記事公開日:2024年10月05日(土)
前回、携帯電話番号に「090」「080」「070」に加え、新たに「060」が2024年12月中に追加されることになったことを こちら で記事にした。
現在の携帯電話番号は090(あるいは080や070、今後は060も)-1234-5678というように11桁。
元々は11桁ではなかったことをご存知だろうか?
かつては10桁で、1999年1月1日午前2時から日本全国一斉に11桁化が実施され、現在の番号形態となった。
ちなみにその当時は携帯電話向けの番号は090のみで、080の割り当てはまだ無く、070はPHS専用番号だったそう。
私の親が1996~1997年頃から携帯電話を保有しており、その頃の思い出話を聞かせてくれたのでご紹介しよう。
携帯電話保有のきっかけは、飲み屋で知り合った携帯電話会社社員からの勧誘だったそう。
「今後は家庭でも仕事でも携帯電話が必需品になる時代が必ず来る。端末を安く提供させてもらうので、この機会に契約しないか?」と持ちかけられた。
その時はプライベートでも仕事でも必要性を感じなかったが、人柄が非常に良い人で飲みの席でもよく奢ってくれる人だったので、お礼も兼ねて契約してみることにしたそうだ。
結果的にその人の言葉に間違いはなく、その後間もなく携帯電話の必要性を感じたという。
ちなみに親はその頃に契約した携帯電話番号も、契約会社も変わらず今も使い続けている。
その頃の携帯電話番号と言っても契約当時は10桁。
11桁になった時の事で覚えているのが(親としては桁数は覚えていないが、携帯番号が変わると案内されたことは覚えているという)、携帯電話ショップに行かないといけなかったことだそうだ。
当時の携帯電話はインターネットどころか、メールもなく電話機能のみの時代。
液晶画面は電話の発着信時の番号表示と簡単な機能設定くらいしか使うことがなかったためか、小型電卓の液晶のような小さく横長サイズのモノクロ液晶だったそう。
10桁の電話番号が前提で製造されているため、11桁化に伴い正常に発着信ができるように携帯電話ショップで対応してもらわないといけなかったとか。
今で言うファームウェアの更新(システムのアップデート)のようなものだと思われる。
当時は家庭も携帯電話でもインターネット回線はまだ普及していない時代(NTTドコモのiモードが世界初の携帯電話向けのインターネットサービスで、サービス開始は1999年2月22日だった)だったし、端末側にも自動でファームウェアを更新するような機能がない時代だったので、基本的に携帯電話ショップの対応が必須の時代だった。
すぐにショップに駆け込んで11桁対応化の設定をしてもらったそうだが、液晶画面は最大10桁の電話番号が表示される前提で作られていたため、11桁は表示できなかったそうだ。
ちなみに固定電話の番号も最大で10桁だ。
店員からは「端末の液晶の仕様上、11桁の番号を全桁表示させることはできないが、正常に11桁化対応はできているのでこのまま使って」と言われたそう。
この機会に10桁から11桁化された際、1桁どういう感じで番号が追加されたのか調べてみた。
10桁の時代、携帯電話は010・020・030・040・080・090で始まる番号、PHSは050・060で始まる番号だったそう。
11桁化の際に携帯電話は090、PHSは070で始まる形式に統一化され、共に4番目の数字が追加されたそうだ。
携帯電話の場合は090-◯234-5678、PHSの場合は070-◯234-5678のとなり、この◯の部分に入る数字が11桁化の際に追加された数字で、規則性があったそうだ。
10桁の時に010で始まる番号だったユーザーは先程の◯の部分に「1」が入り、020のユーザーは「2」、030のユーザーは「3」、040のユーザーは「4」、050のユーザーは「5」、060のユーザーは「6」、080のユーザーは「8」、090のユーザーは「9」となったそうだ。
携帯電話・PHSそれぞれ1例ずつ書くと、10桁時代に010-234-5678だった携帯電話ユーザーは090-1234-5678に、050-123-4567だったPHSユーザーは070-5123-4567へ11桁化された。
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