の方針でカード番号が変わることと、元のカードが停止中で決済できないことを伝えてもらえますか?決済できなかったことで、サービス停止になってしまうとお客様にさらにご迷惑をおかけすることになります。他にクレジットカードをお持ちでしたら、一時的に支払いを別のカードに変更されるか、新しいカードが届くのを待ってから再度支払い手続きをお願いします。

私:了解しました。ところで、不正利用の原因は判明していますか?

カード会社:今回、お客様の過失や他からの情報漏洩の可能性はないと考えています。最近は一度もインターネット上で決済したことがないカードでも、特殊なプログラムを使ってランダムにカード番号を入力し、認証させる巧妙な手口がありますので、そういったものによる可能性が高いです。他にもカードをお持ちでしたら、こまめな明細確認をオススメします。銀行口座の残高確認も同様です。特に普段使っていないカードほど、知らない間に引き落としされていても気付かないことが多いので要注意です。あと、念には念をということで、インターネット上に登録しているサービスがありましたら、定期的にアカウントIDとパスワードの変更をオススメします。意外と複数のサービスで同じIDとパスワードを使い回しされているお客様が多いです。またカード番号自体は漏洩しなくても、ショッピングサイトなどクレジットカード情報を登録しているサービスが第三者にログインされてしまうと、そこで決済されてしまう可能性があります。カード情報は削除できると思いますので、必要な買い物が終わったら削除し、面倒でも買い物の都度カード番号を入力するようにされるとより安全です。

とても親切・丁寧なカード会社だった。

今後も利用を続けたいと思う。

しかし、実は今回の件が発生するまで、このカード会社のことはあまり好きではなかった。

実は今回のみならず、今までも何度かカードを使おうと思って決済できなかったことがあったからだ。

その度に電話窓口へ連絡し、利用サイトと金額など状況説明をして決済できるように解除の手続きをしてもらっていた。

毎回連絡するのは面倒だったし、少なからず時間が割かれていた。

「カードの使用許可をもらえないでしょうか?」と、こちらがカード会社にお伺いをたてているような気がして、いい加減にしてほしいと思っていた。

しかも新型コロナ対策で窓口が縮小されていて、「問い合わせが多数のため、当日中の対応はできない。翌日以降に担当者から折り返し電話するので、その時に改めて状況説明をしてほしい。それでロック解除するか判断したい」と上から言われているような回答をされたこともあった。

「カード会社って、お客に決済してもらってなんぼじゃないの?こちらは必要だからお宅のカードを使わせてもらっている。不正利用防止は分かるけど、ガードが硬すぎていざという時に使えないのも問題じゃないの?」と苛立ったこともあった。

しかし、今回の件でやはりカード会社の徹底したセキュリティ対策は正しかった!ということだ。

私の考えが甘かった。

お客の財産を守ってくれた今回のカード会社の対応に感謝し、今後は考え方・態度を改めたいと思う。

2023年1月3日火曜日

【レポート】プロバイダーOCNの4つのインターネット光回線コースの違い(ダイジェスト版)

記事公開日:2023年01月01日(日)
最終更新日:2023年01月03日(火)


当記事は先日投稿した「【レポート】プロバイダーOCNの4つのインターネット光回線コースの違い(詳細版)」 こちら を簡単にまとめたものである。

OCNの個人向けの4つのインターネット光回線コース「OCN光」・「ドコモ光 for OCN」・『OCN光「フレッツ」』・「OCN光 with フレッツ」の違いについて比較。

当記事は4つのサービスの違いを比較するのみで、必要最低限のことしか書いていないため、それぞれの注意点等は詳細版 こちら へ。

以下、特別な表記がない限り、価格は全て税抜きとする。

【OCN光】
サービスの特徴:NTTレゾナントがNTT東日本・西日本(以下、NTT東西)からフレッツ光回線を借り受け、プロバイダーと合わせて「OCN光」の名称で一般ユーザーへ提供。回線品質や中身はフレッツ光回線+OCNの場合と全く同じ。
光回線の提供:NTTレゾナント
プロバイダーの提供:NTTレゾナント
契約相手:NTTレゾナント
月額料金:戸建てタイプ5,100円、マンションタイプ3,600円(ただし新2年自動更新型割引に加入の場合。割引に未加入の場合は両タイプそれぞれ+1,100円)
料金請求:NTTコミュニケーションズ
問い合わせ窓口:NTTレゾナント
最低利用期間:新2年自動更新型割引に加入の場合はあり(最低2年。2年毎に契約自動更新あり)。未加入の場合は設定なし。
違約金:2年以内に解約または割引を外す場合、戸建てタイプ・マンションタイプとも3,600円(不課税。新2年自動更新型割引の加入の場合。2年毎に契約自動更新あり。)。未加入の場合は設定なし。

【ドコモ光 for OCN】
サービスの特徴:NTTドコモがNTT東西からフレッツ光回線を借り受け、「ドコモ光」の名称で一般ユーザーへ提供。プロバイダーOCNはNTTレゾナントとの契約になるが、利用料金は「ドコモ光」の利用料金に含まれている。回線品質や中身はフレッツ光回線+OCNの場合と全く同じ。
光回線の提供:NTTドコモ
プロバイダーの提供:NTTレゾナント
契約相手:光回線はNTTドコモ、プロバイダーはNTTレゾナント
月額料金:戸建てタイプ5,400円 マンションタイプ4,200円(ただし2年定期契約の場合。契約期間なしの場合は戸建てタイプは+1,500円、マンションタイプは+1,000円)
料金請求:NTTドコモ(OCNのオプションサービスはNTTファイナンスが提供する「電話料金合算サービス」にてNTTドコモ光の請求に合算)
問い合わせ窓口:光回線部分はNTTドコモ、プロバイダー部分はNTTレゾナント
最低利用期間:2年定期契約の場合はあり(最低2年。2年毎に契約自動更新あり)。契約期間なしの場合は設定なし。ただしプロバイダーOCN自体には最低利用期間の設定なし。他の「ドコモ光」対応のプロバイダーに乗り換えることも可。
違約金:2年定期契約で、2年以内の解約または契約期間なしへ変更の場合、戸建てタイプ5,500円(税込み)、マンションタイプ4,180円(税込み)。ただし、NTTドコモが2022年7月1日以降に「ドコモ光」2年定期契約に加入したユーザーに設定。2022年6月30日以前のユーザーには戸建てタイプ14,300円(税込み)、マンションタイプ8,800円(税込み)を設定。「ドコモ光」契約期間なしの場合は契約時期に関わらず違約金の設定なし。プロバイダーOCNには違約金の設定なし。契約時期に関わらず、他の「ドコモ光」対応のプロバイダーに乗り換えることも可能だが、事務手数料として3,300円(税込み)発生しNTTドコモから請求。

【OCN光「フレッツ」】
サービスの特徴:NTTレゾナントがプロバイダーのみを一般ユーザーへ提供。NTT東西のフレッツ光回線は別途申し込みが必要。
光回線の提供:NTT東西(別途申し込みが必要)
プロバイダーの提供:NTTレゾナント
契約相手:光回線はNTT東西、プロバイダーはNTTレゾナント
月額料金:戸建てタイプ1,100円、マンションタイプ900円(ただし新2年割に加入の場合。未加入の場合は戸建てタイプは+100円、マンションタイプは+50円)
料金請求:光回線はNTT東西、プロバイダーはNTTコミュニケーションズ
問い合わせ窓口:光回線部分はNTT東西、プロバイダー部分はNTTレゾナント
最低利用期間:最低2年(新2年割の加入の有無に関わらず『OCN光「フレッツ」』コース自体に設定。2年以降は設定なし。)。これとは別に新2年割に加入の場合はこの割引に対しても最低2年で、2年毎に契約自動更新あり。未加入の場合は2年経過後は条件なし。
違約金:2年以内の解約の場合5,000円(不課税。新2年割の加入の有無に関わらず『OCN光「フレッツ」』コース自体に設定。2年以降は違約金なし。)。これとは別に新2年割に加入の場合はこの割引に対しても2年以内の解約または割引を外す場合、戸建てタイプ1,100円(不課税)、マンションタイプ650円(不課税)かかり、2年毎に契約自動更新あり。未加入の場合は2年経過後は条件なし。NTT東西のフレッツ光回線にも違約金設定があるので、解約する場合はご注意(OCN光・ドコモ光 for OCNへ契約変更の場合は違約金不要)。

【OCN光 with フレッツ】
サービスの特徴:NTT東西のフレッツ光回線とプロバイダーをセットで一般ユーザーへ提供。光回線とプロバイダーを同時に申し込みできる他、両方の利用料金も合算できる。
光回線の提供:NTT東西(プロバイダーと同時申し込み可)
プロバイダーの提供:NTTレゾナント(フレッツ光回線と同時申し込み可)
契約相手:光回線はNTT東西、プロバイダーはNTTレゾナント
月額料金:戸建てタイプ1,100円 マンションタイプはNTT西日本エリアの場合は810円、NTT東日本エリアの場合は650円(4世帯以上のミニプランの場合)と900円(ミニプラン以外)(これらは全て新2年割に加入の場合。未加入の場合は戸建てタイプは+100円、マンションタイプは+50円)
料金請求:NTTファイナンス(合算請求しない場合は『OCN光「フレッツ」』と同様)
問い合わせ窓口:光回線部分はNTT東西、プロバイダー部分はNTTレゾナント
最低利用期間:最低2年(新2年割の加入の有無に関わらず「OCN光 with フレッツ」コース自体に設定。2年以降は設定なし。)。これとは別に新2年割に加入の場合はこの割引に対しても最低2年で、2年毎に契約自動更新あり。未加入の場合は2年経過後は条件なし。
違約金:2年以内の解約の場合5,000円(不課税。新2年割の加入の有無に関わらず「OCN光 with フレッツ」コース自体に設定。2年以降は違約金なし。)。これとは別に新2年割に加入の場合はこの割引に対しても2年以内の解約または割引を外す場合、戸建てタイプ1,100円(不課税)、マンションタイプ650円(不課税)かかり、2年毎に契約自動更新あり。未加入の場合は2年経過後は条件なし。NTT東西のフレッツ光回線にも違約金設定があるので、解約する場合はご注意(OCN光・ドコモ光 for OCNへ契約変更の場合は違約金不要)。

