2025年10月16日木曜日

インターネットプロバイダーOCNの5つのコースの違い(OCNインターネット・OCN光withフレッツ・OCN光「フレッツ」・ドコモ光forOCN・OCN光)

記事公開日:2025年10月06日(月)
最終更新日:2025年10月16日(木)


NTTドコモ(以下、ドコモ)が提供する個人向けインターネットサービスプロバイダー(以下、プロバイダー)OCN、似たような名前のコースがあり混同しやすいので、今回は 「OCNインターネット」 ・ 「OCN光 with フレッツ」 ・ 『OCN光「フレッツ」』 ・ 「ドコモ光 for OCN」 ・ 「OCN光」 の5つのコースの違いについて解説。

このうち特に名称が似ている「OCN光 with フレッツ」と『OCN光「フレッツ」』については こちらの記事 でも簡単にまとめている。

ズバリ書くと、これらは中身や品質はどれも全く同じで、いずれもNTT東日本・西日本(NTT東西)提供の光回線「フレッツ光」と、ドコモ提供のプロバイダー「OCN」を利用したインターネット回線。

違いは提供・契約形態、料金、申込み窓口。

各コースの月額料金は、利用場所の違い(集合住宅か戸建て住宅か)や長期継続契約の有無など、条件により複数パターンあるので割愛させていただく。


OCNといえば、NTTコミュニケーションズ(以下、NTTコム。2025年7月1日にNTTドコモビジネスに社名変更)が提供しているイメージを持っている人が多いが、個人向けサービスのみNTT内の事業再編でNTTコム(2022年6月30日まで)→NTTレゾナント(2022年7月1日から2023年6月30日まで。以下、レゾナント)→ドコモ(2023年7月1日から)提供と移り変わっている。

【OCNインターネット】
コースの特徴:
光回線・プロバイダーともにドコモ一括提供・請求(2023年7月1日、「ドコモ光 for OCN」の後継サービスとして新規受付開始)
光回線提供元:ドコモ(NTT東西から「フレッツ光」を仕入れて独自ブランド「ドコモ光」で提供)
プロバイダー提供元:ドコモ
提供回線速度:最大1Gbps・10Gbps(利用場所の建物の設備により最大100Mbpsの場合あり)
料金:ドコモ光タイプAの月額料金(プロバイダー料金含む。定期契約を条件に違約金設定ありの自動更新型割引も選択可。ドコモのケータイ契約ありの場合、ドコモ光と紐付けると合算請求。ドコモ光セット割対象料金プランに加入の場合は割引あり)
契約先:ドコモ
支払い先:ドコモ
申込み窓口:ドコモ・OCNと、その指定代理店など
備考:「ドコモ光 for OCN」より月額200円(税抜)値下げ

【OCN光 with フレッツ】
コースの特徴:
光回線とプロバイダーと個別契約になるが、同時に申し込め、合算請求・一括支払いできる(光回線とプロバイダー契約が紐付けされる)
光回線提供元:NTT東西(フレッツ光)
プロバイダー提供元:ドコモ
提供回線速度:最大1Gbps・10Gbps(利用場所の建物の設備により最大100Mbpsの場合あり。10Gbpsは「OCN光 with フレッツ クロス」のコース名
料金:光回線・プロバイダー料金を合算(事前に一括請求の手続き要。定期契約を条件に違約金設定ありの自動更新型割引も選択可)
契約先:光回線はNTT東西、プロバイダーはドコモ(ただし契約情報は両社間で連携される)
支払い先:NTTファイナンス(NTTグループの金融企業)
申込み窓口:NTT東西
備考:「withフレッツ」はNTT東西の光回線にプロバイダー契約が紐付けられるもので、両社間で契約情報が連携される。例えば光回線の契約変更(1Gbps←→10Gbpsへ速度変更、マンションタイプ←→戸建てタイプへの変更など)や引っ越し手続きをした場合などに、NTT東西とプロバイダー間で情報連携される。

