2025年7月7日月曜日

気象庁大阪管区気象台の観測地点の移り変わり【気象】

記事公開日:2025年07月06日(日)
最終更新日:2025年07月07日(月)


気象庁大阪管区気象台の観測地点の移り変わり。

現在の観測地点は大阪府大阪市中央区大手前だが、1883年1月1日の観測開始以来、6回移転している。

以下住所は、いずれも設置当時のものである。


【初代観測所】
大阪府大阪市北区堂島梅田橋南詰
1882年7月1日:
大阪測候所(大阪府立測候所)設立。
1883年1月1日:正式に観測を開始。
1884年8月30日:この地点での観測を終了。

【2代目観測所】
大阪府大阪市西区江の子島警察本部内
1884年8月31日:
1回目の移転。この地点での観測を開始。
1888年4月1日:「大阪測候所(大阪府立測候所)」から「大阪府立一等測候所」へ改称。
1890年9月30日:この地点での観測を終了。

【3代目観測所】
大阪府大阪市北区堂島浜通2丁目12番地
1890年10月1日:
2回目の移転。この地点での観測を開始。
1909年7月31日:大阪市北区で発生した大火災「北の大火」により本館と地震計室を消失。観測露場と所長官舎は類焼を免れる。
1909年8月1日:被害を免れた所長官舎を仮庁舎として観測を再開。
1910年8月31日:この地点での観測を終了。

【4代目観測所】
大阪府大阪市西区一条通2丁目6番地(このエリアの西区は1925年に港区へ分区)
1910年9月1日:
3回目の移転(3代目観測所の再建)。この地点での観測を開始。
1918年9月4日:「中央気象台臨時大阪出張所」が大阪市北区梅田町2787番地(日本通運会社の階上の一室)に設置される。
1919年5月15日:「大阪府立一等測候所」から「大阪府立大阪測候所」へ改称。
1919年10月25日:「中央気象台臨時大阪出張所」が神戸市中山手通の神戸測候所構内に移転し「中央気象台臨時神戸出張所」となる。
1930年8月25日:「中央気象台大阪支台」が大阪市港区鶴浜通2丁目(現:大阪市大正区鶴町付近)に設置。「中央気象台大阪支台」と「大阪府立大阪測候所」が併設となり、それぞれが予報を発表。
1933年6月30日:この地点での観測を終了。

【5代目観測所】
大阪府大阪市東成区勝山通9丁目72番地(このエリアの東成区は1943年4月1日に生野区へ分区)
1933年7月1日:
4回目の移転。この地点での観測を開始。
1934年9月21日:室戸台風により「中央気象台大阪支台」と「大阪府立大阪測候所」共に被災。「中央気象台大阪支台」は庁舎が流出し、「大阪府立大阪測候所」は庁舎は残ったが無線鉄塔が倒壊。
1934年11月26日:「中央気象台大阪支台」が敷地内(大阪市港区鶴浜通2丁目)に木造2階建ての庁舎を再建し業務を開始。
1935年4月6日:「大阪府立大阪測候所」の倒壊した鉄塔が竣工し更新。
1936年2月4日:「中央気象台大阪支台」が「大阪府立大阪測候所」敷地内に鉄筋コンクリート造平屋建ての庁舎を建設。
1936年6月1日:「中央気象台大阪支台」が「大阪府立大阪測候所」と同じ敷地内で業務を開始。
1938年7月14日:「大阪府立大阪測候所」が廃止となり、「中央気象台大阪支台」が業務を引き継ぎ事実上の統合。大阪府は1882年から約56年にわたって行ってきた気象観測事業を終了。
1939年11月1日:「中央気象台大阪支台」が「大阪管区気象台」へ改称。
1968年7月31日:この地点での観測を終了。

【6代目観測所】
大阪府大阪市東区法円坂町6番地25 大阪合同庁舎第2号館(東区は1989年2月13日に中央区に)
1968年8月1日:
5回目の移転。この地点での観測を開始。
1993年1月31日:この地点での観測を終了。

【7代目観測所】
大阪府大阪市中央区大手前4丁目1番76号 大阪合同庁舎第4号館
1993年2月1日:
6回目の移転。この地点での観測を開始。

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