【まとめ】
 これら4つの光回線コースについてまとめると、契約相手と提供・請求のスタイルが異なるだけで、中身・品質的には4つともフレッツ光回線+OCNで全く同じである。毎月支払っている料金や入会時の特典など、総合的に比較して最もマッチしているものを選んでいただければ良い。どのコースも解約時には違約金が設定されている。同じコースを長く使うか、定期的にコストの見直しを行って他社の光回線へ乗り換えるか、それによって異なってくるので違約金は契約前に必ずチェック!入会時の特典を狙って、定期的に光回線の契約を見直すのもありだ。

2023年1月1日日曜日

【レポート】プロバイダーOCNの4つのインターネット光回線コースの違い(詳細版)

記事公開日:2022年12月31日(土)
最終更新日:2023年01月01日(日)


当ブログ記事を短くまとめたダイジェスト版を作成し、 こちら で公開しました。余計な説明はいらない方は是非。

日本最大のインターネットサービスプロバイダー(以下、プロバイダー)のOCN。

2022年6月30日まで、個人・法人向けサービスともにNTTコミュニケーションズが運営してきた。

同年7月1日から個人向けサービスのみが切り離され、同じプロバイダーでも運営元が異なる形となった。

個人向けサービス:NTTレゾナント
法人向けサービス:NTTコミュニケーションズ

この両社はNTTドコモの100%子会社である。

同日、NTTグループ内の事業再編が実施され、NTTコミュニケーションズは個人向け事業から撤退し、「ドコモビジネス」というブランド名でOCNとNTTドコモの法人向け事業のみを取り扱う企業となった。

本記事では、OCNの個人向けの4つのインターネット光回線コース「OCN光」・「ドコモ光 for OCN」・『OCN光「フレッツ」』・「OCN光 with フレッツ」の違いについて解説する。

ちなみに私は『OCN光「フレッツ」』を契約しており、先日その契約時のことを こちら で記事にしている。

【OCN光】
 NTTレゾナントがNTT東日本・西日本(NTT東西)からフレッツ光回線を借り受け、プロバイダーと光回線をセットで「OCN光」というサービス名で一般ユーザーへ提供している。このようにNTT東西から光回線を借り受けて運営する回線を「光コラボレーション回線(光コラボ回線)」と呼び、その運営事業者を「光コラボレーション事業者(光コラボ事業者)」と呼んでいる。光コラボ回線は、NTT東西からフレッツ光回線を借り受けているだけのため、品質・中身はフレッツ光回線と全く同じだが、フレッツ光の名称で販売する必要がない。各光コラボ事業者とも、独自のサービス名で販売可能。光コラボに関する詳しい解説は こちら で書いているのでご参考に。以上のことから、「OCN光」は回線品質や中身はフレッツ光回線+OCNの場合と全く同じである。ただし契約相手はNTT東西ではなくNTTレゾナントとなる。請求や窓口業務などサポートも全てNTTレゾナントが行うので、ユーザーはNTT東西との直接的な関わりがなくなる。既にNTT東西のフレッツ光回線を利用中のユーザーも「OCN光」に加入できる。その場合、「転用」という手続きになり(フレッツ光からOCN光など、光コラボ回線に乗り換え契約することをいう)、NTT東西との契約は解約となる。他にドコモ光やSoftBank光など、他社の光コラボ回線(auひかり・NURO光・eo光・コミュファ光・ケーブルテレビ系の回線などは光コラボ回線ではない)を利用中のユーザーも「OCN光」に加入できる。この場合は「事業者変更」という手続きとなる。

【ドコモ光 for OCN】
 回線部分はNTTドコモがNTT東西からフレッツ光回線を借り受けて提供し(「OCN光」と同様、光コラボ回線)、プロバイダー部分はNTTレゾナントが提供するサービス。ただし契約相手はNTTドコモとなり、利用するプロバイダーとしてOCNを選択する形となる(OCN以外にもBIGLOBE・ASAHIネット・plalaなど・・・複数のプロバイダーの中から1つ選択できる。NTTドコモがセットで提供していないプロバイダーを使う場合は、「ドコモ光 単独タイプ」にし、フレッツ光ネクストに対応したプロバイダーと個別にプロバイダーのみの契約をする必要がある。)。NTTレゾナントも契約情報を管理するが、基本的にはユーザーと直接的に関わるのはNTTドコモである。「OCN光」の場合と同様、回線品質も中身もフレッツ光回線+OCNの場合と全く同じである。請求や窓口業務はNTTドコモとなり(プロバイダー部分のみの問い合わせは内容によってはNTTレゾナントが窓口になる場合がある。)、「ドコモ光」の利用料金の中にプロバイダー料金も含まれた形で請求される。合算請求というよりは、最初から「ドコモ光」(正確には「ドコモ光1ギガ タイプB」という商品名)という一つの商品になっている形。そのためNTTレゾナントからの請求はない。ただしOCNの有料オプションサービスを契約している場合は、NTTレゾナントからその利用料金のみ請求される。ドコモのケータイ契約がある場合は、ケータイの利用料金と「ドコモ光」の利用料金が合算で請求される。光回線部分は親会社(NTTドコモ)、プロバイダー部分は子会社(NTTドコモの100%子会社のNTTレゾナント)という組み合わせである。

【OCN光「フレッツ」】
 NTTレゾナントがプロバイダーのみを一般ユーザーへ提供するサービス。フレッツ光回線の申し込みは含まれず、プロバイダーのみの契約となるのでご注意!光回線契約がまだのユーザーはNTT東西へ直接申し込むか、NTT東西の取り扱い代理店へ別途申し込みが必要。このコースは例えば既にフレッツ光回線は開通済みで、プロバイダー契約だけをしたいユーザーや、フレッツ光回線の契約はそのままに、他社プロバイダーからOCNへ乗り換え、プロバイダー契約のみを変えたい場合にオススメ。その他フレッツ光回線が家族名義で、プロバイダー契約は自分の名義にしたいなど、光回線とプロバイダーと異なった名義で使いたい場合や、経理上の理由などでフレッツ光回線とプロバイダーの利用料金を明確に分けたい場合も本コースが便利。フレッツ光回線とプロバイダーを同時に申し込みたい場合は、上記の「OCN光」「ドコモ光 for OCN」か、下記の「OCN光 with フレッツ」がオススメ。契約を全てNTTレゾナント1社にまとめたい場合は「OCN光」、ドコモのケータイ契約がある場合でドコモ光とのセット割引の対象となるケータイ料金プランを利用中・利用予定のユーザーは「ドコモ for OCN」、NTT東西との契約を残したいとか、フレッツ光回線+OCNの契約の方が「OCN光」「ドコモ光 for OCN」よりも安くつく場合は「OCN光 with フレッツ」(NTT西日本エリアの場合、フレッツ光の割引サービス「光もっともっと割」加入者は光コラボ回線よりも安くつく場合がある。現在は加入できない割引サービス。)がオススメ。光回線とプロバイダーの利用料金の合算請求は、「OCN光」「ドコモ光 for OCN」「OCN光 with フレッツ」のいずれも可能。どのコースが安くつくかは、毎月支払っている料金としっかり比較を!加入時の特典の比較も忘れずに!提携代理店を通すと、公式窓口よりも特典内容が充実していることもある。