【OCN光「フレッツ」】
コースの特徴:
プロバイダー単体契約(光回線未契約の場合は別途契約手配要。光回線契約済みの場合や他社プロバイダーからの乗り換えの場合に推奨)
プロバイダー提供元:ドコモ
提供回線速度:最大1Gbps(利用場所の建物の設備により最大100Mbpsの場合あり。10Gbps非対応
料金:プロバイダー単体料金(光回線「フレッツ光」との合算不可。定期契約を条件に違約金設定ありの自動更新型割引も選択可)
契約先:ドコモ
支払い先:ドコモ
申込み窓口:OCNと、その指定代理店
注意点:光回線(フレッツ光)の契約は含まれないため、未契約の場合はNTT東西やその指定代理店の窓口で別途契約手続き要。プロバイダー単体契約では10Gbps非対応のため、NTT東西の光回線(フレッツ光)とプロバイダー(OCN)の組み合わせで10Gbpsを利用したい場合は、光回線とプロバイダーを同時申込み・合算請求できる「OCN光 with フレッツ」となる。
備考:光回線(フレッツ光)と同時申込み・合算請求可能な「OCN光 with フレッツ」に加入の方が便利だが、本コースは光回線(フレッツ光)契約済みのユーザーがプロバイダー変更する場合に適している。(例)フレッツ光+OCN以外のプロバイダー(BIGLOBE・So-net・@nifty・AsahiNetなど) → フレッツ光+プロバイダー「OCN」へ乗り換える場合など。この場合だと光回線(フレッツ光)の契約はそのままに、以前のプロバイダー(BIGLOBEなど)を解約し、新たにOCNと契約する手順となる。

【ドコモ光 for OCN】
コースの特徴:
光回線・プロバイダーともにドコモ一括提供・請求(2023年6月30日で新規受付終了。後継サービスは「OCNインターネット」)
光回線提供元:ドコモ(NTT東西から「フレッツ光」を仕入れて独自ブランド「ドコモ光」で提供)
プロバイダー提供元:ドコモ(2022年6月30日までNTTコム、2023年6月30日までレゾナント、2023年7月1日以降はドコモ提供)
提供回線速度:最大1Gbps(利用場所の建物の設備により最大100Mbpsの場合あり。10Gbps非対応
料金:ドコモ光タイプBの月額料金(プロバイダー料金含む。定期契約を条件に違約金設定ありの自動更新型割引も選択可。ドコモのケータイ契約ありの場合、ドコモ光と紐付けると合算請求。ドコモ光セット割対象料金プランに加入の場合は割引あり)
契約先:ドコモ
支払い先:ドコモ
備考:光回線はサービス開始当初から一貫してドコモ提供だが、プロバイダーはNTTコムが提供していた。当記事冒頭で書いたNTT内の事業再編でプロバイダーOCN(個人向けのみ)の運営が変更になり、プロバイダーもドコモ提供に。

【OCN光】
コースの特徴:
光回線・プロバイダーともにドコモ一括提供・請求(2023年6月30日に新規受付終了。以降契約済みユーザーにのみサービス提供継続。後継サービスは「OCNインターネット」)
光回線提供元:ドコモ(NTT東西から「フレッツ光」を仕入れて独自ブランド「OCN光」で提供)
プロバイダー提供元:ドコモ
提供回線速度:最大1Gbps(利用場所の建物の設備により最大100Mbpsの場合あり。10Gbps非対応
料金:OCN光の月額料金(プロバイダー料金含む。定期契約を条件に違約金設定ありの自動更新型割引も選択可)
契約先:ドコモ
支払い先:ドコモ
備考:名称以外は先述の「OCNインターネット」「ドコモ光 for OCN」と似ているが、サービス開始当初は光回線・プロバイダーともにドコモではなくNTTコムが一括提供。当記事冒頭で書いたNTT内の事業再編でドコモ提供に。また「OCNインターネット」のような10Gbpsの提供はなく、「ドコモ光 for OCN」と同様1Gbpsの提供のみ。

【関連リンク】
OCN総合サイト
OCNプロバイダーサイト
OCNの光回線サービス
OCNインターネット
OCN光「フレッツ」
OCN光 with フレッツ
OCN光 with フレッツ クロス
ドコモ光 for OCN(新規契約終了・契約済みのユーザーにのみサービス提供)
OCN光(新規契約終了・契約済みのユーザーにのみサービス提供)
フレッツ光公式サイト(NTT東日本)
フレッツ光公式サイト(NTT西日本)
NTTドコモ公式サイト
NTT東日本公式サイト
NTT西日本公式サイト

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