記事公開日:2024年11月17日(日)
最終更新日:2024年11月18日(月)
最終更新日:2024年11月18日(月)
神経質な性格なので、普段から落とし物や忘れ物がないかチェックするタイプだ。
そのお陰か大人になってから今まで、そういう失態は一度もなかった。
ところが今回・・・落とし物をしてしまった。
事に気付いたのは、落としたであろう日から2日後のこと。
カバンの中のポケットの整理をしていた。
このポケットには、クレジットカードやポイントカード、領収書などを入れている。
精算する時に時間がかかるのが嫌なので、ついついこのポケットに突っ込みがち。
かなり小さいポケットなので数日でいっぱいになる。
いつも入っているはずのポイントカードがない!
服のポケットや買い物袋、心当たりがあるところはすべて探したが行方不明。
家族にも聞いたが見ていないと言われた。
これはやらかしてしまったか?
ポイントは貯まっていなかったため、第三者に拾われて使われたとしても言うほどの被害ではなかったが、ポイントカードの会員専用サイト上で「一時利用停止」の手続きができるので、とりあえずしておいた。
ついでにポイントの履歴を確認したが、幸い使われていなかった。
そのポイントカードを最後に使ったのは2日前だったので、その日に落としていたとしたら2日経過している。
前述の履歴にて、その店舗で間違いなくポイントカードを提示していることも確認できており、レシートに記載のポイント明細とも一致。
落としてしまっていたとしたら、その店舗でポイントカードを提示した後、帰宅するまでの間だろう。
心当たりがあった。
ポイントカードを店員から返却された後、服の右側のポケットに入れた。
この時に同じポケットにスマートフォンも入れていた。
店舗前の路上でスマートフォンを取り出した事を不思議と覚えていた。
この時にスマートフォンにくっついて落としてしまった可能性が高いと思った。
まずはその店舗に確認、その後もう1件立ち寄った店舗があるので、念の為そこにも確認して駄目なら諦めようと思った。
当日だったら通った経路を見に行くことも考えたが、数日経過しているのでそれは無駄だと思った。
クレジットカードやキャシュカード機能があるカードならまだしも、ポイントカード機能のみのカードだし、一時利用停止をしたので余計に諦めが大きかった(最終的にポイントカードが見つからない場合は、会員サイトで削除手続きをすれば完全に破棄できる)。
2つの店舗に確認したところ、ここ数日は落とし物の届け出はないとのことだった。
重要度の高い落とし物だったら別だが、ポイント機能だけのカード1枚だけを拾ってわざわざ警察に届けてくれるような人はいないだろう・・・。
自分も落とし物を拾って警察に届けたことが何度かあるが、聴取や書類の作成などで結構な時間を毎回割かれる。
それを知っていただけに余計にそう思った。
路上だったらそのまま放置され、ドロドロになって清掃の人に回収されてゴミ箱行きだろうなぁと思った。
そのポイントカードは、特定の店舗だけでなく複数の企業やサービスで使えるものだった。
新しいポイントカードを入手し、再登録さえすれば自動的にポイント数も引き継がれ、また使えるようになる。
失くした店舗で事情を説明し、新しいポイントカードをもらい、ネットで再登録の手続きを済ませた。
これでポイントカードは復旧。
それから約1ヶ月。
地元警察のサイト内に紛失した物を検索できるサービスがあるのを思い出した。
試しに探してみようと思った。
落とした物の名前や特徴・落とした日時・落とした場所、可能な限りの情報を入力して検索。
すると1件だけ、これかもしれない!という情報が出てきた。
保管期間が3ヶ月くらいあったので、時間を見つけて警察署へ行った。
ヒットした情報には1件毎に問い合わせ番号が付けられていたので、その番号を伝えるとすぐに探してくれた。
ポイントカードのデザインはネット検索したら同じものがあったので補助資料として提示し、会員番号も下4桁だけは会員専用サイトで確認できたので伝えた。
確かポイントカードには名前記入の欄があったが書いた覚えはなかった。
仮に見つかったとしても、本人確認が難しいので下4桁を伝えるだけでもスムーズかなと思った。
結果的にネットで見つけた問い合わせ番号は私のポイントカードではなかった。
警察署職員:遺失届出書を提出すれば、今後見つかった時に何らかの連絡ができるかもしれないし、今この場で提出してもらったら現時点で届けられている遺失物の中から探すこともできる。
幸い時間があったし、何事も経験!今まで落とし物を届ける側だったから逆も経験してみようと思ったので、届け出書を提出することにした。
落とした日時と詳細な場所、ポイントカードのデザイン、会員番号の下4桁など出来る限りの情報を詳細に書いた。
紛失したポイントカードは、先述の通り一時利用停止をしている。
あくまで一時的なものなので、会員サイトで再度使えるように設定すれば、また使えるようになる(既に新しいポイントカードを登録してしまっているが複数枚登録できる)。
届出書提出から10分くらい経って呼ばれた。
警察署職員:遺失物届け出書を受理したのでこれにて受け付ける。
私:お手数かけるが、また何か情報が入ったら連絡してほしい。
警察署職員:かなり詳細に書いてもらったので、特徴と一致するものが1件見つかった。紛失した日時と場所、カードのデザイン、番号の下4桁まで一致したので、あなたの物と見てほぼ間違いないだろう。
届出書提出後にすぐに探してくれたようだった。
警察署職員:身分証明書を提示してもらえればすぐに渡せる。
私:(身分証明書を提示)
警察署職員:ではポイントカードのお受け取りを。拾ってくれた方は個人情報は伝えなくて良いとのことで、持ち主からのお礼も求めておられない。これにて完了となる。
私:もしかしたら店員が届けてくれたのか?どのように拾われて届けてくれたのか言える範囲で教えてほしい。
警察署職員:20代くらいの方が路上で拾ったのを届けてくださったようだ。拾った場所はあなたが届出書に書いた紛失場所と同じ住所だ。
私:付近の店の店員さんかもしれない。
警察署職員:そうかもしれないが、通りすがりの人の可能性もある。
まさかポイントカード1枚を届けてくれる人がいるなんて・・・。
これは自分の偏見だが、年配者ではなく若者が届けてくれたなんて・・・。
世の中まだまだ捨てもんじゃないなと思った。
自分もこれまでに3度ほど落とし物を届けたことがある。
お礼の電話をもらったこともあった。
今回は届け出てくれた人が分からない以上、お礼を言う相手がいないが、これまでの行いがプラスになって返ってきたと受け止めることにする。
また直ちにポイントカードの利用を再開させ、活用することで届けてくれた善意が有効になると思った。