【OCN光 with フレッツ】
 NTTレゾナントがプロバイダーのみを一般ユーザーへ提供するサービスだが、上記のOCN光「フレッツ」との違いはNTT東西のフレッツ光回線の申し込みと、プロバイダーOCNの申し込みが同時にできる点。フレッツ光回線はNTT東西、プロバイダーはNTTレゾナントとの契約になるが、両方の月額料金を1つにまとめられる点もこのコースの特徴。既にフレッツ光回線開通済みのユーザーも申し込みができ、上記のフレッツ光回線とプロバイダー契約が別々のコース『OCN光「フレッツ」』を契約済みのユーザーも、コース変更という形で契約できる。契約が成立すると、OCNの契約とNTT東西のフレッツ光回線の契約情報(戸建て・マンションどちらのタイプを利用しているかや、光配線・LAN・VDSLのどの回線方式を利用しているかなど。)が紐付けられる。フレッツ光回線とOCNの契約名義が異なっていても契約はできるが、申し込み時に契約名義が異なることを申し出なければ、回線情報不一致で手続きが保留になる場合がある。スムーズに契約するためには、フレッツ光回線の契約名義が異なることを伝え、フレッツ光回線の契約書に記載されているCAF+10桁の数字の「お客様ID」か、ひかり電話の契約がある場合は固定電話の番号を伝えておくこと。手続きが進むと、NTT東西から「OCN光 with フレッツ」に申し込んだかどうかの確認の電話が入る。必ずフレッツ光回線の契約者本人が応対する必要があり、「OCN光 with フレッツ」の手続きを進める許可を出さなければ手続きが進まない。フレッツ光回線が自分以外の名義になっている場合は、必ず契約者本人に事前にNTT東西から電話があることを伝えておくこと。光回線の勧誘電話が激増しているため、そういった電話と間違えて「身に覚えがない」と答えてしまうと手続きが取り消されることになる。「OCN光 with フレッツ」の手続きが完了すると、同じフレッツ光回線では他社プロバイダーの「with フレッツ」コースには加入できなくなる。「with フレッツ」とは、プロバイダーとフレッツ光回線の契約を紐付けし、合算請求にするコースのことである。OCN以外にBIGLOBE・So-net・plala・ASAHIネットなど・・・他社プロバイダーも導入しているコースである。1つのフレッツ光回線につき、1つのプロバイダーとの契約しかできない。仕事などで複数のプロバイダーと契約して分けたい場合は、1社と「with フレッツ」コースの契約をしてしまうと、それ以外のプロバイダーとはプロバイダー単体契約のコースしか選べなくなる。他社プロバイダーからOCNへ乗り換える場合で、乗り換え前のプロバイダーで「with フレッツ」コースを利用している場合は、「OCN光 with フレッツ」の申し込み時に他社で「with フレッツ」コースを利用していることを申し出ることをオススメする。申し出ない場合、他社で「with フレッツ」コースの契約があることを理由に手続きが止まる可能性がある。「OCN光 with フレッツ」の申し込み後、すぐに現在利用中のプロバイダーに「with フレッツ」コースの解約の連絡を入れること。プロバイダーによっては、「解約」と「退会」と2種類あり、一部のコースのみの契約解除を「解約」(オプションサービスなどの契約は継続するなど)、全ての契約を解除してそのプロバイダーとの一切の契約を辞めることを「退会」としているところがある(BIGLOBEやSo-netなど)ので、よく確認されたい。

【まとめ】
 これら4つの光回線コースについてまとめると、契約相手と提供・請求のスタイルが異なるだけで、中身・品質的には4つともフレッツ光回線+OCNで全く同じである。毎月支払っている料金や入会時の特典など、総合的に比較して最もマッチしているものを選んでいただければ良い。どのコースも解約時には違約金が設定されている。同じコースを長く使うか、定期的にコストの見直しを行って他社の光回線へ乗り換えるか、それによって異なってくるので違約金は契約前に必ずチェック!入会時の特典を狙って、定期的に光回線の契約を見直すのもありだ。

2022年2月3日木曜日

【レポート】最安値業者を比較!NTT系インターネット光回線(光コラボレーション)

記事公開日:2022年2月3日(木)


【おことわり】
当記事は記事公開日時点の情報であり、今後事業者の方針で突然変更される場合も考えられるため、必ず公式サイトでも確認していただきたい。当記事に関連して発生したいかなる損害についてもその責任を負わないものとする。契約はご自身の責任において行なっていただきたい。


NTT系のインターネット光回線(光コラボレーション回線)の最安値業者はどこか比較してみた。

光コラボレーションとは何かについては、過去記事(こちら)をご覧いただければと思う。

以前から光コラボレーション系の回線の最安値に挑戦していることで有名なのは、株式会社縁人(縁人=「えんじん」と読むそう)の「enひかり」。

その後、株式会社エクスゲートが「おてがる光」を提供し、こちらも格安回線として有名である。

さらに2022年2月1日からは、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社(インターネットサービスプロバイダのSo-netを運営する企業)が「So-net 光 minico」という新しい光回線のコースの提供を開始し、価格のみの単純比較では最安値の「enひかり」よりも安い価格になった。

So-net 光 minicoについては、当ブログでも取り上げているのでサービス内容については過去記事(こちら)をご覧いただきたい。

以下、この3社のサービスを比較してみる。

【月額料金】
1.enひかり:
(集合住宅)3,520円、(戸建て住宅)4,620円
2.おてがる光:(集合住宅)3,608円、(戸建住宅)4,708円
3.So-net 光 minico:(集合住宅)3,400円、(戸建住宅)4,500円
*enひかり・おてがる光・So-net 光 minicoいずれもNTT東日本・西日本のホームゲートウェイや無線LANカードを設置する場合、または設置済みの状態で転用・事業者変更を行った場合はレンタル料金が発生するのでご注意。

【NTT東日本・西日本のホームゲートウェイ・無線LANカードのレンタル料金(月額)】
光電話(固定電話)を利用する場合や、enひかり・おてがる光・So-net 光 minicoへ乗り換える前からNTT東日本・西日本のホームゲートウェイ・無線LANカードをレンタルされていた場合は別途レンタル料金が必要。
1.enひかりの場合
NTT東日本エリア:
220円(ホームゲートウェイのみの利用で無線LANカードの利用なしの場合)、330円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合)
NTT西日本エリア:220円(ホームゲートウェイのみの利用で無線LANカードの利用なしの場合)、330円(ホームゲートウェイ+無線LANカードの利用の場合)

2.おてがる光の場合
NTT東日本エリア:
220円(ホームゲートウェイのみの利用で無線LANカードの利用なしの場合)、330円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合)、110円(無線LANカードを追加する場合に1枚毎にかかる料金)
NTT西日本エリア:220円(ホームゲートウェイのみの利用で無線LANカードの利用なしの場合)、330円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合)、110円(無線LANカードを追加する場合に1枚毎にかかる料金)

3.So-net 光 minicoで光電話契約なしの場合
NTT東日本エリア:
330円(1Gbps対応無線LANルータ利用料)
NTT西日本エリア:275円(ホームゲートウェイのみの利用の場合)、385円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合)

4.So-net 光 minicoで光電話契約ありの場合
NTT東日本エリア:
330円(1Gbps対応無線LANルータ)、110円(無線LANカードを追加する場合、2枚目以降1枚毎にかかる料金)、無料(1Gbps未満の回線契約でホームゲートウェイのみの利用の場合)、110円(1Gbps未満の回線契約でホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合。無線LANカードを追加する場合に2枚目以降1枚毎にかかる料金)
NTT西日本エリア:無料(ホームゲートウェイのみの利用の場合)、110円(ホームゲートウェイ+無線LANカードを利用の場合。無線LANカードを追加する場合、2枚目以降1枚毎にかかる料金)

*初めてホームゲートウェイを設置の場合、派遣工事や回線品目の変更等で工事費用が発生する場合あり。

【高速通信帯域オプション】
月額料金とは別に追加料金を支払うことで、通常の回線よりも混雑や通信速度の低下が起こりにくい高速帯域を利用することができる。
1.enひかり:(v6プラス)・(transix)・(Xpass)各198円/月
2.おてがる光:(IPv6オプション・v6プラス)165円/月
3.So-net 光 minico:(さくさくスイッチ・ワンデー)220円/1日(利用前日までに申し込み必要)
*申し込み手数料:enひかりとおてがる光は回線契約と同時に申し込みの場合は無料で、回線開通後に追加や変更で申し込みの場合は2,200円。So-net 光 minicoは無料。
*So-net 光 minicoは月額ではなく日額220円で、かつ利用する前日までに申し込みが必要なのでご注意。

【Wi-Fiルータレンタル】
1.enひかり:
なし
2.おてがる光:月額495円
3.So-net 光 minico:月額550円
*2022年2月1日現在、enひかりとv6プラスを同時申し込みしたユーザーへ特別価格でv6プラス対応Wi-Fiルータを販売。
*2022年2月1日現在、So-net 光 minicoは回線契約とSo-net v6プラス対応ルーターを同時に申込んだ場合に限り、レンタル料金を永年無料にするキャンペーンを実施。

【最低契約期間】
1.enひかり:
設定なし
2.おてがる光:設定なし
3.So-net 光 minico:設定なし

【解約金】
1.enひかり:
なし
2.おてがる光:なし
3.So-net 光 minico:なし
*おてがる光で回線工事費を分割払いにしている場合、So-net 光 minicoで契約時に回線工事費がかかった場合で、工事費の分割払いが完了していない期間に解約した場合は残債額を一括で支払う必要がある。

【初回事務手数料】
1.enひかり:
(回線新設)3,300円、(転用)2,200円、(事業者変更)2,200円
2.おてがる光:(回線新設)2,200円、(転用)2,200円、(事業者変更)2,200円
3.So-net 光 minico:(回線新設)3,300円、(転用)3,300円、(事業者変更)3,300円
*回線新設:NTT系のインターネット光回線を初めて導入する場合をいう(フレッツ光や他社光コラボレーション回線から乗り換えの場合は工事不要だが、auひかりやNURO光などから乗り換える場合は新設工事の必要がある)。
*転用:NTT東日本・西日本のフレッツ光回線から光コラボレーション回線へ乗り換える場合をいう。
*事業者変更:他社光コラボレーション回線から乗り換える場合をいう。
*回線新設の場合は事務手数料とは別に回線工事費が必要。
*光回線の契約と同時に光電話(固定電話)を新設、または現在利用中の固定電話(アナログ回線など)から光電話へ移行する場合は別途工事費が必要。

【回線新設工事費】
1.enひかり:
集合住宅・戸建住宅タイプともに(無派遣工事)2,200円、(訪問工事あり、屋内配線新設なし)8,360円、(訪問工事あり、屋内配線新設あり)16,500円
2.おてがる光:集合住宅・戸建住宅ともに(無派遣工事)2,200円、集合住宅(訪問工事あり)16,500円・分割払い月550円✕30回、戸建住宅(訪問工事あり)19,800円・分割払い月550円✕36回
3.So-net 光 minico:26,400円を分割払いで1ヶ月目990円、2~36ヶ月目は毎月726円
*2022年2月1日現在、おてがる光とSo-net 光 minicoは工事費実質無料キャンペーンあり。
*光回線の契約と同時に光電話(固定電話)を新設、または現在利用中の固定電話(アナログ回線など)から光電話へ移行する場合は別途工事費が必要。
*転用や事業者変更の場合は工事費はかからないが、集合住宅タイプ→戸建住宅タイプまたは戸建住宅タイプ→集合住宅タイプへ変更、100Mbps→1Gbpsへ回線速度の変更、光電話の新設など工事が必要なオプションサービスの追加等を行った場合は工事費が必要となる。

【提供方式】
1.enひかり:
光コラボレーション(NTT東日本・西日本が株式会社縁人へ光回線を卸売し、株式会社縁人がユーザーへ提供)
2.おてがる光:光コラボレーション(NTT東日本・西日本が株式会社エクスゲートへ卸売し、株式会社エクスゲートがユーザーへ提供)
3.So-net 光 minico:光コラボレーション(NTT東日本・西日本がソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社へ卸売し、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社がユーザーへ提供)

【通信速度】
1.enひかり:
1Gbps(一部の集合住宅など100Mbpsの場合あり。別コースで10Gbpsの提供もあり)
2.おてがる光:1Gbps(一部の集合住宅など100Mbpsの場合あり)
3.So-net 光 minicoは無料:1Gbps(一部の集合住宅など100Mbpsの場合あり)

【利用可能なオプションサービス】
1.enひかり:
光電話・リモートサポート・電気・フレッツテレビ・固定IP・v6プラス・transix・Xpass・公衆無線LAN等。
2.おてがる光:光電話・ポケットWi-Fi・v6プラス対応Wi-Fiルータレンタル・フレッツテレビ・各種サポート(あんしんサポート+・駆けつけサポート24・ライフラインサポート24・生活110番優待)・固定IP・メールアドレス・セキュリティ・あんしん保証(保険)
3.So-net 光 minico:光電話・v6プラス(自動適応)・さくさくスイッチワンデー(限定帯域から高速帯域へ切り替え)・24時間出張修理オプション・フレッツテレビ・ポケットWiFi・v6プラス対応Wi-Fiルータレンタル・ So-net安心サポート+(リモートサポートとセキュリティがセット)・まとめてバスター(ネット詐欺・情報漏えい)・セキュリティ(カスペルスキー)・ So-net安心サポート(リモートサポート)・ So-netくらしのお守り(水回り・鍵・ガラスの破損など生活のトラブルを解決)・えらべる倶楽部for So-net(家族全員で使える割引・優待サービス)・詐欺ウォール(フィッシング詐欺対策)・その他So-netが提供する各オプションサービス

【関連リンク】
enひかり
株式会社縁人
おてがる光
株式会社エクスゲート
So-net 光 minico
So-net 光 minicoサービス概要
So-net
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社

2022年2月2日水曜日

【レポート】新しいインターネット光回線コース「So-net 光 minico」とは?向き・不向きもご紹介!

記事公開日:2022年2月1日(火)


【おことわり】
当記事は記事公開日時点の情報であり、今後事業者の方針で突然変更される場合も考えられるため、必ず公式サイトでも確認していただきたい。当記事に関連して発生したいかなる損害についてもその責任を負わないものとする。契約はご自身の責任において行なっていただきたい。


インターネットサービスプロバイダ(以下、ISP)のSo-net(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)が新しいインターネット光回線コースの提供を開始した。

【サービス名】
So-net 光 minico(ソネット ヒカリ ミニコ)

【提供開始日】
2022年2月1日(火)

【特徴】
1.
通信機能以外の余分な機能はなし。
2.通信帯域を限定(混雑時は低速になる場合あり。他のSo-netのインターネット回線コースとは異なり、So-net 光 minico向けに専用設計された回線を使用)。
3.v6プラス(IPoE接続方式IPv4 over IPv6通信)が自動適用(v6プラスの利用が絶対条件のため、PPPoE方式でのインターネット接続は不可。v6プラス開通までの期間に限りPPPoE方式での接続可。v6プラス対応の通信機器の準備が必要。固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービスなどは利用不可)。
4.1・2によるコストカットにより低価格化を実現。
*利用前日までに申込むことで高速の通信帯域に変更可能(ただし+220円/1日)。

【提供可能エリア】
日本全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光提供エリア)

【提供方式】
光コラボレーション(NTT東日本・西日本が光回線をSo-netの運営会社であるソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社へ卸売し、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が一般ユーザーへ光回線+ISPとセットで提供。)
*光コラボレーションとは何かについては過去記事参照(こちら)。
*NTT東日本・西日本のフレッツ光回線ユーザーや他社光コラボレーション回線ユーザーは回線工事なしで乗り換え可能(乗り換え前の状態のまま乗り換える場合に限る。契約時に集合住宅タイプ→戸建住宅タイプまたは戸建住宅タイプ→集合住宅タイプへタイプ変更、100Mbps→1Gbpsへ回線速度の変更、工事が必要なオプションサービスの追加等を行った場合は除く)。

【利用料金(月額)】
集合住宅:
3,400円
戸建住宅:4,500円
*ともに税込み価格。
*NTT東日本・西日本のホームゲートウェイや無線LANカードを設置する場合、または設置済みの状態で転用(NTT東日本・西日本のフレッツ光からSo-net 光 minicoへ乗り換える場合をいう)・事業者変更(ドコモ光やSoftbank光など他社光コラボレーション回線からSo-net 光 minicoに乗り換える場合をいう)を行った場合はレンタル料金が発生するのでご注意。
*2022年2月1日現在、単純な料金比較では光コラボレーション系で業界最安値を目指していることで有名な「enひかり」よりも安い料金(集合住宅:3,520円、戸建住宅:4,620円)。

【NTT東日本・西日本のホームゲートウェイ・無線LANカードのレンタル料金(月額)】
光電話(固定電話)を利用する場合や、So-net 光 minicoへ乗り換える前からNTT東日本・西日本のホームゲートウェイ・無線LANカードをレンタルされていた場合は別途レンタル料金が必要。
1.光電話契約なしの場合
NTT東日本エリア:
330円(1ギガ対応無線LANルータ利用料)
NTT西日本エリア:275円(ルータ機能のみ)、385円(ルータ機能+Wi-Fi機能)
2.光電話契約ありの場合
NTT東日本エリア:
330円(1Gbps対応無線LANルータ)、110円(無線LANカードを追加する場合。2枚目以降1枚毎に)、無料(1Gbps未満の回線契約で無線LANカードを利用しない場合)、110円(1Gbps未満の回線契約で無線LANカードを利用する場合。無線LANカードを追加する場合。2枚目以降1枚毎に)
NTT西日本エリア:無料(無線LANカードを利用しない場合)、110円(無線LANカードを利用する場合。無線LANカードを追加する場合。2枚目以降1枚毎に)
*初めてホームゲートウェイを設置の場合、派遣工事や回線品目の変更等で工事費用が発生する場合あり。

【最低契約期間】
設定なし

【解約金】
なし
*ただし「So-net 光 minico」を申込みの際に回線工事費がかかっている場合で、工事費の分割払いが完了していない期間に解約した場合は残債額が一括請求される。

【初回必要経費】
1.
工事費:26,400円(2022年2月1日現在、回線新設の場合は実質無料)
2.事務手数料(契約手数料):3,300円
3.利用開始日から月末までの利用料金(日割り計算)
*利用開始月の翌月からは通常の利用料金のみ。
*他のコースや他の回線事業者から「So-net 光 minico」へ契約の場合は、前契約の方で解約金や違約金が発生する場合があるので要確認。
*工事費は26,400円を利用開始月の翌月から36ヶ月に分割し、1ヶ月目は990円、2~36ヶ月目は毎月726円請求されるが、同額割引くことで実質無料に。
*フレッツ光回線・他社光コラボレーション回線ユーザーは工事不要(ただし「So-net 光 minico」申込み時に集合住宅タイプ→戸建住宅タイプまたは戸建住宅タイプ→集合住宅タイプへタイプ変更、100Mbps→1Gbpsへ回線速度の変更、工事が必要なオプションサービスの追加等を行った場合は除く)。

【通信速度】
最大1Gbps

【接続方法】
IPoE接続方式(IPv4 over IPv6通信)
*以下のサービスは利用できないので注意。固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービス。
*v6プラスの利用が絶対条件。
*PPPoE接続方式は利用不可(ただしv6プラス開通までの通信断の期間は利用可)。
*IPv4 over IPv6通信対応の通信機器(v6プラス対応ホームゲートウェイまたはv6プラス対応ブロードバンドルーター)の用意必須。
*「So-net 光 minico」の申込みと同時に「So-net v6プラス対応ルーター」のレンタルを申込んだ場合は永年無料(2022年2月1日現在)。

【利用可能なオプションサービス(別料金)】
1.
So-net 光 電話(NTT東日本・西日本のひかり電話と同等)
2.So-net 光 テレビ(NTT東日本・西日本のフレッツ・テレビと同等)
3.24時間出張修理オプション(回線トラブルや故障修理を24時間365日対応)
4.さくさくスイッチ(ワンデー)(限定されている通信帯域を高速の通信帯域にグレードアップ。ただし前日までに申込みが必要で220円/1日かかる。)
5.その他、So-netが提供している各種オプションサービス

【注意事項】
1.
PPPoE方式での接続にしか対応していないインターネットサービスは利用できない(固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービスなど)。
2.限定した回線帯域を使用のため、回線が混雑時は低速になることがある。
3.他のSo-netのインターネット回線コースとは異なり、So-net 光 minico向けに専用設計された回線を使用している。
4.高速帯域を頻繁に利用したいユーザーは他のインターネット回線コースの方が安くなる場合がある(例えば集合住宅のユーザーが帯域の高速化「さくさくスイッチ・ワンデー」を7日以上利用した場合、220円✕7日+「So-net 光 minico」の利用料金3,400円=4,940円となり、So-net 光 プラスの利用料金4,928円より割高になる)。

【こんな人に向いている】
1.
とにかく料金を安く抑えたい人(余分なオプションセットは不要!通信機能だけにして低価格にしてほしいと思っている人は特にオススメ)。
2.PPPoE方式でのインターネット接続が必要なサービス(固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービスなど)を必要としない人(So-net 光 minicoはv6プラスが自動適用となりIPoE方式でのIPv4 over IPv6通信が絶対条件。v6プラスが開通するまでの期間を除きPPPoE方式での接続は不可)。
3.サイト閲覧やメールの送受信(大容量の添付ファイルを除く)など低容量のデータ通信がほとんどで、動画視聴やネットゲームなど大容量データ通信はあまり利用しない人。
4.夜間や休日など、回線の混雑で低速になりやすい時間帯にはあまり利用しない人(一般的なオフィスのように、平日8時~18時くらいまでしかデータ通信をしない人。)。
5.高速データ通信をあまり求めない人(一般的なサイト閲覧が問題なくできれば良いと思っている人)。
6.月に2・3日くらいしか高速データ通信を必要としない人(データ通信の高速化は別オプションで、利用予定日の前日までに申込みが必要。+220円/1日。220円✕利用した日数+So-net 光 minicoの月額料金の合計額が「So-net 光」や「So-net 光 プラス」、他社の光回線の月額料金を下回る場合はオススメ)。
7.回線新設時にかかる工事費を負担したくない人(2022年2月1日現在、So-net 光 minicoは回線新設時にかかる回線工事費が実質無料。工事費無料キャンペーンは他のコースや他社光回線でも実施の場合が多いので比較をオススメ)。
8.Wi-Fiルータなど通信機器(v6プラス対応であることが絶対条件)を自己負担で準備したくない人(2022年2月1日現在、So-net 光 minicoとSo-net v6プラス対応ルーターのレンタルを同時に申し込んだ場合に限り永年無料)。

【こんな人には不向き】
1.
常時高速通信を求める人。
2.PPPoE方式でのインターネット接続しか利用できないサービス(固定IPサービス・特定のプロトコル「PPTP、SCTP」を利用するサービス・利用可能なポート番号が制限されている特定のポートを使うサービス・IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービスなど)を利用している人、またはPPPoE方式での接続も使いたい人(So-net 光 minicoはv6プラスが自動適用となりIPoE方式でのIPv4 over IPv6通信が絶対条件。v6プラスが開通するまでの期間を除きPPPoE方式での接続は不可)。
3.動画サイトやネットゲームなど大容量のデータ通信が多く、スムーズなデータ通信(ラグはNG)を求める人。
4.月に2・3日以上、高速データ通信を必要とする人(「こんな人に向いている」の項目でも述べた通り、データ通信の高速化は別オプションで+220円/1日。220円✕利用した日数+So-net 光 minicoの月額料金の合計額が他の回線コースや他社光回線の月額料金を上回る場合は割高)。

【関連リンク】
So-net 光 minico(公式サイト)
So-net 光 minicoサービス概要(公式サイト)
高速帯域オプションサービス「さくさくスイッチ(ワンデー)」
So-net公式サイト
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社公式サイト

2021年5月3日月曜日

【レポート】関西電力の新しい電気料金プラン「with U-NEXTでんき」はお得か?

記事公開日:2021年05月03日(月)


「with U-NEXTでんき」は関西電力が2021年2月26日(金)正午から申し込み受付を開始した新しい電気料金プランで、電気契約と株式会社U-NEXTが提供する動画配信サービス「U-NEXT」をセットにしたもの。

「with U-NEXTでんき(Gセット)」というプランもあるが、これは電気契約+ガス契約(関電ガス)+U-NEXTのセットプランで、さらに料金がお得になっているが、この記事では電気契約+U-NEXTの「with U-NEXTでんき」のみを取り扱うこととする。

セットにすることで、どれだけお得なのか調べてみた。

以下、全て税込み(消費税率10%)表記とする。

料金やサービス内容は全て記事公開日時点の情報である。

各自、契約前に必ず公式サイトでも確認するようにしていただきたい。
まず、関西電力の電気契約とU-NEXTを別々に契約した場合は以下の通り。


【従量電灯A】関西電力の家庭向けの一般的な電気料金プラン

最低料金(15kWhまで)・・・1契約につき¥341.01
第1段階(15kWhを超え120kWhまで)・・・1kWh毎に¥20.31
第2段階(120kWhを超え300kWhまで)・・・1kWh毎に¥25.71
第3段階(300kWh超過分)・・・1kWh毎に¥28.70

【U-NEXT月額料金】
¥2,189

【最低料金】・・・¥2530.01
¥341.01(従量電灯Aの最低料金)+¥2,189(U-NEXT月額料金)=¥2530.01
では、「with U-NEXTでんき」にし、関西電力の電気契約とU-NEXTの契約をセットにした場合はどうなるか?

【with U-NEXTでんき】関西電力の電気契約+U-NEXTのセットプラン

最低料金(15kWhまで)・・・1契約につき¥2,265
第1段階(15kWhを超え120kWhまで)・・・1kWh毎に¥20.31
第2段階(120kWhを超え300kWhまで)・・・1kWh毎に¥24.92
第3段階(300kWh超過分)・・・1kWh毎に¥28.41

*U-NEXTの月額料金は最低料金の中に含まれる。

【最低料金の比較】

関西電力の電気契約とU-NEXTを別々に契約した場合の最低料金(従量電灯Aの最低料金+U-NEXTの月額料金)-with U-NEXTでんきの最低料金=¥2530.01-¥2,265=¥265.01

関西電力の電気契約とU-NEXTを別々に契約する場合に比べ、最低でも1ヶ月あたり¥265安くなる。
さらに「with U-NEXTでんき」では第2段階(120kWhを超え300kWhまで)以上の電気料金も安くなっている。


第1段階(15kWhを超え120kWhまで):
1kWh毎に¥20.31(従量電灯Aと同様)

そのため、電気使用量が0~120kWhの場合は上で比較した最低料金の差額以外の割引はなく、月額¥265安くなるだけ。

第2段階(120kWhを超え300kWhまで):1kWh毎に
¥25.71(従量電灯A) → ¥24.92(with U-NEXTでんき)=¥0.79値引き。

月々の電気使用量が121~300kWhの場合は最低料金の差額の¥265に加え、最小¥0.79(121kWh)~最大¥142.2(300kWh)、従量電灯A+U-NEXTより料金が安くなる。


従量電灯A+U-NEXTの場合:
¥4,688.27(121kWh)~¥9,290.36(300kWh)
with U-NEXTでんきの場合:¥4,422.47(121kWh)~¥8,883.15(300kWh)
毎月のお得額:¥265.8(121kWh)~¥407.21(300kWh)
年間のお得額:¥3,189.6(121kWh)~¥4,886.52(300kWh)


第3段階(300kWh超過分):1kWh毎に
¥28.70(従量電灯A) → ¥28.41(with U-NEXTでんき)=¥0.29値引き。

月々の電気使用量が301kWh以上の場合は最低料金の差額の¥265に加え、第2段階の差額最大の¥142.2(300kWh)、それに300kWhを超えた分の電気使用量(電気使用量-300kWh)✕¥0.29、従量電灯A+U-NEXTより料金が安くなる。


従量電灯A+U-NEXTの場合:
¥9,319.06(301kWh)~
with U-NEXTでんきの場合:¥8,911.56(301kWh)~
毎月のお得額:¥407.5(301kWh)~
年間のお得額:¥4,890(301kWh)~
【結論】
U-NEXTを継続的に利用する人にとっては、電気の使用量が0の場合でも損をしないお得なプランである。

電気料金とU-NEXTを別々に契約する場合に比べ、月々最低でも¥265安くなる。

1年間だと
¥265✕12ヶ月=¥3,180安くなり、最低でもU-NEXT月額料金¥2,189の約1.5ヶ月分が毎年還元されることになる。

毎月の電気使用量が300kWhを超える家庭だと、年間お得額は¥4,886.52を超え、U-NEXTの月額料金2ヶ月分(¥2,189✕2=¥4,378)+1コイン(¥500)以上が還元される計算になる。

【電気料金の計算式】
上記に記載の料金は、それぞれ以下の計算式から算出している。

電気使用量が0~15kWhの場合(最低料金の範囲に収まる場合):それぞれの料金プランの最低料金(以下、最低料金と表記)

電気使用量が16~120kWhの場合(第1段階の範囲の場合):0~15kWhの電気料金(最低料金)+16~120kWhの電気料金(第1段階の電気料金)=最低料金+{(電気使用量-15kWh)✕第1段階の電気料金} → 第1段階の料金は15kWhを超えた分(16kWh以上)から計算されるため、15kWhを差し引いている。

電気使用量が121~300kWhの場合(第2段階の範囲の場合):0~15kWhの電気料金(最低料金)+16~120kWhの電気料金(第1段階の電気料金)+121~300kWhの電気料金(第2段階の電気料金)=最低料金+{(120kWh-15kWh)✕第1段階の電気料金}+{(電気使用量-120kWh)✕第2段階の電気料金}=最低料金+105kWh✕第1段階の電気料金+{(電気使用量-120kWh)✕第2段階の電気料金} → 第2段階の料金は120kWhを超えた分(121kWh以上)から計算されるため、120kWhを差し引いている。

電気使用量が301kWh以上の場合(第3段階の範囲の場合):0~15kWhの電気料金(最低料金)+16~120kWhの電気料金(第1段階の電気料金)+121~300kWhの電気料金(第2段階の電気料金)+301kWh以上の電気料金(第3段階の電気料金)=最低料金+{(120kWh-15kWh)✕第1段階の電気料金}+{(300kWh-120kWh)✕第2段階の電気料金}+{(電気使用量-300kWh)✕第3段階の電気料金}=最低料金+105kWh✕第1段階の電気料金+180kWh✕第2段階の電気料金+{(電気使用量-300kWh)✕第3段階の電気料金} → 第3段階の料金は300kWhを超えた分(301kWh以上)から計算されるため、300kWhを差し引いている。
【関連リンク】
■ 関西電力「withU-NEXT でんき」概要
■ 関西電力「withU-NEXT でんき」申込みサイト
■ 関西電力(企業概要)
■ 関西電力(顧客向けサイト)
■ 関西電力(個人の顧客向けサイト)
■ 関西電力(法人の顧客向けサイト)

2021年2月14日日曜日

【リンク集】地震発生時に役立つサイト

記事公開日:2021年02月14日(日)


地震発生時に役立つサイトをご紹介する。

随時、情報を追加しています。

【地震情報】
気象庁防災情報 各地の気象台・関連施設
国土交通省災害・防災情報 防災情報提供センター
内閣府防災情報のページ
強震モニタ(リアルタイムに地震の発生をお知らせ)
防災科学技術研究所

【各都道府県・市町村のホームページ】
全国自治体マップ検索(地方公共団体情報システム機構)

【電気】
北海道電力停電情報
東北電力停電情報
東京電力停電情報
中部電力停電情報
北陸電力停電情報
関西電力停電情報
中国電力停電情報
四国電力停電情報
九州電力停電情報
沖縄電力停電情報

【ガス】
北海道ガス
仙台市ガス局
京葉ガス
東京ガス
静岡ガス
東邦ガス
サーラエナジー(旧・中部ガス)
北陸ガス
大津市企業局
大阪ガス
広島ガス
西部ガス
上記以外のガス事業者(一般財団法人日本ガス協会)

【水道】
全国の水道事業者(公益社団法人日本水道協会)

【道路】
日本道路交通情報センター(高速・都市高速・一般道路の情報を5分ごとに更新し24時間提供)
道路関連リンク集(国土交通省)

【鉄道】
(別ページにて制作中)

【バス】
バス事業者検索(公益社団法人日本バス協会)

【航空・空港】
航空関連リンク集(国土交通省内、国内航空会社・海外航空会社のリンクあり)
(空港リンク集は別ページにて制作中)

【警察】
警察庁
各都道府県の警察本部リンク集(警察庁)

【消防】
総務省消防庁
全国の消防本部リンク集(全国消防長会)
消防関連リンク集(総務省消防庁)

【自衛隊】
防衛省
陸上自衛隊
海上自衛隊
航空自衛隊

2021年2月5日金曜日

【ニュース】有料動画配信サービス「Netflix」が月額料金を値上げ(これまでの価格推移もご紹介)

記事公開日:2021年2月5日(金)


有料動画配信サービスの「Netflix(ネットフリックス)」(こちら)が日本向けサービスの月額料金の値上げを発表した。

値上げ実施日:2021年2月5日(金)

Netflixが日本でサービスを開始させたのは2015年9月1日(火)。

今回の値上げは2018年8月23日(木)以来で、サービス開始後では2回目の値上げとなる。

各プランの違いは こちら

注意!以下、価格はすべて税込み表示。

【2021年2月5日実施の各プランの改定価格】
*ベーシック:880円 → 990円(110円の値上げ)
*スタンダード:1,320円 → 1,490円(170円の値上げ)
*プレミアム:1,980円(据え置き)


以下は過去の価格推移。


【2015年9月1日のサービス開始当初の価格(当時は税率8%)】
*ベーシック:702円(税抜価格は650円)
*スタンダード:1,026円(税抜価格は950円)
*プレミアム:1,566円(税抜価格は1,450円)

【2018年8月23日の1回目の価格改定(当時は税率8%)】
*ベーシック:702円 → 864円(162円の値上げ・税抜価格は800円)
*スタンダード:1,026円 → 1,296円(270円の値上げ・税抜価格は1,200円)
*プレミアム:1,566円 → 1,944円(378円の値上げ・税抜価格は1,800円)

【2019年10月1日の税率変更(8%→10%)に伴う価格変更】
*ベーシック:864円 → 880円(16円アップ)
*スタンダード:1,296円 → 1,320円(24円アップ)
*プレミアム:1,944円 → 1,980円(36円アップ)

【サービス内容】有料動画配信サービス「Netflix」のプランについて

記事公開日:2021年2月5日(金)


有料動画配信サービスの「Netflix(ネットフリックス)」(こちら)の日本向けサービスのプランは3つある。

3つのプランの違いは画質と同時に視聴可能な端末の台数で、視聴できる作品数や対応端末の違いはない。

以下、価格とサービス内容は2021年2月5日(金)現在。

Netflixは2021年2月5日(金)に日本でのサービス開始後2回目となる価格改定を実施。

詳しくは こちら

【プラン一覧】
*ベーシック:990円
同時視聴可能端末1台・ダウンロード可能なスマートフォンまたはタブレット1台・SD画質(標準画質)

*スタンダード:1,490円
同時視聴可能端末2台・ダウンロード可能なスマートフォンまたはタブレット2台・HD画質で視聴可能

*プレミアム:1,980円
同時視聴可能端末4台・ダウンロード可能なスマートフォンまたはタブレット4台・HDやUHD 4K画質で視聴可能

2021年1月19日火曜日

【日本国内累計】新型コロナウイルス(COVID-19)感染状況

記事公開日:2020年12月30日(水)
最終更新日:2021年01月19日(火)


NHKホームページの新型コロナウイルス特設サイト内「データで見る」より。

2021年1月19日(火)20時30分時点の情報。

【日本国内】

感染者:340,780人(*1)
重症者:1,001人
死亡者:4,687人
退院者:257,719人

*1:中国武漢からの帰国者チャーター機関連の感染者14名と、クルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス号)乗船者で下船して帰宅後に感染が確認された人を含む。


【クルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス号)】
感染者:712人(*2)
重傷者:0人
死亡者:13人
退院者:659人

*2:下船して帰宅後に感染が確認された人は除く。


【日本国内初の感染者】
2020年1月16日(木)(*3)

*3:神奈川県在住の30代男性で、2020年1月3日に中国武漢で発熱の症状があり同月6日に帰国し即日医療機関を受診。10日に入院し15日に退院(2020年1月20日付の薬事日報)。


【日本国内初の死者】
2020年2月13日(木)(*4)

*4:神奈川県在住の80代女性で海外渡航歴はなかったが、義理の息子で東京都内のタクシー運転手の感染が確認された(2020年2月14日付の日本経済新聞)。

2020年12月3日木曜日

【報道発表】NTTドコモが新料金プランを発表(2021年3月提供開始予定)

記事公開日:2020年12月3日(木)


NTTドコモは2020年12月3日(木)、新しい料金プランを発表した。

以下は公式発表のものをまとめたものである。

内容が変更される可能性もあるため、必ず公式サイトの方でも確認いただきたい。

閲覧者が当ブログ記事を利用したことにより被った損害及び損失について、一切の責任を負いかねる。

【サービス名称】
ahamo(アハモ)

【提供開始時期】
2021年3月(詳細は決定次第告知)

【月額料金】
2980円(税抜)

【月間データ通信容量】
20GB
*海外82の国々・地域(当記事下部参照)でも追加料金なく利用可能(渡航先でも面倒な手続き不要)。
*20GBを超過した場合は送受信とも最大通信速度1Mbpsの速度制限。
*速度制限を解除するには1GBあたり500円(税抜)。

【通話料】
標準装備で5分間までの国内通話が何度でも無料(5分以上通話した場合は、5分経過後分より30秒ごとに20円《税抜》の課金)
*5分以上の通話が多い人には国内通話がかけ放題になる「かけ放題オプション」月額1000円(税抜)も用意
*日本国内でもショートメールサービス(SMS)、ナビダイヤル(0570・0180)、特番(188・189)、番号案内(104)、衛星電話など一部に通話料無料の対象外の番号あり。

【対応ネットワーク】
4G・5G

【事務手数料】
無料(新規契約事務手数料・機種変更手数料・携帯電話番号ポータビリティ《MNP》転出手数料)

【申込方法】
専用のウェブサイトからのみ(ドコモショップ等の実店頭、電話窓口ドコモインフォメーションセンターでは取扱わない)

【解約金】
設定なし(最低利用期間等、定期契約の設定もなし)

【注意事項】
*個人契約のみ(法人契約は不可)
*キャリアメール(ドコモのメール)の提供はなし

【82カ国の内訳】
アイルランド・アゾレス諸島・アメリカ・アラスカ・アンドラ・イギリス・イスラエル・イタリア・バチカン・インド・インドネシア・エクアドル・エジプト・エストニア・オーストラリア・オーストリア・オマーン・オランダ・カタール・カナダ・カナリア諸島・韓国・カンボジア・キプロス・ギリシャ・グアム・クロアチア・サイパン・サウジアラビア・サンマリノ・シンガポール・スイス・スウェーデン・スペイン・スペイン領北アフリカ・スロバキア・タイ・台湾・チェコ・中国・チリ・デンマーク・ドイツ・トルコ・ナウル・ニュージーランド・ノルウェー・米領バージン諸島・バチカン・アメリカ(ハワイ)・ハンガリー・バングラデシュ・フィジー・フィリピン・フィンランド・プエルトリコ・ブラジル・フランス・ブルガリア・ブルネイ・ベトナム・ペルー・ベルギー・ポーランド・ポルトガル・香港・マカオ・マディラ諸島・マレーシア・南アフリカ・ミャンマー・メキシコ・モナコ・モロッコ・ヨルダン・ラオス・ラトビア・リトアニア・リヒテンシュタイン・ルーマニア・ルクセンブルク・レソト・ロシア

【関連リンク】(以下、リンクはすべて別ウインドウ)
NTTドコモ
報道発表資料:新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表<2020年12月3日>

2020年11月3日火曜日

【報道発表】三井住友銀行がコンビニATM手数料を改定(2021年4月5日〜)

記事公開日:2020年11月2日(月)
最終更新日:2020年11月3日(火)


三井住友銀行は2020年11月2日(月)、コンビニATMの手数料を改定すると発表した。

コンビニATMとは、イーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMを指す。

改定日:2021年4月5日(月)

以下、金額はすべて税込み。

【通常日】(毎月25日・26日以外)
平日(8時45分〜18時):110円 → 220円(110円値上げ)
上記時間以外:220円 → 330円(110円値上げ)

【毎月25日・26日】(土・日・祝日と重なる場合:25日は前営業日・26日は翌営業日が対象)
平日(8時45分〜18時):110円 → 0円(110円値下げ)
上記時間以外:220円 → 110円(110円値下げ)

【総合口座当座貸越取引の借入・返済】
通常日(1万円以下の場合):110円
通常日(1万円超の場合):220円

【関連リンク】(以下、リンクはすべて別ウインドウ)
三井住友フィナンシャルグループ
三井住友銀行
イーネット
ローソン銀行
セブン銀行

2019年1月6日日曜日

【リンク集】公式の鉄道運行情報(関西圏)

記事作成日:2018年09月04日(火)
最終更新日:2019年01月06日(日)


関西圏の各鉄道会社の公式運行情報のページをご紹介します。

当記事内のリンクはすべて別ウインドウで開きます。

お急ぎの方は、以下の鉄道会社名をクリックすると読み飛ばしできます。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
大阪市高速電気軌道(Osaka Metro/旧大阪市交通局・大阪市営地下鉄)
阪急電鉄
阪神電気鉄道
京阪電気鉄道
近畿日本鉄道(近鉄)
南海電気鉄道
神戸市交通局(神戸市営地下鉄)
京都市交通局(京都市営地下鉄)
神戸高速鉄道
山陽電気鉄道
神戸電鉄(神鉄)
能勢電鉄
泉北高速鉄道
大阪高速鉄道(大阪モノレール)
北大阪急行電鉄(北急)

【大阪市高速電気軌道(Osaka Metro/旧大阪市交通局・大阪市営地下鉄)】
地下鉄・ニュートラム運行情報
延着証明書
Twitter版運行情報

【阪急電鉄】
阪急電鉄運行情報
延着証明書
Twitter(運行情報以外の情報もあり)

【阪神電気鉄道】
列車運行情報
延着証明書
Twitter版運行情報

【京阪電気鉄道】
列車運行情報
延着証明書
Twitter版運行情報

【近畿日本鉄道(近鉄)】
近鉄列車運行情報
遅延証明書
近鉄列車走行位置

【南海電気鉄道】
列車運行状況
遅延情報(Web遅延証明書)

【神戸市交通局(神戸市営地下鉄)】
地下鉄運行情報
遅延証明書インターネット版

【京都市交通局(京都市営地下鉄)】
緊急情報(情報がある場合はトップページ上部に表示)

【神戸高速鉄道】
■ 元町駅・西元町駅・高速神戸駅・新開地駅・大開駅・高速長田駅・西代駅は阪神電気鉄道
■ 阪急神戸三宮駅・花隈駅・高速神戸駅・新開地駅は阪急電鉄(うち高速神戸駅~新開地駅間は阪神電気鉄道と重複)
■ 新開地駅~湊川駅間は神戸電鉄(神鉄)

【山陽電気鉄道】
運行状況
遅延証明書
Twitter(運行情報以外の情報もあり)

【神戸電鉄(神鉄)】
列車運行情報
延着証明書

【能勢電鉄】
鉄道運行状況
妙見の森ケーブル運行状況

【泉北高速鉄道】
運行情報

【大阪高速鉄道(大阪モノレール)】
運行情報
遅延証明書
Twitter版運行情報

【北大阪急行電鉄(北急)】
運行情報
遅延証明書

【西日本旅客鉄道(JR西日本)】
JR西日本列車運行情報
JR西日本列車走行位置
遅延証明書
Twitter版運行情報(大阪環状線:大阪駅~天王寺駅~大阪駅 ゆめ咲線:西九条駅~桜島駅 大和路線:加茂駅~JR難波駅 阪和線:天王寺駅~和歌山駅 JR関西空港線:日根野駅~関西空港駅 羽衣線:鳳駅~東羽衣駅)
Twitter版運行情報(JR京都線:大阪駅~京都駅 JR神戸線:大阪駅~姫路駅 北陸線:長浜駅~敦賀駅 琵琶湖線:京都駅~長浜駅 山陽線:姫路駅~上郡駅 赤穂線:相生駅~播州赤穂駅 和田岬線:兵庫駅~和田岬駅)
Twitter版運行情報(学研都市線:京橋駅~木津駅 JR東西線:京橋駅~尼崎駅 JR宝塚線:大阪駅~新三田駅)
Twitter版運行情報(おおさか東線:放出駅~久宝寺駅)
Twitter版運行情報(山陽新幹線・北陸新幹線)
Twitter版運行情報(在来線特急)
Twitter版運行情報(関西線:亀山駅~加茂駅)
Twitter版運行情報(湖西線:近江塩津駅~山科駅)
Twitter版運行情報(草津線:柘植駅~草津駅)
Twitter版運行情報(奈良線:京都駅~木津駅)
Twitter版運行情報(嵯峨野線:京都駅~園部駅)
Twitter版運行情報(和歌山線:王寺駅~五条駅 万葉まほろば線:奈良駅~高田駅)
Twitter版運行情報(加古川線:加古川駅~谷川駅)
Twitter版運行情報(姫新線:姫路駅~上月駅)
Twitter版運行情報(北陸本線:近江塩津駅~金沢駅 大糸線:南小谷駅~糸魚川駅 高山本線:猪谷駅~富山駅 氷見線:高岡駅~氷見駅 城端線:高岡駅~城端駅 七尾線:津幡駅~和倉温泉駅 越美北線[九頭竜線]:越前花堂駅~九頭竜湖駅 小浜線:敦賀駅~東舞鶴駅)
Twitter版運行情報(和歌山線:五条駅~和歌山駅 きのくに線:新宮駅~和歌山駅 紀勢本線[和歌山市方面]:和歌山駅~和歌山市駅)
Twitter版運行情報(山陰本線:園部駅~東浜駅 舞鶴線:東舞鶴駅~綾部駅 JR宝塚線:新三田駅~篠山口駅 福知山線:篠山口駅~福知山駅 播但線:姫路駅~和田山駅)
Twitter版運行情報(山陽本線:上郡駅~三原駅 赤穂線:播州赤穂駅~東岡山駅 姫新線:上月駅~新見駅 津山線:津山駅~岡山駅 因美線:東津山駅~智頭駅 桃太郎線:岡山駅~総社駅 瀬戸大橋線:岡山駅~児島駅 宇野みなと線:茶屋町駅~宇野駅 伯備線:倉敷駅~新郷駅 福塩線:福山駅~府中駅 芸備線:備中神代駅~備後落合駅)
Twitter版運行情報(山陽本線:三原駅~下関駅 呉線:三原駅~海田市駅 芸備線:備後落合駅~広島駅 可部線:横川駅~あき亀山駅 岩徳線:岩国駅~櫛ヶ浜駅 山口線:新山口駅~益田駅 宇部線:新山口駅~宇部駅 小野田線:小野田駅~居能駅と雀田駅~長門本山駅 美祢線:厚狭駅~長門市駅 山陰本線:益田駅~幡生駅と長門市駅~仙崎駅 福塩線:府中駅~塩町駅)
Twitter版運行情報(山陰本線:東浜駅~益田駅 因美線:智頭駅~鳥取駅 伯備線:新郷駅~伯耆大山駅 境線:米子駅~境港駅 木次線:備後落合駅~宍道駅)

◆ おことわり ◆
*上記情報は当ブログ記事公開日時点の情報で、今後業者の都合でホームページアドレスが変更される場合があります。

*当ブログ記事に関連して、読者様に発生したいかなる損害についてもその責任を負いません。

2016年7月8日金曜日

【レポート記事】プロバイダ各社の通信速度低下の問題

記事作成日:2016年07月08日(金)
最終更新日:2018年09月04日(火)


インターネットサービスプロバイダ(以下、プロバイダ)とは、インターネットへの接続サービスを提供する事業者のことです。

英語表記はInternet Service Providerで、ISPと略されることもあります。

近年、プロバイダ各社の光回線の通信速度低下が問題になっています。

速度低下するのは、平日の夜間(特に20時から24時)と休日で、概ね決まった時間帯です。

当初、プロバイダ最大手でこの事象が起こるようになりました。

改善される様子もなく、泣く泣く他のプロバイダに乗り換えたユーザーもいます。

しかし、やがては他のプロバイダでも同様の事象が起こるようになりました。

住宅向けの固定型インターネット回線の人口は、ブロードバンド回線(ADSL回線や光回線など)の登場や家庭向けパソコンの普及で急増しましたが、それはもっと前(2000年前半)の話。

今では殆どの家庭にインターネットが導入されており、正直なところ飽和状態です。

ネット人口が急増したわけでもないのに、どうして突然通信速度低下が起こるようになったのか。

プロバイダSo-netは「近年、インターネットのサービスでは、動画の視聴サービスなど従来に比べ大きなデータのやり取りが増え、お客さま一人あたりのデータ通信量が増大する傾向にあります。それにより、一部の地域において、お客さまのご利用が集中する時間帯にインターネット回線が混み合い、通信速度が低下する場合があります。」(2016年3月10日:「ひかりサービス回線設備の増設工事予定・完了状況のお知らせ」より引用)と、原因を明記していました。

近年、ドラマ・映画・アニメなど多くの作品を毎月定額で視聴できる動画サービスが始まりました。

ビデオレンタルのように店頭に行く手間がなく、好きな時間にいつでも視聴できる上、返却期限に追われることもないので延滞料金の心配も不要です。

インターネット回線と端末(パソコン・タブレット・スマートフォンなど)さえあれば視聴環境が整うので、大半の家庭ですぐに利用できます。

さらに入会金はかからないため、クレジットカードさえあれば誰でも簡単に契約できます。

メリットが多いことから契約者が急増して急成長したビジネスです。

参入業者も増え、価格競争も始まりました。

こういったサービスの普及により、一人あたりの通信量が急増したのです。

複数の長編動画の視聴が当たり前の時代になりました。

動画1本あたり少なくとも数百MBで、HD画質など高画質モードで配信されている動画だと数GB単位の容量になります。

YouTubeやニコニコ動画など、以前から動画配信サービスはありますが、それらより長編の動画(映画だと数時間)が多いため、その分通信容量も多くなります。

多くのユーザーが一斉に高画質な長編動画を視聴したらどうなるでしょうか?

大量通信を一斉にする事になります。

プロバイダ各社は決して何も対策していないわけではありません。

事象発生当初は確かにその実態把握に時間がかかり、具体的対策を講じるのにも時間を要しました。

しかし、今では出来るだけ多くの人が快適にネット利用できるように回線を増設し、混線回避策を講じています。

ただ回線を増設しても、通信量の増加は止まらないため、なかなか追いついていないのが現状です。

当然、回線増設の導入コストや予算の問題もありますので、今日明日ですぐに改善できる問題ではありません。

現行プロバイダの対応に我慢できず、違約金を支払ってまで(入会当初に受けたキャンペーンによっては最低利用期間などの条件付きの場合がある)他社に乗り換えてしまうユーザーもいますが、今より改善されるかどうかは実際に乗り換えてみないと分かりません。

今と変わらない、あるいは今より酷くなるという可能性も十分考えられます。

しばらくは現行プロバイダで我慢し、気長に改善を待つのが無難なのかもしれません。

◆ おことわり ◆
* 上記情報は当ブログ記事公開日時点の情報で、今後業者の都合で変更される場合がありますので、必ず公式発表されている情報もご覧ください。

* 当ブログ記事中のリンクについては記事公開日時点のものであり、今後リンク切れが発生したり、URLが変更になる可能性も考えられますのでご注意ください。

* 当ブログ記事に関連して、読者様に発生したいかなる損害についてもその責任を負いません。

2015年12月8日火曜日

【注意喚起】NTT東日本・西日本が不適切な販売業務を行う一部業者に制裁措置

記事作成日:2015年12月08日(火)
最終更新日:2023年11月02日(木)


2015年2月より、NTT東日本・西日本(以下、NTT東西)のフレッツ光回線の卸売事業「光コラボレーション」が始まりました。

NTT東西が一般消費者に対してではなく、プロバイダなどの業者に対して大量にフレッツ光回線を貸し付けるというものです。

その回線を借り受けた業者は「光コラボレーション事業者(または光コラボ事業者)」と呼ばれ、その回線に独自のサービスなどを盛り込み、独自のブランド名で販売することができるようになります。

フレッツ光の時とは違い、消費者が回線とプロバイダとそれぞれ契約する必要がなくなり(一部別途プロバイダ契約が必要な業者)、窓口も一つになるので一般ユーザーにもメリットが有ります。

光コラボレーション事業に関しては、過去記事にて詳しく書いていますので、よろしければ参考にしてください。

■ 過去記事はこちら

さて、近年インターネット回線の悪質・強引な勧誘トラブルが急増しており、社会問題になっています。

残念ながら、この光コラボレーションが始まってからはさらに増えています。

政府総務省は、2015年2月27日付けで光コラボレーションの不適切な販売勧誘を行っている一部事業者に対し、販売勧誘方法の改善等を求める行政指導を行いました。

しかしながら、その後も改善が見られなかったため、同年12月4日付けで2度目の行政指導(警告)を実施。

NTT東西は総務省が下した今回の処分を受け、この一部事業者からの新規及び転用に関する新たな申込みの受付を停止する措置を取りました。

販売勧誘の改善が確認できるまで停止するとのこと。

事実上の制裁措置と言えます。

実際にどんな勧誘販売が行われていたのか、以下にまとめてみました。

不適切な光コラボレーション販売勧誘
* 強引な勧誘により、契約の手続きが進められた事案。

* 利用者に十分な説明を行わず、また利用者の誤認を招く説明を行ったことによって、利用者が光コラボレーションの申込みを行った認識がないまま契約の手続きが進められた事案。

* 利用者に十分な説明を行わない、または利用者の誤認を招く説明を行ったことによって、利用者がサービスの提供主体がNTT東西から別事業者に変更になるとの認識がないまま契約の手続きが進められた事案。

* NTT東西が利用者本人以外の者による転用承諾番号(NTT東西が提供するフレッツ光回線から、光コラボレーションへの乗換えに当たって必要となる番号のこと。)の発行の申込みを認めていないにもかかわらず、代理店等がNTT東西から転用承諾番号の発行を行い、契約の手続きが進められた事案。

* NTT東西からの連絡であると誤認させるような紛らわしい、または虚偽の説明を行って契約の手続きが進められた事案(契約手続きは必須だと案内している事案もあり)。

* 光コラボレーションの提供に当たってNTT東西の設備を用いること等を強調し、「ご安心ください」などと述べることにより、NTT東西との契約関係が残ると誤認させるような説明を行っている事案。

* 利用者を電話で誘導しながら、NTT東西のウェブサイトに契約者情報を入力させ、転用承諾番号を取得させる中で、ウェブサイト上の注意事項について虚偽の説明を行い、またはウェブサイト上の注意事項を読み飛ばしさせ、「同意する」の欄にチェックを入れさせる等して取得手続きを進めさせる事案。

* 利用者が現在支払っている料金を確認せずに、「今よりも安くなる」などと断定的に案内しつつ、インターネットの検索代行等を内容とする複数のオプションサービスに加入させ、合計額では現在の契約よりも高額な契約を結ばせている事案。

* 「切替費用」と称する内容不明確な経費を分割払いで契約させ(金額は場合によって異なる。)、これが何のための経費であるか説明されていない事案。

* 期間拘束契約(最低利用期間)が自動更新されることが利用者に理解できる形で説明されていない事案。


もちろん、すべての光コラボレーション事業者が悪いわけではありませんが、一部の事業者は手段を選ばず顧客勧誘を行っており、無法地帯の状況でした。

今回のNTT東西の措置は正直遅すぎたかもしれませんが、悪徳業者にはこれくらいの制裁措置を取るぞ!という示しにはなったと思います。

悪徳業者が大幅に減ることは考えにくく、今後も法の隙を狙った新手の手法で強引な勧誘販売する業者が出てくると思います。

その都度、迅速に取り締まっていくしかありません。

【関連リンク】
■ 総務省公式ホームページ
■ NTT公式ホームページ
■ NTT東日本公式ホームページ
■ NTT西日本公式ホームページ

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